新閣僚の横顔
▽北沢 俊美氏(きたざわ・としみ) 防衛相
【羽田元首相側近】
衆院議員秘書を経て長野県議を5期務め、参院に転身。自民党を離れ、旧新生、新進両党と移った。現在の民主党に至るまで同郷の羽田孜元首相の側近として政治行動を共にしてきた。非自民の羽田内閣で農水政務次官を経験。
民主党がまだ参院で第2勢力だった時代に、参院幹事長として国会論戦で活躍した。誰にでも遠慮なくものを言う直言居士として知られる。趣味の陶芸は玄人はだし。71歳。長野県出身。
▽原口 一博氏(はらぐち・かずひろ) 総務相
【全国級の知名度】
民主党有数の論客としてテレビの討論番組に頻繁に出演し、知名度は全国級。同僚議員からは「テレビにばかり出ていて、選挙にあまり熱心ではない」とやっかみの声も出るほど。
松下政経塾出身で、佐賀県議から国政に転身。新進党、民政党を経て民主党に合流し、党「次の内閣」総務相も務めた。
日本郵政の「かんぽの宿」売却問題をはじめ国会論戦でも活躍。趣味はバレーボール、詩歌、将棋。50歳。佐賀県出身。
▽中井 洽氏(なかい・ひろし) 国家公安委員長・拉致問題担当相
【小沢氏と歩み共に】
衆院議員だった父の秘書を経て、旧民社党から出馬し初当選。羽田政権時代、問題発言で辞任した永野茂門氏の後任として法相に就任したが、内閣が短命に終わり在任約50日に終わった。新進、自由、民主各党と移り小沢一郎新幹事長と歩みを共にした。
当選11回と党内の長老格で、拉致問題対策本部長などを務めた。趣味はスポーツ観戦と読書で、特に欧米の推理小説がお気に入り。67歳。中国吉林省生まれ。
▽長妻 昭氏(ながつま・あきら) 厚労相
【ミスター年金】
ビジネス誌記者の経験を生かし、誰のものか特定できない「宙に浮いた年金」や、官僚が深夜帰宅時にビールなどの提供を受けた「居酒屋タクシー」などの問題を追及。2007年参院選は年金問題が争点となり党が躍進、「ミスター年金」の呼び名と次世代ホープの座をつかんだ。
党「次の内閣」で年金担当相などを歴任。学生時代、バンドでボーカルを担当し「何時間演説しても声がかれなくなった」。カラオケが趣味の49歳。東京都出身。
▽藤井 裕久氏(ふじい・ひろひさ) 財務相
【屈指の財政通】
細川、羽田両連立内閣で蔵相を歴任、経済・財政通として知られる党内屈指の論客。一時は政界引退を表明したが、鳩山由紀夫代表に請われ撤回、比例代表単独候補で当選した。
旧大蔵官僚出身。小沢一郎新幹事長と自民党時代から行動を共にしてきた。西松建設の巨額献金事件の際に代表辞任を主張したことで距離ができたとの見方も。東大野球部では名捕手として鳴らした。コップ酒を愛する77歳。東京都出身。
▽前原 誠司氏(まえはら・せいじ) 国土交通相(沖縄北方・防災担当相兼務)
【安保、行革の論客】
「自分の国は自分で守る」が持論。民主党内きっての外交・安保通として知られるだけでなく、公共事業や道路公団の改革に取り組むなど行政の無駄遣い根絶も訴え続けてきた。
松下政経塾から京都府議を経て、1993年に日本新党から衆院初当選した。2005年9月に郵政選挙大敗を受け、43歳の若さで民主党代表に就任。だが偽メール問題で半年後に引責辞任した。趣味はSLの写真撮影。47歳。京都府出身。
▽小沢 鋭仁氏(おざわ・さきひと) 環境相
【鳩山氏の最側近】
鳩山由紀夫代表が率いる党内の政策グループで事務総長を務める最側近の一人。代表室長や幹事長代理として鳩山氏を支え続けた。
元銀行マンで外国為替部門に所属。自民党議員スタッフとして10年間、政策立案を担当した経験から経済政策全般に明るい。93年、日本新党から衆院初当選。その後、新党さきがけから民主党へ、鳩山氏と行動を共にした。ゴルフは党内で一、二を争う腕前。55歳。山梨県出身。
▽千葉 景子氏(ちば・けいこ) 法相
【弱者の視線】
弁護士の経歴から法務畑が長く、女性の地位向上や人権問題に取り組んできた。「誰とでも分け隔てなく、気さくに話を聞ける性格」(周辺)で、常に社会的弱者の目線を忘れないが、押しの弱さも指摘される。
旧社会党から参院選に挑戦し初当選。民主党では「次の内閣」法相を2回務めた。趣味は天体観測とスポーツ観戦。カラオケのレパートリーは1980年代ポップスから演歌まで幅広い。61歳。神奈川県出身。
▽仙谷 由人氏(せんごく・よしと) 行政刷新会議担当相
【鋭い質問で頭角】
労働問題などのやり手弁護士としてならし、旧社会党から初当選。民主党に移籍後は予算委員会での鋭い質問で頭角を現した。
面倒見のいい親分肌の性格から党内の中堅、若手議員に慕われる半面、実力者の小沢一郎新幹事長とは距離を置く。
