╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

今日は読書の記録です。

 

『spring』恩田陸 筑摩書房 2024年4月4日初版第1刷発行

 

一言で言うと、

美しい…

そんな物語でした。

 

まずは帯の紹介文を引用させてください。

 

「俺は世界を戦慄せしめているか?」

彼は求める。舞台の神を。憎しみと錯覚するほどに。

構想・執筆10年、待望のバレエ小説。

 

「彼は美しい子供だたった」

「ねえ、君、どこのバレエ教室で習ってるの?」

「でも、萬君だけなんです  花の香りがしたのは」

「あんた、プロになるんでしょう?」

「今日も一日、踊り切れますように」

「だけど、あれじゃないんだ」

「めぐり合わせ?運命?言葉はなんでもいい」

「春ちゃん、置いていかないで」

「今でも思い出す夜がある」

「オマエさ、いつも何見てんの?」

少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。一人の天才をめぐる四つの「spring」

 

少年の名前は萬春(よろずはる)。

母親に連れられて体操教室の見学に行った帰り、遊びながら回転したところをバレエ教師に「見初められて」、バレエに出会います。

そこから天才ダンサーとして、すべてをバレエに捧げる人生が始まります。

 

物語はキーパーソンである4人の目を通して、ハルの成長が語られます。

 

第1章は、同じバレエ教室に通っていた深津純。

ライバルでもなく、パートナーでもなく、お互いにないものを補い合う補完関係の2人。

この出会いは、運命でも必然でもなく、出会いですらない、行ってみれば、お互いがお互いを「発見した」といった出会いでした。

二人はドイツのバレエ学校でも親友であり続けます。

 

第2章は「稔叔父さん」。

バレエ以外の「教養担当」と言われ、春を美術や文学に引き合わせ、春はそれをすっと吸収し、吸収したものは意図せずともにじみ出ていきます。

 

第3章は深津純と共に春と同じバレエ教室に通っていた滝澤七瀬。

春が「音楽が踊りに見える」のと同じように、彼女には「踊り柄音楽が聞こえる」目を持っていました。

踊るよりそこから音楽を作り出すことに興味を持ち、作曲家としてヨーロッパに渡り、偶然春と再会します。

そこから彼女は春の舞台に曲を提供する様になります。

 

第4章は萬春自身の章。

ダンサーとしても一流である彼は、振付家としての才能も発揮します。

バレエ団の実力も個性も持ち合わせた仲間たちに、時に無茶ぶりをし、時に助けられながら、豊かな人間関係の中で才能を花開かせていきます。

 

すべての人間関係も、子どもの頃稔叔父さんに連れて行ってもらった展覧会や能舞台や絵本でさえも、すべてを「踊りのカケラ」として咀嚼し吸収し、「舞台」という空間に「この世のカタチ」として再構築していく春は、飄々と、しかし情熱的に、そして、限りなく美しい少年でした。

 

著作したご本人の恩田陸さんが、

「萌えた」とおっしゃっていますが、はい、私もどっぷりと「萌え」させていただきました照れ

 

 

さて、今日のおやつは

沖縄県の琉球黒糖さんの「黒のショコラ」。

黒糖でもなく、チョコレートでもない、独特の風味が、「大人のあなたのために」というコンセプトにピッタリの、コーヒーにあうお菓子でしたチョコレートコーヒー

 

 

それではまた!

 

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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