今日は 「スマイルプリキュア!」のキャラポスコレクションの発売日でした。普段こういうアニメグッズはカードとかポスターはあまり買わないほうなんですが(使い道がないので)、今回のスマイルプリキュア!のキャラポスコレクションはちょっと話が別。こういうポスター類ってたいていキービジュアルの使い回しであることが多いのですけど、これは全て書き下ろし、しかも明記こそされていないものの、この絵柄はキャラクターデザインの川村敏江さんの手によるものであることは確定的に明らか。そして、何より自分の一押しキャラ(いわゆる「推しプリ」)であるキュアピースがもんのすごくかわいい。他の子たちもみんなかわいいんですけど、キュアピースのかわいさは尋常ではありません。これは買うしかないと予約していたのが今日届いたので、早速開封してみました。

世界征服の基礎はまず練馬から-箱

 箱はこんな感じ。

世界征服の基礎はまず練馬から

 こんなふうに、ポスターが2枚入った箱が8つ、計16枚入っています。プリキュア1人につき変身前と変身後2種類の3パターンが5人ぶんで計15枚、プラスしてキャンディー(を抱っこしたハッピー)なんですが、ランダム封入なので1度で全部揃うわけではないらしいので(まぁ作業工程考えればそんなもんでしょう)、今回は16種類中3種類あるやよいちゃん(キュアピース)がこの1BOXに入ってればいいや、というつもりで購入したんですよ。もっとも、最初に書いたようにポスターは貼る場所がないので、専用の収納ファイルも購入しておきました。こんなやつ。

世界征服の基礎はまず練馬から

 見切れてる足は気にしないでください。では早速開封してみます。まず1本目。

世界征服の基礎はまず練馬から

 キュアマーチが2種類。勇気凜々直球勝負。最初はこんなもんでしょう。では次、2本目行きます。

世界征服の基礎はまず練馬から

 緑川なおちゃんとキュアビューティーです。いきなりなおちゃん3種類が揃ってしまいました。このビューティーの表情はいいですね。では3本目を開けてみましょう。

世界征服の基礎はまず練馬から

 キュアサニーとキュアハッピー。どうでもいい話ですが変身口上の「キュアサニー!」の言い方がとても好きです。次は4本目です。これで半分。

世界征服の基礎はまず練馬から

 日野あかねちゃんとキュアビューティーの別パターンでした。これで半分を開封しましたが、お目当てのやよいちゃんはまだ出てきません。残り半分に期待をかけて、5本目を開けます。

世界征服の基礎はまず練馬から

 青木れいかさん、星空みゆきさんです。なぜかこの2人はさん付けで呼びたくなりますが、相変わらずやよいちゃんは出てきません。6本目行きます。

世界征服の基礎はまず練馬から

 キュアハッピー+キャンディー、そしてキュアサニーの別バージョンです。ここまでかぶりは出てきていないのですけど、肝心のやよいちゃんが出てきません。っつーか、やよいちゃん以外がほぼ全部そろってねぇかおい。

 ここで今一度整理しましょう。

・ポスターは全16種類。1人につき3種類ずつあります(ハッピーだけ4種類)。
・1BOXにはポスターが2枚ずつ入った箱が8本入っています。合計すると16枚です。
・1本に入っているポスターはランダムです。1BOXに入っている8箱も当然ランダムとなります。

 ここまで6本開けました。残りのポスターは2本(4枚)です。この1BOXだけでやよいちゃんをコンプリートするには、ここまで1枚も出ていないやよいちゃん3枚を残りの4枚からツモらなければいけないわけです。自慢じゃないけどくじ運に関してはまったくもって自信なし。ついでに言えば麻雀も弱いです。むしろ、ここまでの出目としては「やよいちゃんだけを器用に避けている」状態であり、とても揃う気がしません。しかたがねぇもう1箱ポチるか…とも思いながら開封した7本目。

世界征服の基礎はまず練馬から

 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 しかも2枚ともやよいちゃん! 変身前と変身後! これは大きい! これで一気に形勢がこちら有利に!

 そして祈るような気持ちで最後の1本をドロー! オープン!

世界征服の基礎はまず練馬から

 キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆

 最後のピース来た! しかも一番あざといポーズのやつ! これで勝つる!

 そんなわけで不可能オーダーと思われた残り4枚でのピースコンプを果たし大満足だった自分は、しばらくもう一つの事実に気づきませんでした。ラストの箱でピースとともに出てきたキュアハッピーは、3本目に出てきたのと別バージョン。あれ…。これ全種類揃ってね?

