╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

今日は人権のための国際デーを2つご紹介します。

 

5月21日は国連が定めた≪対話と発展のための世界文化多様性デー≫です。

 

これがなかなか、国連やユネスコのウェブサイトでばっちり決まるページに行き当たりませんで…

外堀を埋めるように調べて行きました。

 

 

まず

2001年11月2日

文化の多様性に関するユネスコ世界宣言

全文が載ったページです↓

 

 

↑こちらによりますと↓

(下線筆者))

 

ユネスコ総会は、 
  世界人権宣言の中で、また1966年の二つの国際協定(市民的・政治的権利に関する協定、及び経済的・社会的・文化的権利に関する協定)等、世界的に承認された他の法的文書の中で宣言されている「人権と基本的自由」の完全実施を心に誓い、
(中略)

  相互の信頼と理解を根底にして、文化の多様性・寛容・対話・協力を重んじることが世界の平和と安全を保証する最善策の一つであると言明し、

(後略))

 

↑この文化的多様性に関する世界宣言については、文部科学省のサイトにも載っています↓

 

 

 

また

同じくユネスコ総会

2005年10月21日に採択された

文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約

全文が載ったページです↓

 

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mext.go.jp/unesco/009/003/018.pdf

 

↑こちらによりますと↓

(下線筆者)

 

文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約(仮訳)
国際連合教育科学文化機関(以下「ユネスコ」という。)の総会は、2005年10月3日から21日までパリにおいてその第33会期として会合し、(中略)

文化の多様性が地域的、国内的及び国際的な平和及び安全のために不可欠であることを想起し、世界人権宣言及びその他の普遍的に認められている文書において宣明された人権及び基本的自由の完全な実現のために文化の多様性が重要であることを称賛し、(中略)

この条約を2005年10月21日に採択する。

 

とありました。

 

ざっくりまとめると、

「文化」とは「人権」であり、

「文化の多様性」を尊重することは「平和と安全の確保」のために不可欠である、

ということですね。

 

なぜ≪対話と発展のための世界文化多様性デー≫が5月21日なのか、ということについては、元となったと考えられるいくつかの宣言や条約などを調べてみましたが、出てきませんでした。

ぜひ知りたいところですが、

目的は

固有の文化を人権として認め、

それぞれの文化を互いに尊重し合うことで、

平和を構築し、協力し合って持続的に発展しよう、

という日ということでしょう。

 

ちなみに、この、「文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約」は、

現時点でアメリカも日本も参加していません

日本ユネスコ国内委員会は平成22年(2010年)3月8日に

条約締結に向けて政府が積極的に必要な措置をとることを要望し、

建議を提出しています。↓

 

 

 

さて、

「文化の多様性に関するユネスコ世界宣言」が採択された

2001年秋、と聞いて、何か思い出しませんか?

そう、9.11の世界同時多発テロです。

さらにその半年前、3月10日にはアフガニスタンのバーミヤンの仏教遺跡が破壊されました。

(世界史で覚えていた地名だったので、なんてことを!と思ったものです…)

世界のイスラムを見る目が厳しくなっていたそのタイミングで

「文化の違いを尊重しましょうね!多様性を包含することが平和ヘの近道ですよ!」

という宣言を採択したことは、とても象徴的なことだと思います。

 

ただ、今回初めて知ったのですが、

このバーミヤンの仏教遺跡の破壊行動はとても悲劇的なことだったようで↓

 

 

↑こちらをざっくりまとめますと↓

 

バーミヤンの仏教遺跡がある地域は、アフガニスタンにあって東洋的な風貌を持ち、イスラム教徒の中でも少数派のシーア派の、ハザラと呼ばれる民族が住んでいる地域。

人びとは約1400年前(日本だと聖徳太子の時代)に作られた摩崖仏を大切に守ってきた。

一方タリバンは、民族的にはパシュトゥン人で、イスラム教の中でもスンニ派。

1979年~1989年のソ連によるアフガニスタン侵攻が終わった後の民族紛争のなかで、急速に力を付けたタリバンは、このハザラの人々を異民族、異教徒として攻撃し、制圧した。