政策全般に明るく、最近では消費者庁創設にも奔走。党代表候補に目された時期もあったが、健康問題などから断念した。尊敬する人は坂本竜馬。63歳。徳島県出身。
▽赤松 広隆氏(あかまつ・ひろたか) 農相
【選挙実務で貢献】
衆院選では党選対委員長として選挙実務を任され、社民、国民新両党との共闘態勢構築に貢献した。
会社員、愛知県議を経て1990年に旧社会党から初当選した。93年に歴代最年少の44歳で旧社会党書記長に就任したが、後に離党。96年の民主党結成に参画した。
サービス精神の旺盛さがあだになり「目立ちたがり」との評も。父は社会党左派の闘士で党副委員長も務めた故赤松勇氏。61歳。愛知県出身。
▽直嶋 正行氏(なおしま・まさゆき) 経済産業相
【粘り腰の苦労人】
参院初の党政調会長。地味ながら手堅い仕事ぶりで今回の衆院選マニフェスト(政権公約)策定に尽力し、選挙後の連立協議でも粘り腰を発揮。社民党と隔たりが大きい外交・安全保障政策などの擦り合わせに汗を流した。
全トヨタ労働組合連合会出身。父親を若くして亡くし苦学して大学を卒業。ローマ帝国の歴史を描いた塩野七生氏の著作を愛読し、酒席のカラオケは「天城越え」が十八番。63歳。大阪府出身。
▽川端 達夫氏(かわばた・たつお) 文部科学相
【旧民社系リーダー】
旧民社系党内グループのリーダー格。冷静で手堅い実務の手腕に定評がある。文部科学行政での手腕は未知数。岡田克也代表の下で幹事長を務め、ことしの代表選でグループの大半が鳩山由紀夫氏支持に回る中、岡田氏推薦人に名を連ねるなど、義理堅い人柄が信望を集める。
理系で京大大学院修了。東レ社員時代は水処理研究に打ち込んだ。阪神タイガースのファンで、自他共に認める座談の名手。64歳。滋賀県出身。
▽福島 瑞穂氏(ふくしま・みずほ) 消費者・食品安全・少子化対策・男女共同参画担当相
【市民派女性党首】
弁護士から国会議員に転身し11年、小柄な外見に貫禄も漂う。労働者派遣法改正の野党案づくりで、消極的だった民主党を説き伏せ「市民派」に恥じない活躍を見せた。国会での論戦ぶりに定評がある。民主、国民新両党との連立協議で存在感を発揮した。
現在の主要政党で唯一の女性党首。カラフルなスーツを着こなし、夫婦別姓選択制などに取り組む。ジェンダーフリーの視点に立つ映画評も評判だ。53歳。宮崎県出身。
▽亀井 静香氏(かめい・しずか) 金融・郵政改革担当相
【政界仕掛け人】
自民党時代、郵政民営化法案への造反で離党した。代表を務める国民新党の金看板の郵政民営化見直しをリードすると鼻息は荒い。
政界仕掛け人の名に恥じない人脈が武器だ。自民党が前回下野した際は社会、さきがけ両党との連立を根回し。自民、旧自由両党の「保保連合」も主導した。元警察官僚のこわもてぶりとは裏腹に死刑廃止議連の会長を務める。趣味の油絵は個展を開催する腕前。72歳。広島県出身。
▽岡田 克也氏(おかだ・かつや) 外相
【円くなった頑固者】
外相内定後、連日のように省幹部との打ち合わせに臨み、重責への備えは十分だ。党内屈指の政策通。原則を曲げない頑固さから「原理主義者」の異名は健在だが、2005年に党代表を退いた後、人柄が円くなったとの中堅・若手評もある。「ポスト鳩山」を狙える好位置に立つ。
無類の甘党で、めったにアルコールは口にしない。一日の疲れは読書と半身浴でいやす。趣味はカエルの置物の収集。56歳。三重県出身。
▽菅 直人氏(かん・なおと) 「国家戦略局」担当相(副総理兼務)
【霞が関改革一筋】
橋本内閣の厚相時代、薬害エイズ問題に取り組み官僚組織と対決し、一気に知名度を上げた。以来、霞が関改革をライフワークに掲げる。
市民運動をきっかけに社民連から初当選した。新党さきがけを経て鳩山由紀夫代表と民主党を結成。二人三脚で代表も2回務めたが、年金問題でつまずいた。論戦力に定評がある。首相に次ぐ閣内ポストを得て「次」をうかがう。趣味は囲碁。弁理士の資格も持つ。62歳。山口県出身。
▽平野 博文氏(ひらの・ひろふみ) 内閣官房長官
【苦言呈する裏方】
民主党幹事長代理を長く務め、裏方に徹する自称「裏野博文」。偽メールや鳩山由紀夫代表献金問題など党の危機管理も引き受けた。鳩山氏に「苦言を呈する数少ない側近」(周辺)で、5月の代表選でも精力的に支援。内閣の要となる補佐役を射止めた。
理工系で旧松下電器産業(現パナソニック)出身。議員秘書を経て1996年に無所属で初当選した。関西人らしい軽妙な語り口が持ち味。60歳。和歌山県出身。
2009/09/16 【共同通信】
いまさら、グダグダ言っている評論家が、いるけど、私は、応援したいね!!!

