╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

明日1月27日は国連が定めた≪ホロコースト犠牲者を想起する国際デー≫です。

 

まず基礎知識として言葉を正確に理解するためため、

いつものように広辞苑第6版を紐解いてみましょう。

(下線筆者)

 

ホロコースト【holocaust】
大惨害。大虐殺特にナチスによるユダヤ人大虐殺を指すことが多い。ユダヤ教の、焼き尽くした献げ物が元の意味。

 

ジェノサイド【genocide】
(「ジェノ」は人びと、「サイド」は殺害の意)集団殺戮さつりく

 

ジェノサイド‐じょうやく【ジェノサイド条約】
正式には「集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約」。第二次大戦の経験から、国民・人種・民族ならびに宗教上の集団を迫害し殺害する行為を国際犯罪とし、各国協力のもとに防止・処罰しようというもので、1948年12月の国連総会で採択。

 

ちょっと深掘りして調べてみたのですが、

広辞苑では「ホロコースト」も「ジェノサイド」も同じような「大虐殺」という意味ですが、

 

「ホロコースト」が特に第2次世界大戦中のナチスドイツによるユダヤ民族(と、その他少数民族)の大虐殺を指す、もともとあったユダヤ教の言葉「焼き尽くしたささげもの」という言葉であるのに対し、

 

「ジェノサイド」は、「❝人種❞や❝部族❞を意味するギリシャ語と❝殺害❞を表すラテン語を組み合わせた造語」で比較的新しい言葉のようです。

 

 

言葉の基本情報を確認したところで、

国連の「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」のページを見てみましょう↓

 

 

↑こちらのページによりますと、

(下線筆者)

 

2005年11月1日、国連総会は、ユダヤ人の3分の1、そして無数のマイノリティーの人々が殺害されたホロコーストを再確認し、憎悪、敵対感情、人種差別、偏見がもつ危険性を永遠に人々に警告することを目的に、総会決議60/7を採択しました。この決議は、ユダヤ人強制収容所のアウシュビッツが解放された1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」と定めました。

 

ということでした。

 

うん、確かに大虐殺は、良くないよ。

良くないし、それを象徴する出来事がナチスによるユダヤ人大虐殺だったことも、正しい。

でも、「ユダヤ人」だけじゃないよね。

「ホロコースト犠牲者を想起する」なんて言うと、「=ユダヤ人」「=ナチス」というイメージが先行し、今起きている「イスラエル(=ユダヤ人国家)」による「パレスチナ人」の殺戮は、置いてけぼりになってしまわないかい?

 

それでもね、それでも、

確かにユダヤ人大虐殺は「虐殺」を象徴するんだから、

って言うことで、「ホロコースト」という言葉を使い、

「アウシュビッツが解放された日」を「国際デー」にするのであれば、

「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」はなぜ「8月6日」や「8月9日」じゃなくて「9月26日」なの?

きけば「9月26日」は

 

(前略)1983年9月26日に、ソ連軍の司令所で、米国から核ミサイル攻撃を受けているという警報が鳴り、後にシステムの誤作動であることが判明したという事件に由来しています。このときソ連軍が「応戦」していれば、世界的な核戦争になっていたところです。(後略)

 

なのだそうです。

これ、「国際NGO」である「ピースボート」のウェブサイトに載っていた情報です↓

 

 

 

本当は、「国連が定めた」「国際デー」なのだから、正式な国連のウェブサイトの中で見つけたかったのに、出てこなかったのです。

近藤の調べ方がつたないから?

はい、そうかもしれません。

でも、「ホロコースト~」は、すぐに出てきたんですよ、

「こういう理由でこの日にしました」ってことが。

なのに「核兵器~」は…

と考えると、

ふっ、意図的だねえ、誰に忖度してるんだろうねえ~…

と感じざるを得ないのです。

近藤、天邪鬼ですか?

