地図は領土ではない | コヨーテが紡ぐ言葉達~己への道~

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夢、成功哲学、願望実現の法則、NLP等を使って言葉にヒントを詰め込んでいきます。
自分自身に磨きをかけ、アウトプットすることにより、
訪問者の変化を導ければ嬉しいです。

メタモデルを通して、体験を言葉に変える難しさを知っていただきました。
(参考記事:「メタモデル」「メタモデル 名詞化」「メタモデル 省略」「メタモデル 歪曲」「メタモデル 一般化」

NLPの基本前提の一つに「地図は領土ではない」(The map is not the territory)というものがあります。
もともとは、アルフレッド・コージブスキーが一般意味論の中で唱えた考え方が始まりのようです。

「人は言葉で世界を認識しているが、
 その言葉がさまざまな変形を受ける性質をもっており、
 それが世界認識を歪める可能性がある。
 私たちには、言葉が変形しているかもしれないことへの”気づき”が大切」と、
 コージブスキーは語っています。

「地図は領土ではない」を言い換えると「言葉は体験ではない」です。
メタモデルの記事などでお気づきのように、
体験そのものを私たちは言葉として表しているのではありませんでした。

体験したものを「省略・歪曲・一般化」を使って、言葉にしているのでしたね。
私たちは、「領土」そのものではなく、「地図」として意識に表しているのです。

体験を認識するのには、私たちは五感を使います。
五感を使ってインプットします。

その際、意識に上がる以前の感覚、つまり頭の中で言葉になっていない感覚を「一次的体験」といいます。
そして、その感覚が意識で、思考として言葉になることを「二次的体験」といいます。
この二次的体験では、「省略・歪曲・一般化」がおきます。

一次的体験では、比較的事実に近いので「領土」と言えるでしょう。
二次的体験では、変化を受けているので「地図」となります。

「地図は領土ではない」

このことから判ることは、私たちは「観ているもの」そのものを伝えることは出来ず、
目の前にあるものについての感情を伝えているに過ぎないのかも知れません。