#エピソード2/3
クワハラ的『真・メイク論』
~基礎編 Color adjust~
『十人十色』という言葉があります。
これは人はそれぞれだということです。
では、化粧品売り場のファンデーションは何色ありますか??
多くて10色
では、コンシーラーは??
2〜4色
くらいじゃないでしょうか?
どうして化粧が濃くなってしまうのか??
その原因の一つはファンデーションと肌色が合っていないから。
例えば、気になる赤味をカバーしたコンシーラーと、実際の肌色とが違っていた場合、、、 多くの人はフォンデーションやコンシーラーで健康で良い状態の肌色を塗りつぶしてしまいます。。。
ココで何が起こってしまったのか??
『肌』をキレイに見せたい
or
『ファンデーション』をキレイに塗りたい
どっちなの??
本来、健康でキレイな肌を生かすのが目的なのだとしたら、健康でキレイな肌をカバーして、『瑞々しい素肌美人』になれるのか???
ということ!
そもそも、化粧品をキレイに塗るのが目的ではなく、自分自身を美しくして、自信を持つこと。これが目的だったはずです。
だから、僕がナチュラルメイクをする際には、基本、顔全体にコントロールカラーやファンデーションを塗ることはありえないわけです。
海外に行くと、海外のモデルやメイクさんに、日本のメイクさんのメイクが厚い。と言われることがあります。
これは、多分、塗りつぶしの文化がなせる技なのかもしれません。
キレイな部分は『魅せていこう』これが、僕の考える、ナチュラルビューティーです。
「ファンデーションは消しゴム」
ということを、僕は師匠から学びました。
これは、肌に対する余分な要素や、はみ出したメイクカラーを「消す」のはファンデーションということでした。
僕はプリスクリプティブスという化粧品ブランドで、一人一人の肌色に合わせたファンデーションを作っていました。
そこで学んだのが、肌色の個人差や系統でした。
日本人はオークル(色の名前)なんて言いますが、実際はピンク系やレット系も少なくないってこと、いわゆる色が白い人はピンクや青味(寒色)の要素があるってことを実感しました。
だから、ファンデーションの色が合わないのです!
ファンデーションの色が合わない人の悩みの一つが、「化粧崩れ」です。合わないファンデーションを塗っているから、崩れが目立つのです!
そして、崩れるのが気になるから「塗り重ね」をして、『厚化粧』への負のループを繰り返してしまうのです。これは、本当に痛感しました。
あと、寒色の要素が多い人は、肌質のせいか、化粧が乗りにくかったり、崩れやすかったように記憶しています。
だから、僕はファンデーションやコンシーラーをそのままに塗ることはなく、その人の肌色にアジャスト(合わせる)するために、色のチェックや混色をするのです。
これをすることであられる効果は絶大で、肌色が明るくなる。
化粧が馴染みやすい。化粧品の消費量が減る。化粧が直しやすい。自然な肌色とカバーが得られる。などです。
難点は、、、市販されていないってことです。
たまたま市販のファンデーションカラーと相性がいい人はラッキーってことです。
あと、実際の肌色とファンデーションを比べると、色が違います。これは、「この色を顔に塗りたい」「この色の肌色になりたい」と思うようにカラーをプロデュースしているからです。
実際、コスメ・ビューティー的な質感を求める場合には、それで一向に構いません。それは個人が求める『美』の方向性の問題です。
さてでは、この実際の肌色と、市販の化粧品のカラーをブレンドする場合にはどうしたら良いかということです。
私の場合には、コンシーラー同士をまで合わせたり、色が合わない場合フェイスカラーと言われる化粧品を混ぜ合わせたりします。
(実際に使っているプロダクトです。様々な肌色に対応するため、海外でカラーを買うことも少なくありません。)
基準となる肌の部位に実際に化粧品を塗りながら、調色していくのです。
例えば、新しいファンデーションを買う場合、市販のものの場合には、実際の肌色よりも少し濃い色目をお勧めしています。
それは、メイクをした場合の「白浮き」を抑える効果があるからです。ファンデーションを塗ると顔が大きく見える、膨張して見えるということも防げます。
僕がメイクをお勧めする場合、必ず、ベースのハイライトカラーを勧めます。これを併用することによって、顔の暗さは全くカバーされ、より立体的でハリのあるベースメイクが出来上がるからです。
少し専門的な感じで、難しいと考えがちですが、みなさんが覚える顔は、ご自身の顔の1つです。
これを知っている人は、より若々しくナチュラルな肌を手に入れることができるでしょう。より、詳しく知りたい人は、是非、私を訪ねてみてくださいねっ!!
次回は、『厚化粧』になりにくい塗り方と、考え方を紹介します!
クワハラヒロトHP