多くの被害者を出し悲しみに暮れるハザラの人々の、心の息の根までも止めるかのように、タリバンは、ハザラの人々が誇りに思ってきた大切な仏像を、ハザラの人々の手で爆破させるという、何とも残忍なことをした。

 

これが、2001年3月10日に起きたバーミヤンの仏教遺跡の爆破事件なんだそうです。

ここまでくると、大切な文化遺産が、だけではないですよね…心まで殺そうとするなんて、なんてことを…

その後9月11日に同時多発テロが起こり、12月にはタリバンは瓦解しています。

翌年にはこのバーミヤンの遺跡を修復するべく、日本、ドイツ、イタリアが名乗りを上げたけれど、治安は非常に悪く、周囲には地雷が無数に埋まったままで、思うように進められなかったそう。

あれから20年が経ち、修復に対する意見が分かれていて、

一方は、人々が望むなら復元すべきという意見、

もう一方は、治安が安定していない中時期尚早である、あるいは、原爆ドームのように、「負の遺産」としてこのまま残すべき、という意見で、

結論はまだ出ていないとのことでした。

 

アフガニスタンの人々が、早く心安らかに暮らせるようになることを、祈ってやみません。

 

 

さて、

アフガニスタンと言えば、女性に対する差別が大きな問題になっていますね。

次にご紹介する国際デーは、女性と子どもに関する国際デーです。

 

 

5月23日は国連が定めた≪産科瘻孔(さんかろうこう)をなくすための国際デー≫です。

 

「産科瘻孔」とは何でしょうか?

調べてみました。

 

UN Women の Facebook 2023年5月23日のページです↓

https://m.facebook.com/photo.php?fbid=538982988427376&set=a.383964587262551&type=3

 

↑こちらによりますと↓

 

今日はフィスチュラ撲滅の国際デーです。

フィスチュラとは、出産により参道に穴ができる疾患の事です。

フィスチュラはほとんどの場合、以下を行うことで予防できる病気です↓

①初産の年齢を引き上げる

②有害な伝統的慣習を撤廃する

③参加医療への適切なアクセス

 

もう少し詳しく見てみましょう。

 

 

↑こちらによりますと↓

 

アフリカ・南アジア・中東などの発展途上国で多くみられる、女性の健康と尊厳にかかわる国際的な課題の1つ。長時間にわたる困難な分娩により、胎児の頭部が骨盤を圧迫し体内の組織が壊死して、膣と膀胱の間、膣と直腸の間、またはその両方に生じる穴のことをいう。背景として適切な産科医療を受けられないこと、早婚が慣習となっており未熟な身体に負担がかかる若年出産が多いことがあげられる。世界保健機関(WHO)によると、全世界で約200万人の患者がいると言われているが、正確な数はわからず、増加の一途をたどる。
 慢性的な尿・便失禁の症状が生じるため、皮膚感染や腎臓疾患をまねき、治療しないと死に至ることもある。また夫や家族、地域社会から見捨てられ精神的苦痛を受けたり、孤立して経済的な困窮に苦しむケースも少なくない。

 フィスチュラは、予防・治療が可能な症状であり、手術により9割前後の確率で治すことができる。しかし、患者に非識字者が多く、その情報は伝わりにくい。また知っていたとしても遠隔地に住んでいるため医療ケアを受けられる場所まで行くことができない、家族からの承諾が得られないなど治療を受けることが難しい。(後略)

 

これは辛いですね…

それを女性だけが負っているというのは、何とも言えない憤りを感じます。

適切な医療があれば、予防も、治療もできるのですから、ぜひそうしてあげたいですね。

 

2月6日≪女性器切除の根絶のための国際デー≫と併せて、考えたい日ですね。

 

 

今日も長くなってしまいました。

それではまた!

 

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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