 

 

まいいや。

とりあえず本題の

「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に戻ります。

 

 

でね、先日NHK教育テレビを見たんです。

ETV特集「ガザ~私たちは何を目撃しているのか~」です↓

 

 

 

この番組の中で、オメル・バルトフ氏(イスラエル出身の歴史学者。ホロコースト研究)がおっしゃっている言葉がとても刺さったので、書き留めました。

全部大事だと思うのですが、特に近藤の心に刺さった部分に下線を引かせてもらいました。

 

 

虐殺は虐殺を正当化するものではありません。
そして10月7日のハマスの虐殺はイスラエルの行為を正当化する理由になりません。
(中略)

ユダヤ人の安全な避難先としてイスラエルが建国されたのには十分な根拠がありました。
しかし迫害され、大勢が殺害されたからといって、他の人に同じことをする権利は与えられません。

(中略)

他の集団へ暴力を振るう集団のほとんどが、自分たちを被害者だととらえています。

(中略)
ナチスも自分たちをボリシェヴィキ社会主義者やユダヤ人の犠牲者だと考えていました。
そう自分たちを見せ、行動を正当化したのです。
実際は違いましたが、そうしたのです。
他の集団から脅かされた犠牲者だと感じることで、暴力の許可を与えられたと錯覚するのです。
イスラエルの場合、立ち戻る所はホロコーストの体験です。
10月7日のあと「あれはホロコースト以来最大のユダヤ人殺害だ」と言われました。
ホロコーストという響きが引き金となり、脅威を取り除くためなら何をしても良いという意識になるわけです。
 

 

外国のテレビ放送を見ることは可能ですが、ほとんどの人は見ません。
イスラエルの4つのテレビ放送とラジオだけを視聴し、兵士の武勇伝や10月7日に起きたことを繰り返し見ているのです。
イスラエルの人はガザで起きていることをほとんど見ていません。

イスラエル国民は今、10月7日のレンズを通してハマスを見ています。
「ハマス・ナチス」と呼ぶようになりました。
(中略)
「ナチス」はイスラエル人に「ホロコースト」を連想させます。
(中略)
「ハマス」「ナチス」「10月7日」「ガザ市民」の連想でイスラエルの集団見解が作られるのです。

 

(「二度と繰り返さない」というスローガンについて)

このスローガンは第二次世界大戦後よく使われますが、問題は「何を」二度と繰り返さないかです。
多くの人やホロコーストを経験した著名な作家たちが「二度と繰り返さない」のはホロコーストではない。
既に起きたユダヤ人への虐殺に限らず、「どんな虐殺も起こさない」という意味だと言いました。
しかし1945年の後にも(各地で)多くの虐殺が起きています。
イスラエルでは80年代以降、ホロコーストは右派政権によって武器として使われるようになりました。
建国の正当化ではなく、未来の脅威という文脈でホロコーストを語るようになったのです。
誰による脅威か。パレスチナであり、アラブ諸国であり、イスラム世界だというのです。
このような説明を何十年も聞いてきたイスラエル人、とりわけ若い人の理解をゆがめてきました。

 

サイレント・マジョリティーが沈黙を守ることで、多くの言論が極端な人々によって行われます。
声を上げるべきです。
(中略)
ガザから住民を追い出す試みが続くのなら民族浄化のようで限りなくジェノサイドに近いものです。
長い歴史です。どちらが正しいか争うのは意味がない。土地に対してのどちらの主張も理解できます。
お互いを追いやらず、どう居場所を共有するか、今こそ解決策を探るチャンスかもしれません。

 

 

引用が長くなってしまいました。

ごめんなさい。

でも、このオメル・バルトフ教授のおっしゃること、おすそ分けできたらと思いまして、書かせて頂きました。

 

 

明日1月27日は≪ホロコースト犠牲者を想起する国際デー≫です。

犠牲になった方々には心より哀悼の意を表しますとともに、

世界中のいつどこの誰もが、「大虐殺」の犠牲者にならないように、

大音声ではないけれど、声を上げていこうと思います。

 

 

それではまた!

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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