お久しぶりです。ロサンジェルスの留置所で医療関係の勤務に携わる私です。詳しいことについては私のプロファイルを参照。
今回は自分の舌をピアスとペーパークリップにより蛇のように二股に切ってしまった26歳の男性の収容人の話。
彼は9月から収容されているが、12月に入って自分の舌のピアスを付けたまま、ペーパークリップを留置所で見つけ、ピアスにペーパークリップを引っ掛け前に引っ張り、舌の先を2cm近く裂いてしまった。切り口があまりにもキレイなので、留置所内の病院の調書を読む前は髭剃り用のカミソリで切ったのかと思った。以前のブログでも説明したが、留置所内は携帯、カメラの持ち込みは禁止。皆様の想像力を使ってください。
この26歳のアメリカ生まれラテン系の男性は2日前に自分で好んでファッションの一つとして蛇のような舌を自分の手で整形したわけだが、舌というものは、喋ったり食べたりするのに動くことが多い。そこで一度は血が止まったが、彼が言うには2日間血がちょろちょろ出続けたらしい。おそらく動いたときに少量の出血があったのだろう。裂いてから2日後に気を失ったらしい。そこで病院に搬送された。
全く人騒がせな男だが、医療に携わる私にとって、化膿は無く、順調に出血も止まり怪我の修復が順調なので、嬉しいことだ。しかし病院の医者が破傷風ワクチンを処方するのを忘れていたようなので、この機会に私は彼に処方して彼もそれを受け入れた。傷口も彼の望みの通りまるでメスを入れたようにキレイでそれも私は嬉しい。おそらく本人としては2cmほどの切れ目よりも少なくとも3cmくらいの切れ目を望んでいるだろう。でもこれだけ勇気をもってこのような無謀整形に挑んだ男性にある種の尊敬を示したい。
この様な蛇舌の写真をつけたかったが、不成功だった。まあ皆さん想像はつくでしょう。
留置所では全身(顔面も含め)入れ墨で覆われた者、蛇舌、あらゆる体の部位にピアスをつけた収容人に遭遇することは珍しくない。
しかしピアスは通常武器になるので、私達のクリニックに来る前に外される。だからこのケースは珍しい。
それから、武器になるもの、ペーパークリップ、ペン、首が絞められるような長さの紐などは全て没収または極力収容人の手の届かないところに収納。しかし、ペーパークリップの管理などはいい加減な場合があるかもしれない。
集団の収容人が一人の収容人に暴行を加え、その治療のため病院に搬送、その後私の働いているクリニックに来ることは日常茶飯事だが、つい最近、体中をペンで(従業員から盗み取ったペン)で刺されている収容人に携わった。
ペーパークリップ、ペン、紐、女性の留置所ではブラジャーでさえも首を絞める道具になるので許されていない。しかし彼らは頭が良く、
色々な方法で自殺、暴行をもくろむ。プラシチックのフォークがその一つだ。
私は一般の人が遭遇しないことに遭遇できてとっても光栄に思う。一種の変態だろうか?
