小泉元首相:厳しく政権批判 郵政見直し「あきれた」
麻生首相に関して意見を述べる小泉元首相
=東京・永田町の自民党本部で2009年2月12日午後6時 毎日新聞社
自民党の小泉純一郎元首相は12日、党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」であいさつし、民営化を巡る麻生太郎首相の一連の発言について「怒るというよりも、笑っちゃうぐらい、ただただあきれている」と厳しく批判した。郵政民営化見直しの動きに対し、小泉氏が公の場で反論するのは初めて。首相は構造改革路線の転換を鮮明にしているが、小泉氏の発言を機に、党内の改革推進派の反発が一層高まり、政権内の亀裂がさらに広がりそうだ。
会合には政権批判を強める中川秀直元幹事長や塩崎恭久元官房長官ら18人が出席した。
会合で小泉氏は10日に首相から釈明の電話があったことを紹介し、「これから(衆院選を)戦おうという人に首相が前から鉄砲を撃っている。発言には気をつけて、とよく言っておいた」と述べ、不快感を示した。
小泉氏は総額2兆円規模の定額給付金を盛り込んだ08年度第2次補正予算関連法案についても「本当に(衆院の)3分の2を使ってでも成立させなければならない法案だとは思っていない」と指摘。法案が参院で否決された場合の衆院再可決に疑問を呈した。その上で「参院の意見と調整して、妥当な結論を出してほしい」と見直しを求めた。
小泉氏の発言を受け、首相は12日夜、首相官邸で「その話を聞いていないので、何ともお答えのしようがない」と述べるにとどめた。その上で「選挙に関しては、しかるべき時期にきちんと政策を立て、野党との違いを明確にした上でやらなければならない」と語った。
小泉元首相の発言要旨
12日に開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」での小泉純一郎元首相の発言要旨は次の通り。
わたしは最近の麻生太郎首相の発言について、怒るというよりも笑っちゃうくらい、ただただあきれているところだ。一昨日も、首相から話がしたいと電話でお話ししたが、その時に、たまたま小野次郎衆院議員のブログと言うんですか、「総理それはないでしょ」というのを読んでいた。もう一つね、世耕弘成参院議員の「それを言っちゃあおしめえよ」。だからね、首相にこういう意見が耳に入ってないと思うから、官邸に、「この小野次郎さんの文章と、世耕さんの文章をファクスで送るからよく読んでおいてくれ」と言っておきました。
だいたい、首相の方針とか、執行部の方針に批判的な意見を若手が出すと、執行部から「後ろから鉄砲撃つな」と押さえ込みにかかるが、最近の状況は、首相が前から、これから戦おうという人に鉄砲を撃っているんじゃないかと。発言は気を付けてとよく言っておいた。
わたしについても、(首相が)常識の通じない男だとかね、奇人変人とか言っているようだが、わたしは自分では常識をわきまえている普通の人だと思っている。これから、選挙を戦わなければならない。自民党がどうなるか、みんな心配している。わたしも、たまには非常識なこともするかもしれないが、だいたい政治においては常識的な、「あ、そういうもんか」というところに持っていくために、よく各政党と話し合うことが必要だと思う。
現在、ねじれ国会と言っているが、これは決してそんなに悪いことじゃない。これからも衆院の多数意見と、参院の多数意見が違う場合があるかもしれない。そういうことを考えると、今、政局より政策優先だという国民の声が強いから、衆院の意見、参院の意見が違ったら、どういう政策ならば、対策ならば、国民が満足(するのか)。納得できるような案をよく協議してもいいのじゃないかとわたしは思っている。
定額給付金についても、首相が「さもしい」と、また「自分はもらわない」と、「いやそんなことは言ってない」とか、いろいろ言っているが、この問題についても、わたしは本当に、3分の2を使ってでも成立させなきゃならない法案だとは思ってないんです。
もうわたしは引退表明してますけどね、あんまり多くのことは言いませんけども、「あの時賛成したが、実はそうではなかったんだ」とは言いたくないから、定額給付金についてはもっと参院の意見を聞いて調整して、妥当な結論を出してほしいなと思っている。
