[イスタンブール 23日 ロイター] リビアの最高指導者カダフィ大佐が断固として反政府デモを弾圧する方針をあらためて表明したことを受け、各国政府は23日、陸海空からのあらゆる手段を用い、リビアに滞在する自国人の救出活動に追われた。
トルコ当局者の話によると、首都トリポリ近辺ではトルコ人労働者が射殺される事件が起きており、外国人の安全に対する懸念が一段と高まっている。
トルコは、リビアに滞在する2万5000人の自国人退避に向け、過去最大規模の救出活動を行っており、他の21カ国からも救出援助の要請を受けていることを明らかにした。
欧州連合(EU)も域内出身者約1万人の救出に取り組んでいるほか、米国務省も約600人を収容可能なフェリー船がマルタに向けて間もなくトリポリを出航する予定だと明らかにした。
カダフィ大佐のデモ弾圧に抗議した当局者の辞任などもあり、一部では航空便の離着陸許可が下りにくい状況にあり、目撃者の証言によると、空港では危険を逃れようとする外国人が殺到し、非常に混沌とした状況にあるという。
国際移住機関(IOM)によると、レバノン、シリア、ドイツ、トルコの人々は、数千人のチュニジア人とともに、リビア西部の国境ルートから出国している。
北アフリカの最近の反政府運動は、すごい勢いで進んでいる・・