ジム・ロジャーズ  株価の底はまだ先になる コモディティの方が先 | 東京リーシングと土地活用戦記

東京リーシングと土地活用戦記

ニーチェ・ツァラトゥストラの言葉「神は死んだ、神なんかもう信じるな」「強い風が吹く所に一人で立て!そこは非常に厳しいけれど、人間自分自身が主人公だ!風を受けて孤独になれ!」「真理などない。あるのは解釈だけ」いいねー。スバム読者申請コメント削除します。

★東京・リーシングと土地活用のビジネス戦記


 現在起こっている世界的な景気後退は、第二次世界大戦後最大級のものだ。米国や欧州のバブル経済がはじけ、消費が低迷に向かったことで、世界は供給過剰になっている。いまは、市場がそれを調整している段階だ。

 そこへ公共投資をいくら増額しても、根本的な解決策にはならない。景気後退を長引かせるだけだ。20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)で公共投資増額を発表した麻生首相の政策は間違いであり、財政均衡を目指すドイツの政策が正しいと私は考える。

 一方、米国の金融政策だが、私が言い続けているように米国政府は保険大手アメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)を破綻させるべきだろう。もしAIGを破綻させないなら、代わりに米国が破綻することになる。すでに死んでいる企業に資本注入することは、ゾンビ企業を増やすだけだ。日本の「失われた10年」を繰り返すことになる。

 米国のシンボルといわれている自動車業界ビッグ3についても同様だ。一度破綻することによって市場原理が働き、米国・自動車業界は効率的なものに生まれ変われるだろう。

 さて、ここで私は米ドルの大きな欠陥を指摘したい。推定12兆~13兆米ドルという膨大な対外純債務を抱えている米国は、対外純債務が複利でどんどんふくらんできているのだ。


 米国政府はこれに対して明快な解決策を持っていない。彼らの政策は「ドル安政策」であり、連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は公式の場で「必要ならばヘリコプターに乗って世界中にドル紙幣をばら撒くのも厭わない」と発言している。これは、恐るべき政策だ。政府自ら価値を棄損している米ドルを、私は持つことはできない。

 また通貨についてもう少し話すと、私は「円」「スイスフラン」を継続的に買い続けてきたが、この方針を見直し、このところ購入をやめている。現在は、安値で購入した円の利益確定のタイミングを計っているところだ。円は十分高くなったと考えている。スイスフランについてはスイス政府が金融システム救済のため資本注入を決定したことから、理屈に合わない政策を行う国の通貨の継続買いはやめることにした。

 現在米国株式が大底から反騰しているが、この上昇相場は機関投資家などの恐怖心による極端な下落の反動、つまり一時的なリバウンドにすぎない。米国は、米国債券とドルの大量発行により、将来に大きな問題を抱えている。株価の底はまだ先になるとみる。

 私はつい最近、米国株を少量、空売りした。今後、米国株がさらに上昇するようなら、タイミングを計って本格的に空売りを仕掛けるつもりだ。

 一方、景気が回復した時、株式よりもやはりコモディティの方が先に上昇していくと考える。世界的な景気後退が続いているため、すぐには上昇しないだろう。しかし、長期的に見れば、農産物、石油、貴金属などのコモディティ(商品)は、在庫水準が低下しているため、高騰していくと私は見ている。大規模新規油田は過去数十年見つかっておらず、鉱山は閉鎖され、大規模農家は肥料購入のための借入もできない状況で、世界的に供給が減退している。これは、注目に値する事象だ。

 以前から注目している中国株については、昨年10~11月に購入して以来、購入も売却もしていない。ただし、どうしても株を買わなければならないというのならば、私は米国株よりも日本株、そして日本株よりも中国株を買うだろう。

 日本は財政赤字にも関わらず、人口が減少し、今後は税収が増えない。一方で老人が増え、財政負担が増大する。日本は、移民を受け入れるか、人口を増やすか、生活のレベルを下げるか。この3つの選択肢しかない。

 日本の投資家へ申し上げるとすれば、自分が知っているものだけに投資をするということだ。


 投資については勉強を続けていくしかないし、私も日々勉強している。ロイター夏

ジム・ロジャーズ 氏
米国アラバマ州出身。エール大学卒業、英オッ
クスフォード大学大学院終了。ジョージ・ソロス氏とクォンタム・ファンドを設立し、10年で4200%のリターンを上げた実績を持つ。2007年よりシンガポールに移住し、現在に至る



ジム・ロジャーズ 氏は、あいかわらず辛口で、おもしろい!!??