主な登場人物は全部で6名
・高須 竜児
・逢坂 大河
・櫛枝 実乃梨
・北村 祐作
・川嶋 亜美
・狩野 すみれ(先輩)
この6名の人間関係や三角関係について考察する
非常に複雑なのでまとめてみた。
<大前提となる人間関係>
櫛枝 実乃梨と逢坂 大河は親友
この前提がキモと言ってもいいほど重要になる
<恋心の動き>
非常にややこしいので時系列でいく
【1年~プロローグ】
☆大河と櫛枝は親友
☆竜児と北村は親友
☆櫛枝と竜児は2年で同じクラスになる前から両想い
☆北村が大河に告白するも極度の緊張から断る
(この行為により大河は北村を意識するようになる)
☆振られた北村を狩野が生徒会へ誘う
(この行為により北村は狩野を意識するようになる)
【2年~卒業へ、物語のはじまり】
2年生のクラス割で狩野・川嶋以外の4名が同じクラスになる
↓
大河が北村の鞄へラブレターを忍ばせようとするも手違いで竜児の鞄へ入れる
☆ラブレターを取り返すため、大河は竜児自宅へ潜入、闇討ちをはかることで2人は出会う
↓
大河が北村に告白するも、北村は狩野が好きなため振られる
(大河は諦めきれず)
↓
大河→北村を好き、竜児→櫛枝を好きということで互いに共同戦線を張ることにする
(大河は家庭の事情で1人暮らしなため、作戦会議もかねて隣人の竜児宅へ入り浸るようになる)
↓
大河と竜児の半同棲状態がクラスメイトに広まり、付き合ってると噂だてられる
(すぐに誤解は解かれる)
★櫛枝はこの噂がきっかけで、大河と竜児は付き合ってるものだと思い込む(勘違い)
櫛枝の心境は、
①大河は親友なので遠慮しなきゃいけない
②しかし竜児のことが好き
③竜児が自分のことを好きなことを実は知っている
この3点から、
①櫛枝が竜児と付き合うと大河と気まずくなって今まで通りのように一緒には居られなくなる
②不幸な人生を歩んできた大河には親友として幸せになってほしいため竜児を諦める
この2点の狭間に追い込まれることになる=「罪悪感」
↓
川嶋が転入
↓
ストーカー被害にあっていた川嶋を竜児が助ける
★川嶋は竜児を好きになると共に、初めて自分の居場所を竜児達に見出す
↓
川嶋が
・櫛枝が罪悪感に悩まされていること
・竜児が櫛枝のことを好きなこと
・大河が北村を好きなこと
・大河と竜児が付き合っていないのに半同棲で中途半端な環境であること
・このまま変な関係を続けると自分も含め全員が不幸になる
この5点を見抜く
★川嶋は竜児を好きなため、乱入すると自分の居場所を自分で壊すことになることも分かっている
(自分の居場所と恋心を天秤にかけて居場所を選ぶが、自分が居なければ何も起きなかったのではないか?自分の居場所を優先したものの、やはり竜児のことは好きだという女心の狭間に考え込み、その罪悪感に悩む)
(竜児、大河、櫛枝に間接的ではあるが「気持ちをハッキリさせろ」と言うも伝わらず)
↓
☆狩野の卒業に伴い、北村が狩野へ告白
この一件で
★櫛枝が「大河は竜児ではなく、実は北村を好きだった、しかも付き合っていなかった」ことを知る
(竜児が自分を好きなことを知っている櫛枝は、大河が竜児を好きではなかったことがはっきりしたことでいつでも竜児と付き合えるようになった状況を理解するも、状況が明確になったことにより今後の身の振り方をはっきりさせなくてはならず、逆に罪悪感に悩まされる)
↓
クリスマスに大河が竜児と櫛枝がデートできるように計らう
☆1人になった大河は、竜児と櫛枝が付き合うとまた孤独になってしまうことへの喪失感に動揺すると共に、竜児のことを好きなことに気付く
↓
罪悪感に悩まされる櫛枝は、告白しようとした竜児に何も言わさず、先手をうち間接的に振る
(大河を取るか竜児を取るかを迷い決められない櫛枝は態度をはっきりさせることが出来ず)
↓
修学旅行で大河が遭難
☆大河が意識朦朧の中、助けた竜児を北村だと錯覚し「竜児が好き」と打ち明けてしまう
(これがキッカケで竜児も大河を意識するようになる)
↓
バレンタインの日、大河が遭難時に助けてくれたお礼として北村にチョコレートを渡す
☆大河を助けたのが竜児だと知る櫛枝は、「なぜ隠す?知られては困ること(=告白)をしたのだろう」と激怒、パニックになった大河が1人飛び出す
↓
微妙に均衡を保っていたバランスが崩れる
☆大河と竜児の半同棲=おままごと、竜児・大河・櫛枝がお互いの幸せを願って大事にし続けたことで負の連鎖が起き、散々注意してきたにも関わらず最悪の事態が起きたため、今こそ決着させるときだと知る川嶋と北村は、竜児に「俺達がしてやれるのはここまでだ」と決断を促す
☆櫛枝は竜児が大河を好きと知ってるが故に今更遅いと分かっているものの、溜まっていた罪悪感や自分へのやるせなさが一気に噴き出す、竜児に告白するも大河と竜児は既に相思相愛なことを知っているため、大河を好きなことに鈍感で気付いていない竜児を、大河のところへ行くよう促す
↓
決断を求められる大河と竜児
☆2人が出した結論は「2ヶ月後に18歳になるため、駆け落ちして時期がきたら結婚すること」
↓
駆け落ちするものの、考えを改め家へ戻る
↓
大河の独断で「すべきこと=自分の崩壊した家庭環境を修復すること」を解決してから結婚しなければ皆が幸せにはなれないと、竜児の前から急に姿を消す
(竜児なら急にいなくなっても待っててくれるとの確信から)
↓
卒業式、
転校した大河が竜児達を祝うために戻ってくる
↓
再会
↓
終わり
原作では、母親とその再婚者や子供と一緒に大河のマンションへ戻ってくる、大河が竜児に「(物理的に)部屋が狭い」と文句を言い、竜児が「いいじゃん。もう少しで一緒に暮らすんだから」とお喋りしながら登校する様子で終わり
<その後の主人公達>
・高須 竜児→大河と結婚
・逢坂 大河→竜児と結婚
・櫛枝 実乃梨→昔のように大河と親友
・北村 祐作→狩野を追ってアメリカへ留学
・川嶋 亜美→自分の居場所を大事にする
・狩野 すみれ(先輩)→アメリカへ留学