Wednesday, 05.02.2012 / 6:05 PM

Brossard, Quebec - モントリオール・カナディアンズのオーナー、Geoff Molsonは思い通りの人物を手に入れた。

過去数週間、MolsonとアドバイザーのSerge Savardが新しいゼネラル・マネジャーの候補者を求めてホッケー界を探し回り、徹底的に調査をした結果、カナディアンズは、職人的なディフェンスマンから頭の切れるスカウトになり、遂にはシカゴ・ブラックホークスのフロント・オフィスで定評を博することになった人物を雇った。

水曜(5月2日)の朝、Marc Bergevin(46)はカナディアンズの17人目のGMとして紹介された。シカゴのGM、Stan Bowmanのアシスタントとしての立場を捨てて、恐らく全てのスポーツで最も名声の高いフロント・オフィスの地位を得ることになった。

5年契約を結んだBergevinは、自身のNHL選手としての20年間に、選手が何事にも優先して身につけるべきものは何かを学んだと言う。それはチーム・ワークの重要性だ。「もし、ある選手がチームを最優先に考えなければ、その選手は私の下で問題を抱えることになるでしょう。」とモントリオール生まれのBergevinはカナディアンズの練習施設でのほぼ1時間にわたる記者会見の後に語った。「私が一緒にプレーした誰に聞いても同じ事を言うと思います。私は常にチームをまとめようとしてきました。もしある選手が一晩に5分間しかプレーしなかったとしても、私はその選手もその試合で役割を果たしたのだと思っています。それが私の信じるところです。」

今回の採用はカナディアンズの筆頭オーナーでプレジデントであるMolsonにとって重要な通過点だ。彼によれば、チームに関して後は全て任せることができると言う。MolsonとSavardがまとめた元々の候補者名簿には約20名の名前が載っており、そのうち3人が最終段階まで残っていたとのことだ。

Molsonはその名前に言及しなかったが、広く知られているところでは、二人の候補者のうちの一人はタンパ・ベイ・ライトニングのアシスタントGM、Julien BriseBoisだ。彼は以前にモントリオールで同じ立場にいた。また、もう一人はNBCのアナリストでモントリオール生まれのPierre McGuireだ。

この二人はカナディアンズのファンに良く知られている。しかし、3人との面接はブロサール郊外にあるチームの練習施設で行われたが、月曜日の6時間以上にわたる最終インタビューでBergevinがMolsonとSavardの信頼を得ることになった。

この人選が始まった時、MolsonはBergevinのことをあまり知らなかったことを認めている。

「初めはよく知りませんでした。色々な経歴を持った有力候補がたくさんいました。Marcの名前が出た時、私は彼のことをほとんど知りませんでした」とMolsonが言った。「ある日に電話で話した時、私は彼がどのような人物かを確かめるためにグーグルで探索しました。」

Molsonは、Bergevinの経営哲学やチームの作り方についての話を聞くうちに、彼の選手経験が役に立っていると感じたと言う。

「20年間ロッカー・ルームで過ごしたという事実。彼はそこから多くのものを得たのだと思います。「選手のことをよく理解しています。そして、選手をとても尊重しています。」とMolsonが言った。「Marcは、私がこのホッケー・チームを率いてもらいたいと思う理想の人物です。」

Bergevinは自分のことを「皆のための人」と呼んだ。選手時代にはひどい悪戯者としての評判を持っていた。彼は、月曜日の面接が始まってから6時間も経った頃に、MolsonとSavardからまだインタビューを受けていることについてどう思ったかを尋ねられると、ユーモアを交えてこう言った。

「何故食事を出さないのだろうと思いました。」

Bergevinは、イースタン・カンファレンスの最下位、そして、リーグ全体では28位で今シーズンを終えたカナディアンズを立て直すために何をするかについてはあまり具体的なことは語らないようにしていた。しかし、鍵となる要因として、間もなく制限付きフリー・エージェントになるゴールテンダーのCarey PriceとディフェンスのP.K.Subbanに触れながら、事態を比較的速く好転させることができる材料が既にいくつかあるとは言った。

「このチームには核となる良い材料があります。」とBergevinが言った。「確かに、カンファレンス15位に終われば、多くのことをしなければなりません。しかし、ここには基礎があります。」そして、Bergevinは、クラブが直面するいくつかの緊急課題に早速取り掛かった。

第一に、Bergevinは水曜の朝一番で臨時コーチだったRandy Cunneyworthへ電話をかけ、彼がアシスタント・コーチへ格下げされたことを報せた。二人はハートフォード・ホェーラーズでの元チームメイトだった。Bergevinは、自分のスタッフとしてCunneyworthを保持するかどうかを決めることは次期コーチの責任だと言った。

