ミルトン・モデルで前提をビシバシ入れてみましょう。
「太郎君は、学校に行った」
この文の前提はなんでしょう?
では、この文を否定してみましょうか。
「太郎君は、学校に行かなかった」
肯定しても、否定しても変わらないものは「太郎君」と「学校」という存在です。
この文の前提としては、「太郎君」と「学校」です。
このように前提の一番シンプルなものは「存在」です。
疑いようのない前提は、もっとも強力に働く言語パターンになります。
「言語の背景化」です。
では、前提の言語パターンは、数多くありますので順番にみていきましょう。
まずは、「時間の従属節」と「序数」です。
「~の前に」、「~の後に」、「~している間」、「~しながら」、「~以来」、「~の時」などの言語パターンは「時間の従属節」に含まれます。
そして、「最初に」、「先に」、「はじめに」、「一番」、「二番目に」などの言語パターンは「序数」に含まれます。
時間が絡んでいれば「時間の従属節」、順番が絡んでいれば「序数」です。
「ブログを読む前に、深呼吸をしてみてはいかがですか?」
「ブログを読んでいる間は、座っていたいですか?」
共に、「時間の従属節」が入っています。
そして、「深呼吸をするかどうか」という質問に答えるには、「ブログを読む」が前提になります。
同じく、「座っているか、座っていないか」という質問に答えるにも、「ブログを読む」が前提になります。
「まず最初にブログの、どの記事から読みましょうか?」
「このブログで、一番好きな記事って何?」
こちらは共に「序数」が入っていますね。
「他の記事も読む」という前提、「好きな記事」があるという前提です。
お気づきの方もいるかも知れませんが、このような言語パターンをみていると、NLPのプリフレームにも通じるものがありますね。
プリフレームとは、「前もって枠をかける」ことです。
質問や文を受け入れるには、前もってかけられた枠の中に入らなければならない。
しかし、当事者は枠の存在を知らない。
考え方によっては恐ろしいですね。
「相手の望ましい変化」
それが、ミルトン・モデルを使う上での前提なのかも知れません。