宮崎神宮の鳥居をじっと見つめるジプシー。
もう、ここにあなたと何年来るだろうね。
いつもいつも、私たちを助けてくれて、立派な仕事を果たしてくれて、ありがとうね、ジプシー。
今年の流鏑馬も、無事に終りますように・・と願わずにはいられない、鳥居前です。
今日は、河祓いの儀という神事の為に、神宮から大淀川まで歩いて。。
堤防の桜は、まだきれいに咲いて待っていてくれました。
大淀川の水につけて、馬を清めるのですが、堤防に下りてからそこにたどり着くまでの道がとても悪く、ものすごいぬかるみを通過しなければならず・・・。
嫌な予感はしたのですが、案の定・・・。
私の引いていたジプシーと、その後ろにいたキャンディが、ここで落鉄・・・・・・・。
しかも、2頭で3本も・・・・。
昔、Tomさんが教えてくれた、ぬかるみは、鉄が外れるというのは本当でした。
自分の肢で踏むんじゃないのです。
ぬかるみの真空状態から肢を引き抜くときに起こるそう。田んぼで足が抜けなくなる原理ですね。
真空って、どんだけの力やねん!!!!!!
結局、蹄の弱いキャンディは、ユウタが仮留めして(装蹄道具を持ってきてたユウタ、スバラシイ!)蹄の強いジプシーは、はづめ廻しだけしてもらって、稽古に臨みました。
今日のところは、無事に終りました!
「この馬いいね、宮田さんとこの?」 「はい、そうです」
「この馬もいい走りするね、宮田さんとこの?」 「はい、そうです」
すばらしい、安心感がある・・・
いろいろと、嬉しいお言葉を頂きますが、それでも私たちは、内心ヒヤヒヤなのです。
もちろん、馬達の心身共、それぞれに合ったコンディションを整えて臨んではいますが、それでも馬に絶対はない。
一瞬の油断で事故が起こる、と常にスタッフにも、自分自身にも言い聞かせてます。
馬達は、精一杯に力を出して頑張ってくれています。
私たちは精一杯に、その馬達が気持ちよく仕事できるように、フォローしてあげなければ。
さあ、明日が本番。
みなさん、朝の稽古で乗りすぎないでね。
普段やってること以上はできないことですから、馬を消耗するだけです。
競技会も一緒だけど、本番を一番ピークにもっていきましょうね。
人馬とも、無事で終りますように・・・。
(*私の仕事は、馬の気持ち、立場を代弁することなので、どうしても人より馬軸の考え方になっています。人に優しくないと思われるかもしれませんが・・・ご理解くださいませ。)