今、議論されるローカル線問題について | きまぐれさとみの気まぐれ日常スタイル

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日常を気まぐれに思いついたことをいろいろ書いてゆきます。春と夏には「風のように旅する男」の本領発揮…てな旅日記を入れたり…時々聖書や聖クルアーンに書かれていることに近いこと書くかも。

 現在、赤字ローカル線のあり方が議論されている。Yahooのニュースで六角精児さん「芸備線の今後、住民が考えてほしい」 昨年プライベートで乗車し感じたこと 庄原市でローカル線シンポという記事があった。ま、鉄道オタクの意見のひとつだが、地元民がどう考えるかの問題が大きい。ローカル線の閑散線区は沿線住民は車で移動するのが当たり前。高校までの通学では利用するが、それ以降は自家用車で出かける。そりゃJRとしても利用価値のない路線は早々と巻き上げたいわな。

 木次線はもともと広島と松江を結ぶ急行路線で、最盛期には夜行列車も走っていた。備後落合駅は客で賑わい蕎麦屋もあったようだ。駅前に食堂もあり「おでんうどん」が名物だった。しかし、その役割を終えると駅は閑散、木次線も一部空気輸送状態となった。しかし木次鉄道部や沿線自治体の支援、旅雑誌に秘境として取り上げられたこともあり、利用は増えて行った。そして、トロッコ列車の運行。

 山陰線の出雲市〜益田間も閑散線区だったが、当時の鳥取県・島根県知事が高速化を要望し、新型特急列車を購入し、JRに貸すということを行なった。現在、この区間は全て新型車両で運行されている。山口県内や広島のローカル線区は国鉄時代の古い車両ばかり。県はテコ入れしないのか?

 JR西日本は井手正敬副社長時代に改革を行い、ローカル線全てを本線から切り離し、線区ごとの鉄道部に再編。鉄道部は人事やダイヤ改正も鉄道部単位で行えるということで、これを利用し地域密着ダイヤを強化し、沿線自治体も利用促進を支援した結果、越美北線と木次線は発足時より売上げ2割り増しとなった。結果、新型車両が優先投入され、順次ローカル線に投入されて行った。

 木次線と越美北線の列車は朱色なんだけど、これは鋼鉄製の列車ということ。JR西日本が鋼鉄製の列車は気動車は朱色、関西エリアの電車は緑、中国地方の電車は黄色に単色塗装にしたことでそうなったのだが、初期の鋼鉄製のキハ120がこの2路線にあることが、早くから新型車両が導入されたことを物語っている。

 トロッコ列車の乗客が地域にとっての消費者となるわけで、利用客が数人しかいない出雲坂根駅ではトロッコ列車運行日には弁当や酒、その場で焼いている焼き鳥などを販売し、秘境風景の中で食事を楽しめる。


 来年からは観光列車「あめつち」が運行される。これまで青春18きっぷ利用が多かったが、グリーン車ということで運賃が丸々入ることになる。とは言うものの、普通運賃を払ってまでと言うのは少ないので周遊パスとかで集めるかな?

 さて、次は西九州新幹線の抱える問題と本質について書いていこう。