これから皆さんは選挙を戦わなきゃならないし、国民に理解を求めなきゃならない大事な時期だ。ぜひとも、9月までには国民の信を問わないとならないんですから、特に首相の発言が、信頼がなきゃ選挙は戦えないんだから、信頼が大事だということを肝に銘じていただいて、何とかこの難局を乗り越えるよう、皆さんとともにいい知恵を出していきたいと思う。
(2009/02/12-時事通信)
「改革派」相次ぎ会合、小泉元首相があいさつ 首相揺さぶり
「郵政民営化を堅持し推進する集い」で、あいさつする小泉元首相(中央)=9日〔共同〕
主要メディアが内閣支持率急落で足並みをそろえた世論調査報道から一夜明けた9日、自民党内で麻生太郎首相と政策面で一線を画す「小泉改革継承」勢力や中堅若手グループが相次いで会合を開いた。直ちに「麻生降ろし」に走るというより、衆院選への危機感から政界流動化に布石を打つ動きと見られる。首相周辺は強く警戒し、「反麻生」の押さえ込みに躍起だ。
「3年前の選挙を思い起こしてほしい。不可解な行動をしている方々の多くは郵政民営化反対が間違いだったと誓約書まで書いて復党したことを忘れてほしくない」。
9日、自民党本部8階で開いた「郵政民営化を堅持し推進する集い」。呼びかけ人の1人、小泉純一郎元首相は冒頭のあいさつで、党内で浮上した郵政民営化見直し論を強くけん制した。
ジローのおしゃべりサロン総理それはないでしょう
衆議院議員 小野次郎の、政治活動や日常のおしゃべり
「まさか!」5日夜、自宅でニュースを見ていて、飛び上るほど驚いた。衆議院予算委員会での麻生総理と民主党議員とのやり取りである。郵政民営化決定当時の総務大臣が、「オレは、民営化に反対だったから、民営化担当からはずされていたことだけは記憶に留めて欲しい」と、質問者に懇願している。
見たくないものを見てしまった気がする。郵政民営化が争点となった2005年の解散・総選挙の後、現在に至るまで、総理は三人代わった。しかし、これらの政権を選び出した権力の母体は、常に前回総選挙で与党が得た国民からの大きな支持にある。そして三回の総裁選挙に毎回出馬して、やっと誕生したのが現総理である。その間、いずれの機会にも、今日の発言内容を公然と訴えかけた形跡はない。
党内の総裁選挙で一国の総理を交代・選任する以上、総理総裁に選ばれる資格として、総選挙での与党に対する国民の支持を継承する者であることが前提である。このことをご本人はご理解できているのだろうか?
一般の国会議員の場合なら、今日の発言も、「内心の表明=独り言」位の説明で通るかもしれない。しかし、民営化の検討段階から常に深く関与し、三度の総裁選出馬を経て一国の総理総裁にまで上り詰めた方の言動である。わずか4年前の国策の決定に関して、今になって、「実は反対だった」と言い始めたのだ。これから国民が、為政者の言動を信じることは一層難しくなるだろう。
衆議院議員が国民の審判を受ける次期総選挙も、確実に数カ月以内に迫っている。政治的リーダーに対する信頼がくずれるなか、「党」という看板に頼って多くの有権者の信頼を繋ぎとめることは難しい。結局、個々の政治家が自己の政治的信念と国家の危機に挑む決意について、有権者の信頼を得られるかどうかに係っている。
その意味で、国家の重要な課題に対しては、これからも、自分の立場を率直に明らかにしようと思う。
世耕弘成議員ブログ
子供の頃の我が家族の恒例行事の中に毎年夏休みと冬休みに映画館に出かけ「男はつらいよ」を観るというものがあった。今、車寅次郎のあの決め台詞を思いっきり叫びたい心境だ。
それを言っちゃーお仕舞ぇよ!!
2005年7月。私は参議院の郵政民営化特別委員会の理事を務めた。郵政民営化こそが改革の本丸と意気込む小泉純一郎総理を支持する立場で郵政民営化法案の成立のため1ヶ月近く国会内を走り回って反対派の説得などにあたった。その過程でそれまで非常に仲が良かったにもかかわらず、絶縁状態になってしまった議員も複数いる。地元和歌山でも初当選以来熱心に応援してくださった多数の郵便局関係者とは、郵政民営化が原因で今なお没交渉となっている。他の多くの議員と同様、いろいろな人間関係に悩み、しがらみを乗り越えて、苦しく、嫌な思いもしながら、しかし政治家として決断して郵政民営化に賛成してきたのである。
「実は反対でした」などとは口が裂けても言えない。「委員会の理事は議事進行が役割で法案の中身には関与していませんでした」とも絶対に言えない。それこそが政治家の「矜恃」というものだろう。(2月8日雑感世耕日記)
国民は、とっくのとうにあきれています!!??
小泉純一郎元首相、とうとう、ぶちきれた!!??
