いつもお付き合いいただきありがとうございます。
5月の満月の日(2024年は23日)は国連が定めた≪ヴェサク≫の日です。
ヴェサク?はて?
不勉強ながら私は聞いたことがないです😅
ということで、調べてみましたよ
なかなか面白かったので、読んでみてください
まずは
国連ウェーサクの日・日本委員会 公式ホームページです↓
↑こちらによりますと、
(下線筆者)
ウェーサクの日は、仏陀の誕生だけではなくその悟りも祝い、また、仏陀の入滅も記念する日です。1999年12月15日に国連は、ウェーサクの日を世界の重要な日として認識し、このウェーサクの日に世界中の国連の施設でお祝いをすることを奨励する決議を行いました。(中略)国連が認定した、世界で唯一の「仏教徒の宗派、人種、国境を超える平和の祭典」です。(後略)
なるほど、
「仏教徒の宗派、人種、国境を超える平和の祭典」なんですね
またこのサイトの別のページでは
1999年12月に開催された第54回国連総会で採択された
「ウェーサクの日の国際的認知」宣言が載っていました。
それによりますと↓
(下線筆者)
国連総会は、
毎年5月の満月の日であるウェーサクの日が国際的に、特に国連本部及びその他の国連事務所において認知されるようにとの、1988年スリランカにおける国際仏教会議によって表明された希望を承認し、(中略)
毎年5月の満月の日が仏教徒にとって最も聖なる日であり、仏教徒はこの日に仏陀の誕生、悟り、入滅を祝うものであることを認識し、(中略)
世界最古の宗教の一つである仏教が、過去2000年以上にわたって人間精神に果たしてきた貢献、そして今なお果たし続けている貢献に対する承認が与えられることを考慮し、(中略)
ウェーサクの国際的祝典のために適切な用意が成されるべきであることを決議する。
とあります。
なるほど。
1988年にスリランカにて提言され、1999年に制定された、
思いのほか歴史のある記念日なんですね。
内容をまとめると、
ヴェサク(ウェーサク)は、
仏陀の誕生した日・悟りを開いた日・入滅した日を記念した日であり、
仏教の持つ精神性が世界の平和に貢献していることに敬意を表して制定された、
ということです。
仏教の教義って、とても平和的ですものね
日本では、
お釈迦様の誕生日は≪灌仏会(かんぶつえ)(花まつり)≫(4月8日)、
悟りを開いた日は≪成道会(じょうどうえ)≫(12月8日)、
命日は≪涅槃会(ねはんえ)≫(2月15日)と
別々に法要を行っていますが、
それらがギュッと凝縮された記念日なのですね。
ここで、「スリランカ」が出てきたので、
もう少し深堀してみると、面白いことが分かりました。
まず、日本貿易振興機構(JETRO)のスリランカのページです↓
↑こちらによりますと、
スリランカには年間26日の祝日があり、
特に目を引くのが、毎月満月の日が「満月祭(ポヤ・デー)」という祝日になっていることです。
年12日ある「ポヤ・デー」のうち5月が特別に祝われるようです。
面白いのは、スリランカには、イスラム教関連の祝日が3つ、ヒンズー教関連の祝日は2つ、キリスト教関連が2つ、シンハラやタミルといった民族関係の祝日もあって、
なんていうか、
日本の「クリスマスを祝い、神社に初詣に行き、葬式は仏式でやる」に近いおおらかさを感じました
それから、こちらはスリランカの物産を輸出している企業のサイトなのですが
「ヴェサク・ポヤ」のページがとても興味深いです↓
↑このページによりますと↓
(前略)
この聖なる日には、「ダーナ」(施しを与えること)が重要な役割を果たします。これは人々と喜びと平和を分かち合うことのしるしです。
(後略)
「人々と喜びと平和を分かち合うこと」
この心が、国連でも認められたのだと思います。
ステキですね。
ヴェサク・ポヤには、街中の家々に「ヴェサク・ランタン」というカラフルなランタンが飾られるようです↓
とても美しいです
さて、ヴェサクは仏教のお祭りなのですから、
日本のお寺でも何かしているのでは?、と思って調べて見ますと、
唯一、なのかな、京都の鞍馬寺で行われているようです。
↑こちらによりますと、
五月満月祭 <5月の満月の夜>
新緑の五月の満月の夜は、全てのものの目覚めのために天界から強い エネルギーが降り注ぐと言われ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が鞍馬山で執り行わていました。遥かヒマラヤでもこの夜に釈尊の徳を讃えてウエサクの祭りが敬虔に営まれている事がわかり、戦後、五月満月の秘儀を「ウエサクさい」 とよんで広く公開し、全ての目覚めと平安を祈ります。
とあるので、日本でもともと祝われていた、「すべてのものの目覚めと平安」を祈る「五月満月祭」」が、戦後になって東南アジアでも「ウェサク」と呼ばれて敬虔に営まれていることを知った、というわけなのですね。
お互いに知らない、遠く離れたところで、同じ祈りを捧げていたなんて、
やっぱり繋がっているんですね~。
こちらはJR東海の観光サイト「そうだ、京都、行こう」のページなのですが↓
↑こちらによりますと↓
釈迦の降誕、悟りを開いた日、入滅の日がすべてヴァイシャーカ月(インド暦第2月)の第一満月の夜だったいう伝承から毎年5月の満月の夜に行われています。
ということです。
なるほど、ヴェサクは、インド暦において、
お釈迦様の降誕、悟りを開いた日、入滅の日のすべてが
ヴァイシャーカ月の第1満月の日だったことに由来しているのですね
ホント面白い
ちなみにアメリカの先住民の農事暦では、
5月の満月は≪Flower Moon≫だそうです
ということで、
≪ヴェサク≫?何それ?から始まった本日の調べもの、
とても面白い結果となりましたとさ
それではまた!
本日の浮世絵
『鞍馬縁起』,写. 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/2542687 (参照 2024-05-20)
゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜ ゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜
楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
仕事は好きだけれど、それとは別に、
個人的にこのブログを書いています
✕(旧Twitter)もやっています、もちろん個人のアカウントです😅
こちらもよろしくお願いします!
https://twitter.com/f8MLeEtyUgkb75z
でももし、近藤だけでなく、
「楽しい育児クラブ」にも興味を持っていただいたなら、
無料の体験レッスン(動画)を受講してみてください。
近藤共々、よろしくお願いします
゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜ ゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