河村たかし名古屋市長インタビュー ・ナゴヤが日本を変える! | 東京リーシングと土地活用戦記

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どえりゃー庶民革命の
河村たかし市長直撃インタビュー
「ナゴヤが日本を変える!」


尾張・ナゴヤが燃えている。庶民革命を掲げる河村たかし新市長が今年4月に就任し、さっそく市民税減税を打ち出したのだ。庶民革命は議員定数削減、議員報酬引き下げにまで及ぶ可能性があり、市民は興味津々、市議会は戦々恐々。「ナゴヤを見習ってちょー」と豪語する“河村流”の真髄を浮き彫りにした。
(聞き手・文/「週刊ダイヤモンド」副編集長 藤井 一)

河村たかし
1993年衆議院議員初当選。日本新党、新進党、自由党、民主党を経て、第21代名古屋市長に就任。Photo by M.Usui

河村たかし:(市長に就任して初めての)6月議会は、なかなか楽しかったんじゃにゃーですか。原稿なしで、いろいろしゃべったし。
 事前に原稿はつくってもらうし、それ自体の意味はあるんですよ。役所の考え方がわかるから。だけれど、おれの考え方は違うと。こっちも事前にはっきり言って、議会では全然原稿と違う答弁してましたね(笑)。
 (市民税10%減税の市長提案が継続審査になったことは)おれも長いことやっとるから、想定内ですよ。
 まあ、これで市民の皆さんも、政治がどんなものか、よくわかったんじゃないですか。減税ってのは議会が言うもんでしょ、そもそも。で、役所が反対すると。
 今回は逆だ。役所が提案してるのに、議会は反対まではできなんだけど賛成しなかった。議会は誰の味方なんだと。
 そもそも、議員や公務員は税金で食ってるわけだからね。高い報酬もらって威張ってちゃいかんのよ。税金を払ってる市民のために、一円でも税金を安くする。それが政治の本質です。

 財政危機だから減税できないとか言うけれど、そんなの嘘。銀行に預金が集まっても投資先がないから、国債を買ってるわけです。だから、これ(国債)は借金じゃない、貯蓄過剰なんだ。カネが余っとる証拠に、長期金利も上がらないじゃないですか。財政危機だ増税だと騒ぐのはいい加減にしてほしいね、もう。

 減税なき行政改革なんてありえないでしょう? たとえば農林水産省で行政改革やって、100億円浮いたとする。その100億円はどこに行くんですか。減税しなければ、元の農林水産省に行くんじゃないの? それじゃ意味ないですよ。
 (地方自治体の減税は)日本初ですが、これ、国にも考えてもらいたいわ。政治の根本がそもそも間違っとる。

減税については、11月議会が桶狭間というか天王山というか関ヶ原。もう一つの選挙公約である「地域委員会」の創設についても、このときが勝負だ。

究極の民主主義は
絶対に楽しいでー



気さくな人柄で「昔のお嬢さん」(オバチャン)から絶大な支持がある。後援者との恒例バスツアーも毎回定員いっぱいになるほどの大人気。一橋大学出身のエリートとは思えない名古屋弁丸出しで相手の心をつかむ。司法試験に10年続けて落ち、1983年に初めて出馬した愛知県議選にも敗北を喫するなど、下積みの苦労を知り尽くしている。Photo by M.Usui

 地域委員会っていうのは、どえりゃー事業ですよ。

 たとえば、ナゴヤには小学校が236校ある。この小学校単位で学区を5つに分けて、それぞれ地域委員を一人、選挙で選ぶ。最初は市議会議員選挙と同日にすれば、投票率も同程度か、それ以上にはなる。
 おれは若づくりだけど60歳で、民間企業なら定年ですわ。会社しか生き甲斐がなかったオッサンが地域に貢献できるなんて、いいことじゃないですか。女性もそうです。盆踊りとかパトロールとか、地域の世話はみんな女性がやっとる。地域委員の任期を2年、2期務めるとして4年で交代すれば、そういう人たちが次々に政治に参画できる。
 それで、減税によって財源も地域に委譲する。市民税10%減税で236億円なんですが、これ小学校の数と同じなんですよ。すると、小学校単位で年間1億円使えるようになる。それを地域の創意工夫によって、街づくりや福祉に役立ててもらう。
 区役所単位でやったのでは、いかんのよ。区役所ってのは統治する側だから、そこにいくら権限委譲しても既得権益が増殖していくだけでなんもならん。
 地域委員会の創設によって、こういう都市内分権、住民自治をやっていく。まあ、究極の民主主義だわね。
 よくイメージトレーニングで想像するんだけれど、「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ナゴヤ」ってのが市役所で、それぞれの地域委員会が独立した州になるわけだ。
 で、おれは市長だで、地域をぐるぐる回って挨拶くらいはさせてくれと。違法なこと以外はなんでもやってちょーと。
 すると、「緑を増やしたいけれど桜にするか柳にするか」とか、「子育ても大事だが年寄りの言い分も聞けや」とか、市民が集まって侃々諤々(かんかんがくがく)やっとるわけや。防災や防犯も含めて、市民の市民による市民のための政治が実現する。これは楽しいでー。
 国がやってる介護保険の予算を地域に任せると、ナゴヤの中学校単位で10億円からのカネがくる。そうすれば、どんだけ介護サービスを安くし、充実させることができるか。こりゃー大きいですよ。
 だから、おれの頭のなかでは減税と民主主義はセットになっている。減税を実現し、地域委員会に公益寄付金として還元し、その使い道を市民に委ねる。

