╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

今日は読書の記録です。

 

と、その前に「今日は何の日」の話題を一つだけ。

 

今日3月5日は国連が定めた

≪軍縮不拡散に関する啓発のための国際デー≫です。

 

国連広報部のウェブサイトです↓

 

 

こちらは軍縮会議日本政府代表部のウェブサイトです↓

 

https://www.disarm.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00319.html

 

この国際デーは、一昨年2022年8月に開催された第10回NPT運用検討会議において採択され、軍縮・不拡散問題に対する関心が高められることを期待して、翌2023年3月5日が第1回、今年で2回目です。

なので情報がとても少ないのです…

調べてみたのですが、なぜ3月5日かという表記は、公的なサイトでは見つけられませんでした。

したがって推測なのですが、

1970年に核兵器拡散防止条約(NPT)が発効した日が3月5日なので、

それにちなんだのではないかと思います。

復習ですが、

核兵器拡散防止条約は、

格の保有をその時点で既に核を保有していた5か国(米・英・ロ・仏・中)に限定し、今後も核軍縮のための交渉を義務化するというものです。

とっても不平等だなと思うのですが、100%を譲らず0%に終わるよりは、とりあえずここでいったん手を打ったのでしょう。

現在は2017年に採択された核兵器禁止条約(TPNW)が50か国で批准・発効しています。

が、日本は不参加です。

今日3月5日の国際デーは「軍縮不拡散に関する」と、「核」の文字はありませんが、核以外のきわめて残酷な兵器が次々に開発・生産されている現在のことを考えて、「包括的に軍縮を」という意味が込められているのだと思います。

今後も世界中から核兵器を含めた残酷な兵器が少なく、最後には0になることを、願ってやみません。

 

 

さて本題です。

 

 

『百年の藍』増山実 小学館 2023年7月3日初版第1冊発行

 

近藤、実は出身が岡山県です。

この本は岡山の国産ジーンズのお話だというので読んでみました。

 

まず帯の紹介文を引用させて頂きます。

 

「すべてはこのジーパンから始まったんじゃね」

大正期。初めて目にしたジーンズに魅せられ、国産化を夢見る男がいた。

彼は情熱を傾けるが、いくつもの壁が立ちはだかっていた。

震災や戦争など時代に翻弄されながら、

「想い」を繋いで生きた人々の百年の物語。

 

それから袖です。

 

青いズボン。

それは青というより藍の色だった。

しかし日本の「藍染め」とはどこか違う。

繊維の布地だが、初めて見る種類の衣類だ。

なんだろうかこれは。

初めて見るのに、ひどく懐かしい感じがした。

ところどころ擦り切れて色落ちすらしている

穿き古したような藍の布地を、

恭蔵は美しいと思った。そっと指で撫ぜた。

 

物語はちょうど100年前の、関東大震災の災禍の浅草で、恭蔵と、震災孤児となった少女りょうが出会うところから始まります。

アメリカから寄せられた支援物資の中に混じっていたジーパンを見た恭蔵は、その「使い古された美しさ」に魅了されます。

これを日本で作りたい。

恭蔵は天涯孤独になったりょうを伴い、その不思議なズボンを持って、実家である岡山県倉敷市児島の織物会社に戻りました。

「国産ジーンズを作りたい」

恭蔵は西へ東へ、織物業者、染色業者、紡績工場など、つてを頼って奔走しますが、その夢はかなうことなく、第2次世界大戦に出征したまま帰ってきませんでした。

彼の夢はその後、りょうへ、そしてその子、孫へと受け継がれていきます。

 

 

児島が国産ジーンズ発祥の地、そして備中備後が紡績と織物の産地というのは知っていましたが、

あまりにも岡山県の繊維産業の歴史を知らなかったことを反省しました😅

 

児島の繊維産業の歴史は、江戸時代に干拓によってできた新田で塩害に強い綿花を栽培したことに始まるそうです。

それを利用して、真田ひも、帯地などの生産が始まり、時代の変化に伴って、明治時代には足袋の生産、大正から戦前にかけては綿の学生服の生産、戦後は化学繊維の学生服やユニフォームへと変身を遂げたそうです。

 

ただ、デニム生地の作り方は長らくわからず、生地から国産化ができたのは戦後20年以上が経ってからだったとのこと。

古くからその地域にあった備中小倉(綿織物)、備後絣(藍染)等といった素地があったからこそ、できた事だったようです。

 

何も知らなかったなあ。

 

国産ジーンズの歴史に、恭蔵、りょう、りょうの夫や子どもたちの物語が、縦糸横糸になって織り進められていきます。

 

アメリカで囚人服・労働階級の服だったジーンズが、どのように「ファッション」になっていったか。

戦争がどれほど人の心を傷つけ、その傷が癒えるまでどれほどの時間を必要とするか。

敵国の服であるジーパンを、カッコイイと思えるようになるまでの日本の人々の葛藤。

反戦、多様性の受容の問題など、

恭蔵に端を発した「ジーンズの国産化の夢」をベースに、それに関わる沢山の人たちの人生の物語が、文字通り紡がれ織りなされていきます。

 

 

この物語には、「戦争」が大きな影を落としています。

最初にお話しした≪軍縮不拡散に関する啓発のための国際デー≫と、

重なるなあと思いながら、今、この文章を書いています。

 

明日死ぬかもしれないという恐怖を抱くことなく、自分たちが自分たちらしく生きられる世界を、切に願います。

 

 

さて今日のおやつは

東京ラスクの無選別ラスクガーリック味です照れ

今まで無選別は甘い味しか見たことなかったので、見つけて買ってみましたキラキラ

結構ガーリックが香って、おやつというよりはおつまみに良いと思いましたグッ

 

 

それではまた!

 

 

こちらも参考にしました😉↓

 

「岡山県の繊維産業」平成23年2月 岡山県

https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/94418_309445_misc.pdf

 

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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