世界の年収最新レポート!! | 東京リーシングと土地活用戦記

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世界の年収最新レポート【1】

プレジデント 2010年11.29号

本当に生活しやすいかどうかは、賃金の水準だけで推し量ることはできない。

鈴木雅光=文 PANA、PIXTA=写真

格差の拡大が叫ばれる日本。不景気が長期化し、給料の絶対額も減少気味だ。しかし日本を世界の国々と比べたらまったく違った姿が見えてきた。

東京の平均は年収349万円

ビックマックは世界一「安く」、米は「高い」国ニッポン

日本人の平均賃金は、世界的に見てどのくらいの水準にあるのだろうか。スイスの大手金融機関であるUBSが作成・公表している調査レポート「Prices and Earnings」には、世界主要都市の平均賃金や物価水準などが掲載されている。その2009年版によると、東京の平均賃金は、年収ベースで349万円。この数字自体は、その他の海外の主要都市に比べて、それほどそん色はない。

ちなみに、トップはスイスのチューリヒで517万円、以下、デンマークのコペンハーゲンが489万円、スイスのジュネーブが481万円、アメリカのニューヨークが459万円と続く。年収ベースで上位20位に入っている都市は、アジアでは東京のみ。それ以外は米国が2都市、欧州が15都市、オーストラリア、カナダが1都市となっている。

尖閣諸島問題などで最近、何かと話題にのぼる中国は、北京の平均年収が61万円だ。最近は、GDPで中国に抜かれたとか、液晶テレビで韓国に負けたとか、不景気な話ばかりが続く日本経済だが、まだまだどうして、先進国としての地盤はしっかりしていると考えてもいいだろう。

ただ、本当に生活しやすいかどうかは、賃金の水準だけで推し量ることはできない。やはり物価水準との比較が大事だ。年収500万円で、1年間の生活にかかる食費、被服費、居住費などのコストが450万円であるのと、年収300万円で、1年間にかかる生活コストが100万円であるのとでは、断然、後者のほうが生活しやすい。つまり、少なくともお金の面で見た生活のしやすさは、賃金だけでなく、物価水準も併せて考える必要がある。

同じ時間働いたら倍以上米が買える

では、東京は物価水準から見て暮らしやすいのだろうか。この点については、やや微妙なところがある。グラフを見るとわかるが、東京は平均年収ベースで見れば、グラフにある50都市中9位に入っているものの、1時間働いて米を何キロ買うことができるのかという比較になると、かなり下位にランキングされてしまう。

ちなみに東京で1時間働くことによって買うことのできるお米の重さは2.9キログラム。これに対して、一番たくさんのお米を買えるのがニューヨーク、トロント(カナダ)、ロンドン(イギリス)、バルセロナ(スペイン)の4都市で、いずれも何と7.5キログラムにもなる。単純に比べて日本の2.5倍の量のお米を買うことができる計算だ。

以下、チューリヒ、ルクセンブルク(ルクセンブルク)、ジュネーブ、コペンハーゲン、ロサンゼルス(アメリカ)と続くが、上位16都市はすべて、平均賃金で上位20位以内に入っている都市ばかりだ。東京の2.9キログラムという数字は、グラフの50都市中31位である。

この数字は何を意味しているのか。1時間の労働で買えるお米の量に関するランキングを額面通りに受け止めれば、東京は比較的高賃金都市ではあるけれども、物価が高く、かなり住みにくい所ということになる。

そこで次に、1時間の労働時間で買えるビッグマックの数を見ると、何と東京は5個も買える計算になる。この数は、カナダのトロントと並んで、世界中の主要都市のなかで最も多い。

ちなみに3位以降については、ロンドンとロサンゼルスが4.6個。ニューヨークとシドニー(オーストラリア)、香港(中国)が4.3個、チューリヒ、ルクセンブルク、ダブリン(アイルランド)が4個となっている。

お米とビッグマックを比較すると、基本的にいずれも上位にある都市は似ている。つまり購買力の高い都市は、お米でもビッグマックでも、大きく変わることはない。ところが、東京だけ、ビッグマックについてはトップであるのにもかかわらず、お米になると50都市中31位まで下がってしまう。

恐らく、その背景にあるのは、規制の存在ではないだろうか。日本において「お米」は生産調整によって、政府が買い上げるという形を取ったことから、国際水準から見て異常なまでに高い値段になってしまった。つまり、日本人は世界で最も高いお米を食べさせられているのだ。ここで規制の是非について議論するつもりはないが、1時間で買えるビッグマックとお米の数字を比べると、規制の存在は、生活コストを確実に上昇させるということが見えてくる。

