市民が猛反対 可児市の幼稚園廃止計画、市長が白紙撤回!!?? | 東京リーシングと土地活用戦記

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市民が猛反対 可児市の幼稚園廃止計画、市長が白紙撤回

2010年03月11日地域岐阜
天池洋介 Janjan

 3月7日、岐阜県可児(かに)市の広見東公民館にて、可児市主催の「可児市立瀬田幼稚園の廃止」についての説明会がありました。13時30分から16時30分と、3時間ぶっ続けの長丁場の末、保護者と市民のパワーに押された市長が、渋々廃園案の「白紙撤回」を表明しました。


白紙撤回を表明する山田豊・可児市長、撮影・天池洋介

 事の発端は2009年の9月議会。市議会の全員協議会で市側が市立の4保育園のうち3つを民営化、1幼稚園を廃園にするという研究レポートを提出したことです。これをもとに市長はもともと貧弱だった可児市の社会福祉基盤をさらに弱めて、「効率的」にしようとしていましたが、ほぼ全ての議員の反対にあって一度は頓挫します。
 
 次に状況が進展したのが2010年の2月中旬。市長が市議に対して「とにかく瀬田幼稚園だけでも廃園にさせて欲しい」、という要望・説明をしました。そしてしばらくしてから新聞が「瀬田幼稚園廃止」と報道し、事態が一般市民に知られることとなりました。それを受けての、3月7日の住民説明会という流れです。
 
 しかし新聞報道があってすぐ、保護者が立ち上がりました。PTAが署名運動を展開。住民説明会当日までに約5千筆(人口10万人の市で)を集め、議員や様々な支援者にコンタクトをとり、準備を進めました。そうして「可児市始まって以来ではないか」と言われるほど、反対運動は大きくなっていったのでした。

 そして当日。会場の公民館ホールは満席に。300人を超える人が詰め掛けました。会場の前席には市長以下、教育長や関連部長、課長がズラリ。しかし、会場の後ろには「瀬田幼稚園をなくさないで!」の手書きの大きな横断幕。子どもたちの手には「せたようちえんをなくさないで」の小さなかわいらしい旗、旗、旗。市の「廃園の説明会」ではなく、まるで保護者・市民による「存続の説明会」のような様相を呈していました。

 最初は市の「廃止」の説明から始まりました。主な論点は以下です。

 1)瀬田幼稚園は耐震工事が必要であるが、費用や用地の点で無理。
 2)保育園のニーズが増えていて、幼稚園のニーズが減ってくる「だろう」。
 3)私立幼稚園の質が向上し、代替が可能になった。
 4)財政が厳しく、行政改革が必要。
 5)少子高齢化が進んでおり、園児が減少する「だろう」。
 など。
 
 30分ほどで市の説明が終わって質疑応答に入ります。「廃止ありきの説明会ではおかしい。そもそもなぜ存続の議論・検討をしないのか。」という意見を口火に、保護者・市民が次々に発言しました。主な意見は以下のとおりです。

 ・市民は新聞報道で事態を知った。なぜ市民の意見も聞かず、いきなり廃園なのか。
 ・瀬田幼稚園がなくなると、この地域の保育施設がなくなってしまう。
 ・瀬田幼稚園の現在の定員充足率は98%。こんなに人気のある園をなぜ廃止するのか。
 ・まだ議会などでも決定していないのに、なぜ「廃園」を決定事項のように表明するのか。
 ・地域での教育を謳った市の教育方針「エデュース9」と矛盾しないか。
 ・瀬田幼稚園は本当に素晴らしい教育をしている。なくさないでほしい。
 ・最後の園児が卒園するまでの3年間は耐震工事をしないというが、地震が起きたらどうするのか。
 ・財政が厳しいというが、市の財政力指数は0.97でいたって健全ではないか。
 ・市には公共施設整備基金が約10億円もあるが、どうしてここから2億円の工事費用が出せないのか。
 ・市はちゃんと子育てを支援してほしい。子どもをないがしろにしないでほしい。
 ・子どもに市政の失敗のシワ寄せをしないでほしい。
 など。
 
 答弁は市長を中心に教育長、教育部長らが丁寧に対応しました。しかしその答弁の内容は、「瀬田だけ公立で不公平だ」、「行革が必要」、「私立園がある」の3点で、市民の意見に正面から答えませんでした。
 それに対して保護者・市民は、
 1)廃止はまだ決まっていないのだから、平成23年度も園児の募集をすること。
 2)今いる園児のためにも耐震化工事を即刻行うこと。
 3)今回の説明会をスタートとし、これから保護者・市民と話し合いの場を設けること。

 の3点に絞って討議を推移させていきますが、市長はまったく歩み寄ろうとしません。話し合いについては3月中にもう一度とはいうものの、 それもやはり廃園ありきの、同様の説明会というもの。会場からは「廃園ありき」の市長の姿勢に批判が噴出しました。
 
 討論が打ち切られ、最後に幼稚園のPTA会長が分厚い署名簿を市長に渡しました。そこで事態は急展開します。PTA会長がマイクを取り、市長の面前で「白紙撤回」を迫りました。ここに至り市長はついに、「今日のところは白紙にします」と答弁。まさかの展開に、会場全体が喜びに包まれました。
 
 今、全国で急速に進められている公立保育園・幼稚園の民営化や廃園問題。岐阜県可児市の本件案はこれら保護者・市民不在の施策に対して一石を投じるものと思われます。今後の市と保護者・市民との討議の推移に、引き続き注目して行きたいと思います。




こんなことってーーあるんですねーー

市長って、なに??って、感じですね。


可児市
かにし
国 日本
地方 中部地方、東海地方
都道府県 岐阜県
団体コード 21214-8
面積 87.60km²
総人口 98,505人
(推計人口、2010年2月1日)
人口密度 1,120人/km²
隣接自治体 多治見市、美濃加茂市、土岐市
八百津町、坂祝町、御嵩町、犬山市
市の木 クロマツ
市の花 サツキ、バラ
可児市役所
所在地 〒509-0292 岐阜県
可児市広見1丁目1番地