 外箱のサンプルをひとつずつチェックしてみましたが、確かに全種類あります。え…と…これホントにランダムなの? 計算めんどくさいからやらないけど、16種類のを1発で揃えるって、相当低い確率じゃないの? オレ明日死んだりしないよね? マジで怖いので「エンスカイの中の人がちゃんと揃うように入れてくれている」と思うことにします。

 何はともあれ、とてもかわいいです。大満足です。ウルトラハッピーです。

 よく考えたら、前回の「衝動を動かす」って変な日本語だな。

 さて、金魚の話を挟んでしまいましたが、前回の続き。ブルーレイ再生環境が手に入ったため、当然のようにソフトもブルーレイを買うようになりました。といってもDVDだってそんなに買いあさっていたわけでもないので、大して多いわけでもないのですけどね。その中の一つに、「涼宮ハルヒの消失」という劇場版アニメがあります。涼宮ハルヒシリーズの中でも特にお気に入りの話でして、ブルーレイも迷いなく発売日に買ったわけです。それが2010年12月18日の話。劇場公開時も10回以上見に行ったので、もう最初から最後まで内容を憶えているんですけど、買えば当然また見るじゃないですか。見まくるじゃないですか。ってなわけで見ていたら、どうにも音が小さいことに気づきました。カミさんや子供が寝静まってから見るので(別に隠れてみているわけではなくて、単にヤツらが起きている間はテレビを占領されているため)、あまり音量を大きくもできないんですけど、通常テレビを見ている時の音量からずいぶん上げても全然セリフが聞こえてこないのですよ。もともとこの映画のヒロイン役である長門有希はぼそぼそとしゃべるキャラなんですけど、それにしたって小さすぎます。

 実はこういった映像ソフトって意外に不具合があったりするものでして、以前娘のために買った「プリキュアオールスターズ」のDVDでも、音声トラックのボリュームが小さいという不具合があって、ディスクの交換対応を行っていたことがあります。ひょっとしたらその類なのかと思ってネットで調べてみたら、ほどなくして理由がわかりました。結論から言えば、不具合ではなく「仕様」らしいです。
 詳しくはこちらに書かれていますが、簡単に言えば、この「涼宮ハルヒの消失」のブルーレイは、ごく限られた環境でしかまともに視聴することができないということです。じゃあその「限られた環境」とは。

 1.出力側(プレイヤー)が「リニアPCM5.1ch」の再生に対応していること。
 2.入力側(受像器)が「リニアPCM5.1ch」の再生に対応していること。
 3.両者をHDMIで接続すること。

 この条件を満たして初めて「まともに再生出来る」わけですね。ふむ、なるほど。

 1.については、PS3はHDMIで接続すればリニアPCM5.1chの再生に対応しているようです。うちはPS3をHDMIで繋いでいるのでここは大丈夫なんですが、問題は2.。音声なんてテレビ内蔵のスピーカーで充分という家庭がほとんどでしょう。うちもそうです。しかしうちのテレビ(日立製Wooo L37-XV02)も含めて、普通のテレビはリニアPCMの再生なんて対応していません。なので、テレビとは別にリニアPCMの再生に対応したホームシアターシステム(アンプ)を用意して、それぞれをHDMIで接続する必要があるということです。

 アホか。

 つまりほとんどの一般家庭ではちゃんと再生出来ないってことですよね。こういうアニメのブルーレイを買うような人はそういう環境持ってるだろうってことですか。確かにうちのアニオタの知り合いには、5.1chのサラウンドシステムを持ってる人多いですけどね。なければ買って経済に貢献しろよオタクどもってことなんでしょうか。ああそうですか。

 んじゃ買うか。

 いや、ほらうちクラシックも好きなんでね。クラシックの音楽番組なんかはやっぱりちょっとはいい音で効きたいモンね。決してアニメのためだけじゃないですよ。ないんですってば。

 とはいえ、さすがに5.1chサラウンドのスピーカーなんて置けないし、置けたとしても配線とか配置がめんどくさいので、2.1chながらマルチチャンネルのリニアPCMに対応したYAMAHA YHT-S350を4万円弱で購入。値段なりの性能ではありますが、高いのはホントにアホみたいに高いですからね。そこまではこだわってないので、自分としてはこれで充分です。

 で、気づいたらアンプが家に来た。ついうっかりXBOX360を買ってしまったら、ちっさいテレビでは満足できなくなってしまって大型テレビを買う羽目になり、大型テレビを買ったら今度はDVDの画質に満足できなくなってしまってPS3を買う羽目になり、PS3を買ったらたった1枚のブルーレイのためにアンプを買ってしまい、気づいたら大変なことになってしまいましたというお話。うん、長々と書いておいてなんだけど心底どうでもいい話でしたね。
 前回の続きを書こうと思ったのですけど、その前に(どれだけいるのかわからないけど)ここをご覧くださっている皆様にご報告と言いますかなんと言いますか。

