これまでの活躍を見て、ドゥルー・ダウティは二代目レイ・ボーク (Ray BOURQUE) に匹敵する可能性がある。体の大きさ、技術の高さ、パックキープ力、更に計り知れない競争心のいずれもがボークと似ている。

従来、これと思った選手をできるだけ長く、且つ、できる限りの金を使って拘束しておいて、後からCBAの成り行きによって取引するのがNHLのやり方だった。しかし、ロサンゼルス・キングスのGMディーン・ロンバルディ (Dean Lombardi) はだてににニューハンプシャー大学のクラスを3位で卒業した訳ではなかった。ロンバルディの考え方は多くのチームをサラリーキャップ地獄へと導いたのだった。

「それが利口だろ」とロンバルディは言う。「どうしても欲しい選手がいるならその優秀な選手をとることが大事でしょう?競り合って獲得するんじゃない。そんなことをして、その後でcapが48百万ドルや50百万ドルに下がったらどうする?笑い者になるだけだ。その選手がどんなに優秀かは関係ない。協定の中身を知らなければ、利口になって計画を立てることはできない。」

ロンバルディの心配はジャック・ジョンソン (Jack JHONSON) とウェイン・シモンズ (Wayne SIMMONDS) の2人のキープレイヤーの契約金を今シーズン後に上げなくてはならないことだ。しかし、キングスがコバルチャクのことでもめていた時、キングスは既にコバルチャクに要求通りの金額を払わないことを決めていたと言われている。何故なら、その時既にキングスはコバルチャクではなく、ダウティーを中心にしたチームを作ろうとしていたからである。キングスはその分の代償をコバルチャクに払ったのだ。
ロンバルディは言う。「コバルチャク問題の時にファンから受け取ったメール圧倒的多数はコバルチャクを得ることに反対だった。ファンは我々がそれまでに築き上げたものを継続してもらいたがっていた。」

そして、NHLで僅か2年プレーしただけで、ダウティーはすぐにチームの要となった。ダウティーの卓越した才能とプレーの先を読み、他のパス道を見つける能力はこの歳でできることではない。ダウティーはカナダ・オリンピック・チームのベスト・ディフェンスの1人だったし、これから迎えるシーズンでノリス・トロフィーに向かって突っ走る準備ができている。
そして、ダウティーとロンバルディの双方はダウティーに更に与えられるものがあることを承知している。

「とても自信がつきました」とダウティー。「昨シーズン、自信がより大くなりました。今シーズンを前にして更にいい気分でいます。パックコントロールそしてリンクの上にいる自分自身に自信がついています。去年よりもっと良いシーズンにしたいと思っています。」

ダウティーは継続的にプレーしがたがっており、それが実現して、昨シーズンより好成績を残せればロサンゼルスはほぼ間違いなく7から始まる年俸で契約するだろう。

「僕はとにかく去年より進歩したいんだ。ポイントは多く上げられないだろうけど、シュートは打つつもりだ。本当にノリス・トロフィーを取りたいんだ。」とダウティー。

キングスはまだダウティーの潜在力の表面を垣間見ているだけなのかもしれない。ボークとの比較は氷の上に限ったことではない。ボークは自分の技術に体がついて行けるようになるまでNHLで数年かけて立派な体を作り上げた。キングスはダウティーを、これ以上の技術の向上はないかもしれないが氷の外でのトレーニングをより真剣にやることで更に力強くなれる選手と考えている。
ダウティーがトレーニング・キャンプでの体力づくりをもっと行い、体力をつけることで、持久力を増し、多くの名ディフェンスのように高度なプレーを1試合当たり30分維持できるようになることがチームとしての期待だ。

ロンバルディは言う。「ダウティーはまだ成熟には程遠いところにいる。今は標準的な体型だ。ドラフトされた年にダウティーがロッカーの外でどんなふうに見えたかを皆覚えている。彼は今体を絞り切ったが、これからは適度な体重になるよう体を作っているところだ。ここまで来るのに長いことかかったが、まだ平均以下だ。だが、ダウティーは必ずできる。」