コーチの選択に関して、Bergevinはいつまでにと期限を決めることはしなかった。また、新しいコーチは英仏2ヶ国語が話せる者にすること以外には、それが誰かということやどんなタイプを探しているのかについて触れようとはしなかった。

「私の採用は隠密理に勧められました。ですから、コーチの選択についても同様にしたいと思っています。」と彼が言った。「控えめに進めます。」

Bergevinは、NHL経験を持たないコーチを雇うこともあり得ると言った。それにより2ヶ国語話者の候補者の範囲は広がる。

カナディアンズのホッケー・オペレーション・スタッフが既に決まっているという点について、Bergevinは、必ずしも全員が同じタイトルではないが、このチームを前に進めてゆく新しいスタッフの一人として現在のアシスタントGM、Larry Carriereを歓迎すると言った。一方でアマチュア・スカウト部長のTrevor Timminsはこの新しい上司から厚い信頼を寄せられている。

「これについてははっきり言っておきましょう。彼は私と一緒にドラフトのテーブルに着くことになるでしょう。」とBergevinが言った。「私はTrevorと仕事をしたことがありません。しかし、彼は(* 今年のドラフトが行われる)ピッツバーグで私の隣に座るでしょう。」

6月のNHLドラフトでカナディアンズは総合3位指名権を持っているので、その点をはっきりさせておくことは重要なことだ。また、Bergevinは過去何年にもわたってチームの指の間をすり抜けていってしまった地元出身の選手を探すという点で、モントリオールがこのドラフトと将来のドラフトにどう臨むかについてはっきりと語った。

「ケベック・メージャー・ジュニア・ホッケー・リーグの選手、彼らは私たちの裏庭でプレーしています。私は、ケベックのどんな選手も見逃さない体制を作りたい。」と彼は言った。「今はケベックに一人のスカウトしかいません。今後は二人以上にするでしょう。」

BergevinはPierre Gauthierと交代する。2年間その役割を務めたGauthierの下でチームは今シーズン31勝35敗16OTLの成績に終わり、2007年以来初めてプレー・オフを逃し、Gauthierは3月29日にその職務を解かれた。

Gauthierが批判された点の一つはメディア対応だった。それは一般大衆との関係にもつながる。MolsonはBergevinを採用する際の主要因のうちの一つとして発信源としてのBergevinの特質を重要視した。Bergevinもまた新しい仕事の広報的な面に取り組むことについて完全に満足していると語った。

「それが私です。私は皆さんが見た通りの人間です。」とBergevinが言った。「私はここにいます。どこにも行きません。」

ホッケーの面では、Bergevinは選手の才能を見抜く点で高く評価されている。伝説のコーチ、Scotty Bowmanも、ホッケーの才能を見抜く上で彼が「本当によい目を持っている」と嘗て言ったことがある。トロント・メープル・リーフスの人事部長でブラックホークスのフロント・オフィスでBergevinの元同僚、Rick Dudleyは、Bergevinは才能を見出す点でNHLの中の「トップ1%」内にいると思うとモントリオールのラジオ局に先月語った。

「それは言い過ぎです」とBergevinが笑いながら言った。

1983年のドラフトで59番目にシカゴに指名された後、Bergevinはブラックホークス、アイランダーズ、ホェーラーズ、ライトニング、レッドウィングズ、ブルース、ペンギンズ、そしてカナックスでディフェンスとして20シーズンを過ごし、1,191試合に出場した。2005年にスカウト・スタッフとしてブラックホークスに加わり、2007年にプロ・スカウト部長に任命され、チームの選手人事部長となり、2011年の夏にKevin Cheveldayoffがウィニペグ・ジェッツのGMになるためにその地位を退いた後、後を継いでアシスタントGMとなった。

Bergevinは、ファンが今シーズンの不振に業を煮やし、このフランチャイズの輝かしい歴史へ戻ることを強く望んでいるモントリオールで仕事を行なうにあたって大きなプレッシャーの下に置かれることになる。しかし、Bergevinは、この挑戦への自信を持っており、また、自分がフランス語を話せ、モントリオール出身者であるというだけでこの仕事を与えられたのではないことを強く信じている、と語った。

「私はここの出身というだけでこの資格を与えられたわけではありません。私は準備ができています。そう、私はフレンチ・カナディアンです。しかし、私はこのリーグの30チームのうちのどのチームのGM候補にもなれると思っています。」とBergevinが言った。「今朝、目が覚めて、自分がモントリオール・カナディアンズのゼネラル・マネジャーであることを自分に言い聞かせました。これは大仕事です。しかし、私は恐れません。この仕事ができると信じていれば、プレッシャーを感じることはありません。」

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