「闇の向こうに見えた光」  伊藤勝也(牛心社長) | 東京リーシングと土地活用戦記

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   「闇の向こうに見えた光」


       伊藤勝也(牛心社長)

                『致知』2012年12月号
                       致知随想より

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大阪府内で炭火焼き肉店「但馬屋」など
十店舗を展開する(株)牛心の創業は昭和四十五年。

母が生業として始めた自宅兼店舗のホルモン屋がその原点です。
私はもともとデザイナー志望でしたが、
二十一歳の時、店の経営が立ちゆかなくなり、
なんとか母の店を守ってあげたいと家業を継ぐ決意をしました。

吹田市にあった店の通りは、二十軒もの同業者が
ひしめき合う通称「焼肉屋街道」。

まずはこの地域で一番店にしたいと思ったものの、
三坪足らずの店では真っ当に勝負をしても勝ち目はありません。

そこでまず入店のきっかけをつくってもらうため、
空いたビールケースを常に店外に山積みにし、
煙突からは勢いよく煙を立ち上らせるなど、
「流行っている店の雰囲気」を出すよう知恵を絞りました。

そして来ていただいたお客様を逃さぬよう、
カウンター越しに聞こえてくる会話の中から
名前や誕生日などの情報を掴み、
それを逐一メモして顧客情報をつくり上げていきました。

お客様のほうから商売のコツを
教えてくださったこともあります。

ある時「儲けようという考えをやめ、
お客様のために何ができるかを考えよ」と諭され、
閃いたのが、原価率を六十~七十%まで引き上げてでも、
いい肉を出そうということでした。

飲食業の原価率は三十%程度が相場といわれますが、
従業員は母と自分の二人だけ、人件費も家賃も不要なため、
決してできないことではありません。

商品力を引き上げたことによって競合店との差別化が図れ、
二、三年で業績は急激にアップしていきました。

さらに平成三年のバブル期には手狭になった店を
リニューアルしようと、銀行から多額の融資を受け、
新たな土地を購入しました。

当然家賃が発生してきますが、私は愚かにもその認識が甘く、
商品力が維持できなくなった途端に客足も遠のいていきました。

銀行は待ったなしで返済を迫ってくる。
できることといえば営業時間を延ばすことくらいで、
明け方までカウンターに立ち、
必死に売り上げを伸ばす努力をしました。

しかし追い討ちをかけるようにバブルがはじけ、
材料費は高騰していく。

将来になんの展望もひらけず、
自分は借金を返済するためだけに生きているのかと、
首を吊る考えすら頭を過りました。

そんな時、ふと脳裏に浮かんだ光景がありました。

以前、実際に山で遭難した時の記憶です。
上のほうには微かだけれども光が見える。
なんの光かは分からないが、そこには建物も、人のいる可能性もある。

一方、下へ行けば道があることは違いないが、
どこかに辿りつけるという保証はない。


どちらを選ぶべきか



真っ暗闇でもがき苦しんでいる中で私がした決断は、
あの時のように、山上に仄見える光のほうへ進んでいくこと。
そしてその光が自分たちにとっては何かを、
明確にしていかなければならないということ
でした。

明日は選挙という日に累計3500万アクセスを達成しました
2012/12/15 15:56



衆院選期間中でいろいろと面倒なのでエントリ更新をさぼっていたのですが、投開票日前日のきょう、このブログの累計アクセス数が3500万を突破しました。気まぐれで意固地な書き手による、およそものの役に立たない放言ブログであるにもかかわらず、今日まで温かく見守っていただいた訪問者の皆さんに心より感謝申し上げます。

 思えば社命でこのブログを始めた平成18年5月は、まだ小泉政権の時代でした。その後、安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田と来て、今また再び政権が変わろうとしています。その間、私自身も記者としても一個人としても、いろいろな経験をすることができました。たくさんの出会いと別れ、学びと失望がありましたが、そのときどきの感想を、こうして駄文にしたためることで、ごく限られた方であっても、思いを共有したり、何らかの共感を持ったりすることができたのは、望外の幸せだったと考えています。

 この6年半余の間に、日本を取り巻く国際環境は著しく厳しさを増し、中国をはじめ近隣諸国は今やその牙を隠そうとしていません。一方、わが日本は国力を蓄え、それに堂々と立ち向かうどころか、ひたすら混迷、混沌の歳月を過ごしてきたように感じます。

 あすの選挙結果で、すべてが一度によくなるなんてことはありえません。政党の離合集散を含め、混乱もまだまだ続くことでしょう。国を壊すのは簡単でも、立て直すためには、大いに時間も労力もかかることと思います。ですが、あすはここ数年のアレコレを総括し、仕切り直し、日本が新たな出発するためのこれ以上はないというチャンスであるのは間違いありません。

 個人的には、19年夏の参院選後、「日本は10年は時を失うだろう。この閉塞状況を打ち破るのは容易なことではない」と思い詰め、かなり悲観的になっていました。でも、私のそうしたくだらない感傷や思い込みとは別に、世の中動くときは動くものだと、今はそう思い知りました。人と人、集団と集団が生み出す化学反応は複雑すぎて、到底、私ごとき凡愚の者の想像、予想の及ぶところではありませんでした。

 一度脳に染みついてしまった「悲観癖」はなかなか払拭しようがなく、今も浮かれた気分とはほど遠いのですが、それでもここ数年、ずっと頭上を重たく覆っていた黒雲が割れ、一条の希望の光がさしてきたのは嬉しいものです。特にここ3年数カ月、ずっとつきまとい、悩まされてきたまるで異民族に支配されているような言葉の通じなさ、神経を逆なでし、苛立たせる強い違和感をあす以降、覚えないで済むことを期待しています。

 私は、坂口安吾の言う「政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である」(堕落論)はその通りだと思います。政治に本当に人を救うことなどできようはずもありません。でも、政治は人を苦しめ、国家を崩壊に導くことについては実によく効果を発揮するものではありますね。だからやはり、とてつもなく重要なのだと考えます。

 ともあれ、当落速報や選挙番組がこれほど楽しみなのは初めてです。あすは選挙結果を踏まえた原稿書きの仕事が待っているのですが、本当は仕事なんか忘れて実況中継や当落ドラマをじっくり味わいたいところなのです。まあ、そういうわけにはいきませんが。

産経 あびる氏ブログ

人生は、選択の連続・・

「闇の向こうに見えた光」

チャレンジする、自民党の安倍総理に、

エールを送りたいと思います。