先日、ちらっと書いたけど・・。

ジプシー、本日、オペでした。



実は、3ヶ月前の外乗で、流木が腹に突き刺さり、大怪我をしたのです。。


その後、3名の獣医師に診て頂きました。

それぞれ、獣医師同士での連携もあって、傷口を縫合、徹底的な洗浄、幾度目かの洗浄で1cm位の木片が出てきました。

傷口もとても小さくなりました。


その後、痛がるそぶりがなくなり、歩様も破行を示さなくなりました。

しかし、ずっと排膿があり、ハードな運動の時には血が混じることもあり、やっぱりなにか異物が残っている、と感じるようになりました。

切開するしかないのか、でも21歳という高齢、全身麻酔に耐えられるか、このまま傷とうまく共存したほうがいいのだろうか、とずっと迷っていました。。


でもこのまま夏になると、ちょうどソケイ部(牝なのでおっぱいのあるとこあたり)いつも膿がたまるのにさらに不衛生になって、感染症も心配。

Tomさんに相談すると、迷いなく手術を勧めました。

最先端の獣医師の技術はとても進んでいるから、絶対大丈夫、と。

Tomさんは、日高などのレベルの高い馬の診療も見てきているので。


そこで、今回お願いするに至ったわけで。

執刀医は、馬の開腹手術などもベテランの先生で、全てをお任せしました。


立ち会うのも勇気が要ったけど、見届けなければという思いで、ジプシーの側についてた。


すると、出てきたものは、とんでもないもので・・・。









10cmは超えるであろう木片!!!



まさか、こんなに大きいものが残っていたなんて・・・。


痛かったろうにね。。ごめんね、ジプシー。


しかし、不幸中の幸いというのか、ちょうど腹腔の筋肉と筋肉の間にうまく刺さっていたらしく。


筋肉の可動部にも当たらなかったんだろう、と。




本当にびっくりでした。


それから、全身麻酔が覚醒するときが一番危険な状態とは、以前から聞いていたので、術中よりも緊張した。


高齢のせいもあるのか、おとなしい馬は、沈静なども効き易いともきくけど、なかなか覚醒せず、すごくすごく心配だった。。



覚醒して起立するとき、自由にさせてたらそのまま倒れて骨折して、予後不良になった馬だとか、まれに覚醒せず、そのまま・・・という怖い話も聞いたから・・・。


先生のお話によると、頭だけ覚醒しても、体は、筋弛緩剤を打ってるから、金縛りにあったような、体が言うことを利かない状態なんだと・・。



幾度も立ち上がりかけてよろけるジプシーを、渾身の力で壁に押し付けて、(壁際にたたせるので)変な倒れ方をしないように・・


その場に居合わせた方たち全員で、頭を吊り、尻尾を吊り・・・


途中から、私の腰も悲鳴を上げそうになったけど、今、気を緩めたらジプシーが死ぬかも!!と、火事場のクソ力で踏ん張った。


・・・どうにか、山場を越して、ふらつきながらも歩けるほどに回復して、とりあえず一安心・・・。








さっき、馬房に見に行ったら、かわいい顔して、ごはんを欲しがってた♪


ごめんね、今日は絶食ね。


1日食べなくても死なないから大丈夫よ!!明日は、おいしいごはんあげようね、ジプシー。



ジプシーの手術がうまくいったので、私たちも嬉しくて、今日はお祝いの箸で夕食を食べました♪