アメリカ研修 社員レポート③ | 株式会社ダイキチの社長ブログ

アメリカ研修 社員レポート③

アメリカ経済の消費社会の実態について  

この度は、生涯忘れられない貴重な経験をさせていただきありがとうございました。  シアトルおよびアラスカでの現地で、実際に見て肌で感じた経験をもとに、アメリカ がなぜ巨大な消費社会を形成しているのか、またその消費を賄うための取り組み方につ いて報告させていただきます。 アメリカの「消費社会」  WEB等も調べてみると、アメリカの国内総生産(GDP)に占める 消費出の割 合は約70% に達しています。それに比べて日本の個人消費がGDPの約53〜55%程度と なっているので、アメリカがいかに「消費すること」を中心に経済を回しているかが分 かります。街中のウォールマート(大型スーパーマーケット)で見ても、日本とは異な り、車社会を前提とした大量買いが主流だからか、紙袋も手提げ部分のないものである など、生活様式の全てが大量消費できるように最適化されていました。 「不動産」すらも消費の対象  アメリカでは家(不動産)も巨大な消費対象であり、同時にその消費を生み出すため の資産(投資)の手段でもあります。それに対して日本では「新築がいい」という固定 概念が根強くあります。  年数が経てば経つほど建物の価値は下落していくのが日本ですが、アメリカでは中古 物件であってもリペアやリフォームを行うことで資産価値が向上し、高値で取引されま す。そうして不動産の価値を上昇させることで、新たな借り入れや消費を生むサイクル にも繋がります。こうした資産への投資意識の高さが、一般人でも株式投資をしている 割合が高い要因の1つだと思います。こういった意識がチップ制度にも現れています。 「稼ぐことへの貪欲さ」があってこその消費社会です。  ニュース等でも、日本だと「お盆(連休期間)は旅行代が高いから控えめにしようか な」という声がよく聞こえてきますが、アメリカのような消費意識が少ないと、「使わ ないように」といったマイナスを減らす方向にばかり目が向いてしまうのだろうと感じ ます。

アラスカでの経済と然資源  広大な土地(日本の総面積約4倍)と過酷な自然環境を持つアラスカの経済は、調べ てみると他の州とは違った独特のモデルで回っていました。  アラスカ州は、豊富な石油・天然ガス産業からの税収があることから、 州全体の売上 税(本でいう消費税)や個所得税を課していない 特殊な州となっています。アラス カ恒久基金という機関が設立され、ここが石油や天然ガスから得られる税収や権利金を管理することで、州の財政が大きく依存している状態です。2024年度ですが、その 総資産額は805億ドル(日本円で約12兆円)にもなるそうです。税負担が軽い一方で、 僻地であるための輸送コストの高さ(ガソリンや食料品の物価高)やインフレの影響が 大きいことには変わりありません。 ※2023年度だが、総収入額はおよそ155億ドル(約2兆3,250億円)  その一方で、アラスカ州に存在するビジネスの数を調べると、大多数が個人事業主だ そうです。アラスカ州にある約7万8,000の中小ビジネスのうち、約6万(約77%)が個 人事業主やフリーランス、一人社長の割合です。大自然に関わる産業(セスナ機による ビューイングや、ボートによるウォッチング)の自営率が突出しています。漁業、林 業、狩猟といった第一次産業においても、 働く40%以上が営業者 です。アラスカ 特有の広大な土地だと、大規模な雇用を生み出せる企業が少ないため、自らビジネスを 起こすことが基本となっていました。

セスナ機でのベアビューイング飛行の景色と、10m程近くまで寄って見れた野生のヒ グマ 氷河まではヘリコプター移動。そこから散策や、アイスロッククライミングを体験  生活する為に、というのももちろんのことですが、「消費するためには稼がなければ ならない」があるからこそ、現地の個人事業主達がアラスカという天然の大自然に付加 価値を見出し、高単価であっても、それを消費意識が支えています。  今回の研修で「消費するためには稼がなければならない」という目的のために動いて いるアメリカ社会を目の当たりにしました。アラスカという経済活動に不利な場所で あっても、氷河や野生動物といった「唯一無二の環境」を観光・投資資源として活用さ せるには、どうしたら良いかが考え抜かれていました。 どうすれば付加価値となるの

か、どうすればその環境の価値をよりめられるのか活かせられるのか、 を考えさせら れました。この大きな経験を無駄にしないよう、アメリカのような付加価値の付け方を 自社だとどう置き換えられるか、をより意識したいと思います。事業部だけに捉われ ず、全社に影響を及ぼせるようこれまで以上により広い視野を持って、業務に取り組ん でまいります。 

 

以上