赤ちゃんのうちは平穏でも、保育所や幼稚園に通い始めると子ども同士の人間関係が生まれます。
おもちゃを取られたり、お遊戯会で手を繋ごうとしたのに「やだ!」と言われたり…。
そんな場面を目にした時、親として心が大きく揺さぶられることがあります。
アダルトチルドレンにとって辛さが倍増する理由
もちろん、どの親でもそんな光景を見れば、嫌な気持ちになるものです。
ただ、アダルトチルドレンの傾向があると、その感情は過去の記憶と結びつき、倍増してしまうことがあります。
⚫︎「自分の子」に起こったことなのに、まるで「自分」がされたように感じてしまう
⚫︎自身の過去の整理されていない記憶や感情が、〝今ここ〟で再体験されてしまう

そのため、現実の出来事以上に大きな辛さとして感じられてしまうのです。
過去の感情と現実の混同
⚫︎整理された過去 → 「昔は嫌だったな」と振り返れる
⚫︎整理されていない過去 → 今まさに体験しているかのように蘇る
この違いがとても大きいのです。
現実の子どもの辛さ以上に、自分の過去の感覚が混ざり込んでしまい、反応が過剰になってしまいます。
行動が「現実とズレる」危険性
子どもに「嫌だったね」と声をかけたり、先生に相談したりすること自体は悪いことではありません。
ですが、感情が過去と混ざると•••
• 現実の子どもの辛さより大きすぎる反応をしてしまう
• 苦情を言うテンションが釣り合わない
• 相手に伝わらず「分かってもらえない」と感じやすい
こうして現実とのズレが生じてしまうのです。
辛さへの対処法
では、どうすればよいのでしょうか。
1. まず「刺激」を特定する
• 例:おもちゃを取られた、手を繋ごうとして拒否された
2. 冷静な自分で振り返る
• 今感じている感情の大きさは妥当か?
• もし友人の子に起こったことだとしたら、自分は同じ大きさで反応するか?
このように一歩引いて見直すことで、現実に合った感覚へと調整しやすくなります。
早めの気づきが大切
気づくのが早ければ、辛さから脱するのも早くなります。
遅くなるほど「現実が子どものこと」から「自分の過去のこと」へとすり替わってしまいます。
• 「子どもが毎日辛いに違いない」
• 「先生も分かっていない」
といった思い込みが強まり、現実から離れてしまうのです。
まとめ
⚫︎ 子どもの出来事は、アダルトチルドレンにとって自分の過去の辛さを呼び起こすトリガーになりやすい
⚫︎現実以上に強い感情が出てしまうのは自然なこと
⚫︎しかし「これは過去の感情かもしれない」と気づき、早めに調整することが大切
小さな芽のうちに気づき、整理していくことが、子育ての辛さを和らげる第一歩となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました