シマノの11スピードのフロントディレーラーと同じくロングアームへと新設計された2015年モデルは、フロント変速時、インナーからアウターへより円滑に変速ができるように設計され、特にコンパクトクランクの変速がスムーズになっているようです。カンパが言うには、「シマノのデュラエースと同等か、それ以上の変速の軽さ」らしいです。
新設計された「2015 CAMPAGNOLO CHORUS」のフロントディレーラー
シマノ同様にかなりロングアーム化されています。
ロングアーム化に伴い、インナーワイヤーが干渉する場合は「FD-CE001」を使ってワイヤー取り付け位置をオフセットさせます。
2015年モデルの「SUPER RECORD」と「RECORD」と「CHORUS」のフロンディレーラーにはそれぞれ2種類がライナップされます。
「S2 SYSTEM あり」と「S2 SYSTEM 無し」でどちらも同じ価格ですが、どちらかを選ぶ必要があります。
「2015 CAMPAGNLONO SUPER RECORD」のフロントディレーラー「S2 システム 無し」
「2015 CAMPAGNLONO SUPER RECORD」のフロントディレーラー「S2 システム あり」
「2015 CAMPAGNLONO RECORD」のフロントディレーラー「S2 システム 無し」
「2015 CAMPAGNLONO RECORD」のフロントディレーラー「S2 システム あり」
「2015 CAMPAGNLONO CHORUS」のフロントディレーラー「S2 システム 無し」
「2015 CAMPAGNLONO CHORUS」のフロントディレーラー「S2 システム あり」
「S2 SYSTEM」の「爪」をフロントディレーラー台座に押し当てるように取り付ることで、フロントディレーラーの台座を支えて「たわみ」を抑える役目をします。
「S2 SYSTEM」が必ずしも必要であるとは限らないようで、あくまでも台座との相性で「あり」「なし」を選ぶようです。
また、「S2 SYSTEM 無し」に「S2 SYSTEM」を取り付けることはできないし、「S2 SYSTEM あり」から「S2 SYSTEM」を外すとボルト穴が残ります。
フロントディレーラーのホーク(羽部分)は「SUPER RECORD」と「RECORD」はカーボン製で、「CHORUS」はアルミ製。
「CHORUS」のアルミ製のホーク部分のみに従来通りのプラスチック製パーツが付き、「SUPER RECORD」と「RECORD」には付かなくりました。
フロントディレーラーにインナーケーブルが当たるようであれば「FD-CE001」を使ってオフセットさせてワイヤーの取り回しを変更します。
フロントディレーラーのワイヤーのテンション調整はシマノの11スピードとほぼ同じようなりました。
ちなみに2015年モデルのフロントディレーラーは「直付け」しか販売されないので「直付け台座」がないバンド式のフレームにはカンパニョーロ純正のクランプバンドを使用します。
「CAMPAGNOLO RECORD FD CLAMP」
尚、リアディレーラーと同様にフロントディレーラーもコンポは全て2015年モデルで組み合わせる必要がありますのでご注意を!