ステートメント | 道 Luz y Sombra58

道 Luz y Sombra58

ブログの説明を入力します。

年に一度、集う場所と仲間が存在する。

老若男女が集い、狭い道路を囲む。
マリファナの臭いと煙、強い日差しが照らす。酒に呑まれ飛び交う奇声、黄色い声、笑い、スピーカーから大音量で流れてくる音楽(リズム)が街中を覆いつくし人々をトランス状態へと無理やりにも導く日がある。

それが「フィエスタ」いわゆる「お祭り」である。

麻薬組織のトップであるチャポグスマンも
収容されていた刑務所が近くにあるこの小さな田舎町の祭りの盛り上がり方は異様である。
参加する踊り子(ダンサー)は、この日に向けてチームそして個人練習に励み、この日を迎え踊り狂い、テキーラを燃料補給しそして舞う。社会に対する怒りや恐怖を暗示させるかのようなグロテスクに表現された衣装やマスクを身に纏い練り歩く姿は、異様な光景である。

競い合うかのように踊り合う他のチーム
と会うのもこの日だけ そして、終れば解散していきそれぞれの日常へと戻っていく儚く短い一瞬の時間である。
しかし、これに集い酔いしれる場所が
彼らにとっての「ホーム」であるかもしれない。