朝ドラ「マッサン」
第6章「情けは人のためならず」が終わりました。
住吉酒造を退社し、職なしのマッサン。
ウイスキー造りの事しか頭にないマッサンは、
どんな仕事も上の空。
まったく気が入らず、続けることができませんね。
そんなマッサンを助けようと、
なりふり構わず仕事を探し、選り好みせずチャレンジし、
少しでも家計の足しにしようと頑張るエリー。
そんな健気なエリーを助けようと、
キャサリンや梅子、桃子もいろいろと施してくれますね。
しかしマッサンは、それらを「余計なお世話」だと、
感謝するどころか、迷惑だと言います。
「武士は食わねど高楊枝」と強がるマッサンですが、
やはり空腹には勝てません。
広島竹原の実家に、援助の手紙を書こうとしますが、
思いとどまり、結局こひのぼりで賄い付きの下働きで、
空腹を満たすという情けない状況になります。
その期に及んでも、まだ高飛車なマッサン。
マッサンは言わば、老舗造り酒屋のドラ息子。お坊ちゃんですから、
金銭的な苦労をしたことは、これまでないでしょうし、
本当のお金の苦労や、「人の真心」の有り難みが、
わかっていなかったようですね。
エリーに対しても、人のおせっかいをし過ぎだと、
不満を表していたほどでした。
しかし、頑張り過ぎたエリーは、無理がたたって倒れてしまいました。
病床のエリーに、なにもしてやることが出来ず、あたふたするだけのマッサン。
そんなマッサンに代って、エリーを懸命に助けたのは、
マッサンに「余計なお世話」と言わしめた、
ご近所さんたちの「人の真心」でした。
人生を賭けて挑んできた、ウイスキー造りが頓挫してしまい、
人生設計の先行きが見えず、不安と不満が募って、
心にゆとりがなくなっていたマッサン。
「情けは人の為ならず」
人と人との思いやり、助け合いが、
どれほど大切で、有り難いものだということが、
マッサンは、あらためて身にしみてわかったようです。
NHK連続テレビ小説は、
これまでも、明治、大正、昭和の頃の、
時代背景で作られていることが多いです。
人同士の繋がりや絆が、薄れてしまっている今の時代。
現代よりも、人と人との繋がり、絆が、強かった時代の人間関係を、
毎朝、毎昼の茶の間から、ドラマを通じて、全国に広く伝えています。
そして私たち現代人が、マッサンのように、忘れてしまった大切なことを、
思いださせてくれているのではないでしょうか。
マッサン1週間の感想のまとめ >>> マッサン 朝ドラ 1週間の感想
にほんブログ村