ディフェンスの新たな歴史

John Grigg
2011-02-19 09:45:00

誰も気に留めていない歴史が今シーズン作られようとしている。それは近代のNHLの歴史の中で一握りの回数だけ達成され、僅かな例外を除いては誰もが知る偉大な選手によってのみ成し遂げられてきた。

1990-91年には4人の選手がそれを達成した。2人は投票殿堂入りした選手であり、1人は将来の殿堂入り候補者であり、もう1人はワールド・カップとオリンピックとカナダ・カップでプレーした選手だ。今シーズン、これまでのところと同じようにゆけば、未公認記録がそれに加えられるだろう。週末(19日)に向けて、フェニックス、アトランタ(2人のディフェンスがタイで並んでいる)、ナッシュビル、そしてオタワはディフェンスがスコアリング・レースをリードしている。

現在、Keith Yandle、Dustin Byfuglien、Tobias Enstrom、Shea Weber、およびErik KarlssonはRay Bourque(5つのチームで得点王となった)でも、Bobby Orr(2回のアート・ロス・トロフィー)やPhil Housley、(90年初期に2年連続してウィニペグの得点王)、Brian Leetch、Denis Potvin(70年代中頃に2度のアイランダースのリーダー)、Brad ParkまたはChris Cheliosのいずれでもない。しかし彼等はSergei Subov(1993-1994年にレインジャースで89ポイントでチーム最多ポイント)、Kevin Hatcher((1990-1991年にキャピタルズで74ポイント)とScott Stevens(1993-1994年にデビルズで78ポイント)Norm MacIver(1992-1993年、加盟したばかりのセネタースでの63)と同等と確実に言えるだろう。

過去約40年間にチームのスコアリング・リーダーになったディフェンスは11人いる。(余談だが:オフェンスではないのにNorm、君はよくやったよ。10勝しかせず、総得点数がたった202のチームでのポイントの自己最高記録は確かに偉業だ。)
(* 1992-93年、オタワが加盟した年の成績は10勝70敗4分で、チームの総得点202、総失点395だった。その中でNorm MacIverは17ゴール、46アシスト、63ポイントを挙げ、チームでトップだった。)

しかし、上に挙げた有名人は別として、あなたのお気に入りのチームでディフェンスがスコアリング・ポイントをリードしていたら、チームの成功という意味では良い兆候ではないだろう。それは殆どの場合正しい考えだ。

ブルーインズはOrrがポイントでリードした1970年にカップを獲得した。しかし、彼は偉大なBobby Orrだ。しかも、そのチームには彼だけでなく素晴らしい選手が他にもたくさんいた。94年のレインジャースはZubovがスコアリング・リーダーとなり54年のチャンピオンシップ飢饉を終わらせた。
(* ニュー・ヨーク・レインジャースは1994年に54年ぶりに優勝した。)

Bourqueはブルーインズを率いて決勝戦に進んだ。そして、アイランダースはPotvinがポイントをリードして70年代に2度3回戦に進んだ。まあ、こんなところだ。

現在の状況を見てみると、YandleのコヨーテズとWeberのプレデターズはウェスタンで3位と4位に位置している。ByfuglienとEnstromのスラッシャーズはイーストで8位争いをしており、Karlssonのセネタースは、エドモントンと最下位争いを繰り広げており、物凄い速さで自分達の才能を放棄しようとしている。4チームのいずれもチーム得点でリーグのトップ・レベルにはいない。アトランタとフェニックスは12位と13位で立派だがナッシュビルとオタワは26位と29位と振るわない。
これは何を意味するだろうか。これら4チームにはフォワードが必要で、2チームは春が来ると困るだろう。(私はアトランタがプレーオフに出場できないと思っている。)YandleはRay Whitneyを除く他のコヨーテズの誰のポイントよりも多くのアシストを記録している。一方、Weberは3人を除いてプレデターズで最もゴールを挙げている。(* 19日時点)これは勝つためのレシピとは言えない。

プレーオフで勝つためにはディフェンスとゴーリーが重要と思われているようだが、それは空気銃のようなオフェンスでもいいという訳ではない。勿論、時にはゴールキーパーの大活躍で1ラウンドか2ラウンドは勝てるかもしれないが、結局はネットにパックを入れることができなくてはならない。それがプレデターズがプレーオフに一度も勝ったことがない理由だ。彼等には一流の得点力がない。そして、それが、ホームアイス・アドバンテージの有無に関わらずプレデターズとコヨーテズがファースト・ラウンドの肥やしになる理由だ。

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