 「日本減税発祥の地 ナゴヤ」であり、「日本民主主義発祥の地 ナゴヤ」なんです。せっかくだから写真も撮っていってちょー(横の写真参照)。東京・リーシングと土地活用のビジネス戦記

 減税もそうだけど、都市内分権だってやろうと思えばできるんですよ。市長にはそれだけの権限があるんです。
 だから、おれはよく言うんだけれど、地方分権って何だと。「国から地方への分権」ということは、首長さん、よく言わせるわ。でも、なんで自分たちは分権やらんのですか。自分たちでできる分権はいっさいせずに、なぜ国を変えられるんですか。
 いやだという人もいるでしょうし、これまでの仕組みでいいという人もいるでしょう。でも、おれはやるよ、必ず。

権力闘争に負けたら
死ぬしかありゃせん


 地域委員会に権限委譲しても、市議会が要らなくなるわけじゃにゃーのよ。条例もつくらなならんし、予算配分も決めなければならないから。
 ただ、議員定数は減るわね。今、ロサンゼルスの市会議員が15人ですか。ナゴヤの人口はロサンゼルスの3分の2だで、理論的には10人もありうる(現在の議員定数は75人)。
 ロサンゼルスには、ネイバーフッド・カウンシルというのが89あって、これがだいたい地域委員会と同じイメージ。だから、地域委員会が軌道に乗ったら、議員定数についてもおいおい考えていかないと。

 (議員報酬の引き下げについては)これは、どうするかですけどね。まず、地域委員会を先につくることが重要で、つくってしまえば市議会、区役所との役割分担がおのずとわかるはずなんです。市議会とケンカするのが目的じゃにゃーですから。

 ただ、庶民革命って言っとるんですが、これは本当に「革命」ですからね。血は流れるんですよ。世界の歴史を見ても、明日からみんなで仲よく革命しようなんてことはありえない。

 だから、腹はくくっています。だいたい、国政でも政権交代って騒いでいますが、与野党共に権力闘争の覚悟がない。団体戦で負けたら、こりゃ死なんといかんのです。源平合戦だって、負けた平家は滅亡してるでしょ。みんな生きとって贅沢して権力闘争はないですわね。そんなのあったら八百長だわ(笑)。

 尾張の生まれだから言うんじゃないですが、おれはやっぱり織田信長的だと思う。信長も「庶民革命」ですよ。楽市楽座なんて、当時の特権階級だった貴族やお寺にしてみれば、とんでもない改革を仕掛けたもんだ。
 信長といえば明智光秀がいるわけで、市議会でも「誰が光秀なんだ」と質問されましたが、信長も誰が光秀かわかっとれば本能寺で死んどりゃせんわ(笑)。

 (市議会全体が光秀ではないのですか?)と、「週刊ダイヤモンド」の記者がおっしゃったと(笑)。
 おれは言うとりゃせんで、そう書いてちょーよ。

 議会に真の民主主義があれば、必ず理解していただけると思ってますから。

 (市長の任期が)4年だというけれど、スピードは速いですよ。民間企業なら半年、一年で実績残せなかったらクビですからね。市長がこうだと言えば決まるんだから、だらだら引き延ばすつもりはない。当然だっちゅーの。

 おれは、曲がりなりにも32年間、中小企業の経営やってきてますからね。(家業の)古紙屋の価格競争ってのはめちゃくちゃ厳しいんですよ。そこでもまれてきてるから、「お役所仕事」をやる気はさらさらない。

革命を成し遂げれば
火葬場行ってもいい


 (かつて、著書のなかで「総理をねらう男」と自称していたことについて)そりゃあ、なくなったわけではにゃーですよ。
 政治を志せば総理大臣。これ当然ですわね。ナゴヤ市長でも根っこの民主主義、都市内分権を含めて、かなりのことはできるんだけれど、財政にしても医療・介護にしても、最後は法律を変えないかんでね。
 だったら、なんでナゴヤ市長に立候補したのか。それを聞かれると悩ましいんだが、おれも本当の土着民で先祖代々400年も住んどりますし、ナゴヤへの愛情も強いのよ。
 話が長くなるんだけど、尾張藩は御三家の筆頭だったわけです。ところが、暴れん坊将軍、徳川吉宗に将軍獲りで負けて、当時の尾張藩主は謹慎処分になった。で、おれの先祖も藩主と一緒に謹慎したのよ。
 このあたりから、尾張藩には屈折した歴史があって、尾張藩士であることを自ら隠したり、ナゴヤ言葉を卑下してみたり。
 だから、市長になって、こういう尾張藩300年の恨みも晴らそうと(笑)。
 地方分権っていうけれど、なーんも自分で決めとりゃせんがね、地方は。議員は既得権益に守られ、縛られている。そういう状況を変えていかなければ、日本はダメになるっちゅーの。