その他の物価を見ても、東京の物価は全体的に、まだ世界では割高なレベルにある。同レポートによれば、家賃を除いた物価水準は、ニューヨークを100とすると、東京のそれは世界でも4番目に高い数字になっている。

今の東京は、ファストファッションのお店が次々に開店し、1本1000円のデニムジーンズや、1着100円という超格安セーターも登場した。またランチタイムともなれば、ビジネスパースンがハンバーガーや牛丼などファストフード店の前に列をつくっている光景を見ることも多い。筆者の近所にあるお弁当屋さんでは、ついに1個250円のお弁当が売られるようになった。

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世界の年収最新レポート【2】

プレジデント 2010年11.29号
日本や欧米諸国のような成熟経済国よりも、新興経済国のほうが、給与格差は大きいということだ。

鈴木雅光=文

格差の拡大が叫ばれる日本。不景気が長期化し、給料の絶対額も減少気味だ。しかし日本を世界の国々と比べたらまったく違った姿が見えてきた。

こうした現象を目の当たりにすると、とても東京の物価水準が世界で4番目に高いとは思えない。恐らく、他の要因が東京の物価水準を押し上げていると考えられる。

その原因のひとつとして考えられるのが、為替レートだ。同レポートは、基本的に米ドルを用いてさまざまな比較計算をしているため、為替レートの変動も、物価を計算するうえで加味される。ちなみに米ドル/円レートは、07年6月時点で1ドル=120円台だったのが、10年10月には1ドル=80円台までドル安・円高が進んだ。

ドル安・円高が進めば、ドルから見た場合の日本の物価水準は上昇する。たとえば、1個=200円のハンバーガーを、1ドル=100円のときに買えば、米ドルで2ドル必要だが、1ドル=80円になったら、同じ200円のハンバーガーでも、米ドルで2ドル50セントが必要になる。

07年以降もデフレ経済の渦中にあった日本経済だが、結局、為替でドル安・円高が進んだため、海外から見た東京の物価は、思った以上に下がらなかった。日本に住み、円で決済している私たちにとって、円高はむしろデフレ要因だが、日本を訪れる外国人観光客にとっては、あらゆるものの値段が上昇するため、その財布にとっては厳しい現実となる。日本が、より多くの外国人観光客を呼び込む観光立国を目指すためにも、ゆきすぎた円高は是正する必要があるだろう。

格差が比較的少ないうえ賃金水準も高い日本


その仕事は平均年収の何倍もらえるのか?

最後に、職種別の賃金も見てみよう。エンジニア、部長、小学校教師、バス運転手、料理人、秘書、銀行員について、その都市の、全職種の平均年収に対して何倍の収入が得られるのかを計算してみた。そこで見えてきたことは、日本や欧米諸国のような成熟経済国よりも、新興経済国のほうが、給与格差は大きいということだ。

さらにいえば、専門職の強い仕事ほど、全職種の平均年収に対する格差が、大きくなる傾向が見られる。つまり新興経済国で、エンジニアや料理人、あるいは専門職とはやや異なるが、部長のようなマネジャーになれれば、少なくともその都市の平均賃金に比べて、高めの給与水準を確保できることになる。

ちなみに東京は、ここに挙げたどの業種についても、それほど大きな給与格差は存在していない。小学校教師やバス運転手の給与は順位が高めだが、どの都市においても給与格差の大きい部長職についてさえ、東京の場合は1.98倍で39位。上位は軒並み4倍以上の格差であることを考えれば、少なくともこの都市はこれまで、いかに管理されたなかでしか競争してこなかったかということがわかる。逆の言い方をすれば、さほど激しい競争をすることもなく、世界的に見ても比較的高い賃金水準が維持されているという点で、やはり東京は住みやすい都市ということがいえる。



先日、ベトナムをテレビでやっていて・・

三毛作のお米が、1キロ、50円でしたーー・・




2010年現在のベトナム人の月額給与額(目安)をまとめてみました。なお、この数値は2011年までは使用できるかもしれませんが、2013年には使用できないと思います。年率約10%インフレが発生しているため、2013年には…。いい方を変えればベトナムは「所得倍増」の真っただ中です。

ベトナム人の月額給与額:
最低月額賃金:5000円~7000円
(勤務場所により異なる)
日系企業勤務大卒初任給(語学不得手):1万円~1万5千円
日系企業勤務大卒初任給(語学得意):2万円~3万円
日系企業勤務課長級給与(語学得意):7万円~10万円
※課長級は就職後7年~8年目を目安
※1$=100円で計算