「言葉」は「感覚」に届きます。
「山」という言葉から、あなたは何をイメージしますか?
言葉というのは過去の体験・経験と大きく関係してきます。
「山」という言葉を聞くだけで私たちは勝手に過去の体験・経験、
あるいは何らかのイメージと繋がります。
そしてイメージした映像や音などは感覚に繋がって行きます。
例えば、「山」という言葉から、私は小学校の頃に行った野外学習での出来事を思い出します。
そんなに大きな山ではありません。その日は山頂まで登る日でした。
山頂に着くとお弁当をみんなで食べました。そして夕方に下山しました。
途中、急な夕立にあい、足元がひどくぬかるんで、すってんころりと転んでいる友達がたくさんいました。
当時の私はどうせ滑るならと、最初からしりもちをついた姿勢で
滑り台を滑るようにシューッ、ガッガッガと滑って行きました。
このように書いていると私はその頃の「雨の中、泥だらけになって滑っている」映像と、皆が「スゴーイ!」と私を見てあっけにとられている声を思い出しました。
そして、なんだか懐かしい気持ちや滑っているときのお尻の感触、
雨に打たれた頭の髪から落ちる雫の感触なども体感していきました。
これは何を言っているのかというと、
意識的に頭の中で考えたこと(思考)が言葉として表され、
その言葉によってある感覚が呼び起こされたということです。
『五感(VAK)、言葉(A)が内的領域体感覚(Ki)を作りだす』
そして、言葉は意識領域で、感覚は無意識領域であることは知っていますね。
五感や言葉によって、無意識領域のプログラムを変えることができることに
あなたの無意識は、もう気付いているかも知れません。