 まじめな話、それがナゴヤ市長を志した動機でもあるんです。
 まあ、総理をねらう男っていっても、おれも60歳だから。さっき、イメージトレーニングの話をしましたが、ユナイテッド・ステイツ・オブ・ナゴヤがあって地域委員会があって、地域住民が生き生きとした表情で政治に参画している。そんな光景を、この目で見ることができれば、もう思い残すことはにゃーよ。火葬場行ってもいいね(笑)。(談)

<週刊ダイヤモンド編集部厳選!河村たかし発言集>

リンカーンとは似ているところがありまして
 あの人は選挙に2回(にきゃー)落ちたことがある。私も同じでございまして、選挙は若干失敗(しっぴゃー)しながら夢を追いかけていくというのが、政治をつかさどる者としてええんじゃにゃーかなと、そんなふうに思いますけど。

王様は役人、庶民の心を伝えるのが議員
 本来、議員というのはよい政治をやって、お客さんである庶民から寄付をもらう。既得権者は役人だけにして、議会の皆さんはそれに対抗する庶民の代表である、そういう議員像をナゴヤから発信していただきたい。
1円でも税金を安くするのが政治の本質
 平成18年に自治体が減税してもいいという法律を国がつくっている。よく読んでちょーよ。自治体が減税競争をやってもいいと。日本一税金が安い尾張地区、愛知県、それが広まって住民の生活が豊かになる。
ナゴヤ言葉については一家言ある
 自分の言葉がきれいとか、きたにゃーとかコンプレックス持っとるようではあかんですよ。東京、大阪に負けん街をつくっていくときに、基軸となる言葉には絶対的な自信を持たにゃならん。あんまり言うと疲れるでね。
うちのかみさんも初めは怒っとりました
 今は諦めたようだ。民間の中小企業の60歳平均年収が800万円なもんで(市長年収を800万円に引き下げた)、これで市民の皆さんと同じ生活をして、いろんな提案ができるようになる。手取り300万円台になって大変苦しいが。

<インタビューを終えて 「週刊ダイヤモンド」副編集長 藤井 一>

 インタビューの真っ最中、思い出したように「ああ、そういえば手紙は確かに(担当者に)渡したからな」とカメラマンに呼びかけた。聞けば、公園に鉄棒とシーソーをつくってほしいという子どもからの「陳情」を預かったのだという。庶民革命を標榜する河村市長らしい話だ。

 税金で食っている議員・公務員が、税金を払っている庶民よりも優遇されている現実に対して心底我慢がならない。著書『国破れて議員あり』には、「自分が市長になったら名古屋市議会の定員を10人に減らし、政務調査費・費用弁償を含む議員報酬を2400万円から500万円程度に減らす」と書かれている。

 実際に市長になった今も、おそらく考えは変わっていないだろう。真の地方分権、真の民主主義を実現する庶民革命の最大の抵抗勢力となるのはおそらく市議会であり、今後、市長・議会の対立が激化するのは確実だ。
 市民税10%減税、地域委員会の創設の二大公約実現に向けては、11月議会が「関ヶ原」(河村市長)となる。
 市民の絶大な支持を得ている河村市長としては、名古屋城本丸御殿再建の是非を問うた「本音トーク」のような手法によって市民を巻き込み、抵抗勢力を切り崩していく戦術を取りたいところ。ナゴヤが変われば、日本が変わる。


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 がんばってほしいね!!

 来月、行きまーす!!



名古屋市(Wikipedia)
なごやし
国 日本
地方 中部地方、東海地方
都道府県 愛知県
団体コード 23100-2
面積 326.43km²
※境界未定部分あり
総人口 2,255,010人
(推計人口、2009年5月1日)
人口密度 6,910人/km²
隣接自治体 瀬戸市、春日井市、東海市、
大府市、尾張旭市、豊明市、
日進市、清須市、北名古屋市、
愛知郡:東郷町、長久手町
西春日井郡:豊山町、春日町
海部郡:七宝町、甚目寺町、大治町、蟹江町、飛島村
市の木 クスノキ
市の花 ユリ
市の歌 「わが名古屋」
名古屋市役所
所在地 〒460-8501 愛知県
名古屋市中区三の丸三丁目1番1号
概要

全国第4位の人口を有し、東京と京都の間に位置することから、中京とも呼ばれ、三大都市圏の一つである中京圏(名古屋圏)の中枢都市となっている。また、政令指定都市に指定されている。
名駅と栄が、広域集客可能な繁華街となっており、市の中心部となる栄と名駅一帯は地下街が発達している。それに伴い、地下鉄網も充実している。なお、地元住民は名古屋駅の事を名駅(めいえき)と呼び、これは行政地名(中村区・西区名駅一~五丁目、中村区名駅南一~五丁目)にもなっている。
市章は、現在の名古屋市を拠点に尾張を統治した親藩、徳川御三家筆頭格の尾張徳川家の合印に由来する「八」である。