 金魚の「ももちゃん」がお亡くなりになりました(・_・、)

 本当に突然のことで。先週の土曜日(5月19日)の朝、カミさんの「ももちゃんが死んでるよ」という報告で目覚め、すぐさま確認に行くと、昨日まで元気に泳いでいたはずのももちゃんが確かに水の底に沈んで動かなくなっています。ただ、よくよく見るとまだ死んではおらず、力弱いながらもエラは動いています。とはいえ本当に虫の息(魚ですけど)といった感じで、正直もうダメだろうとは思ったのですが、一縷の望みを賭けてすぐ0.5%の食塩水を作って塩水浴をさせました。
 しかし、もはや自力で泳ぐこともできず、身体も「くの字」に曲がったまま水の中を漂うばかり。ネットで症状を調べてみたのですが、原因は(そもそも病気なのかも)わからず…。

 心当たりというわけではないのですが、2ヶ月ほど前からももちゃんが水面にぷかぷか浮いたままになるようになっていたんですよね。琉金やピンポンパールなど、俗に「丸物」と呼ばれる金魚は、よく浮き袋の調整がうまくいかなくなるらしいのですが、和金と呼ばれるフナ型の金魚は滅多に見られないそうです。消化不良でお腹にガスが溜まったりしても同様の症状になるようなので、一度やはり塩水浴して絶食させてみたのですが、症状は改善しませんでした。ただ、それ以外はとても元気でしたし、背びれをたたんだり、お腹が異常に膨らむなどの症状も見られなかったので、大丈夫だろうと思っていたのです。
 その他に思い当たる節と言えば、以前に水槽覗いたらももちゃんが見当たらなくなり、必死で探したらコーナフィルターとガラスの間に挟まっていたということがあったことでしょうか。慌ててフィルターを外したら抜け出してまた元気に泳ぎだしましたし、その後しばらく注意深く見てもひれやウロコに外傷は見られなかったので、それもまた大丈夫だと思っていたんですよね。とはいえそれはもう1ヶ月くらい前の話なので、それが直接的な原因になったとは考えにくいです。細菌性の病気なども疑いましたが、ぺすけのほうはすこぶる元気ですし、水質が悪化していたのなら真っ先に反応するはずのタニシたちも特に異常は見受けられません。

 その後しばらく様子を見てみましたが、よく見ればエラが動いているのがかろうじてわかるというような状態は変わらず。時折口が動きますが、おそらく酸素が足りないための生あくびみたいなものでしょう。正直見ているのがつらかったので、もういっそ楽にしてあげたほうがいいのかなと思ったりもしたのですが、おそらくそれは自分が楽になりたいというだけでしょう。最期まで見てあげるのが飼い主(?)の勤めと思いちょくちょく様子を見ていたのですが…。日が変わって日曜日になったあたりで、もうどれだけ待ってもエラも口も動くことはなくなりました。

 翌朝、娘にももちゃんを取り出して埋めてあげるよう指示。「ありがとう」と一言添えてももちゃんを見送りました。昨年の9月にうちに来てから9ヶ月ちょっと。1年を迎えさせてあげられなかったのが残念でなりません。
 ものすごくどうでもいい話なのですが、今回はちょっと趣向を変えて、自分という人間の残念な連鎖について書いてみたいと思います。長いくせに本当にどうでもいい話なので、読んでもまったく役に立たないと思いますw

 次世代ゲーム機にプラットフォームを移した「エースコンバット6 解放への戦火」がXbox360で発売されたのが2007年の11月。シリーズのファンだった自分ですが、Xbox360本体の値段がまだ高かったため、やりたいとは思いながらも手を出せずにいたのです。
 2008年の秋、Xbox360が値下げとなってようやく手の届く値段になったことから、それを機会に購入しました。しかし、次世代ゲーム機に対して「画面が綺麗になったゲーム機」くらいのイメージしか持ってなかった自分は、ゲームを始めてその認識の甘さに気づくのでした。

 「ターゲットが見えねぇ…」

 自分のうちにあったテレビは、20インチのSHARP AQUOS LC-20C5。解像度640*480のアナログテレビです。一方、エースコンバット6の解像度は1280*720。アスペクト比が16:9なので、4:3のテレビで表示すると上下に余白ができます。つまり実質的な表示エリアは640*360。半分の大きさです。たとえるならA3の地図をA4に縮小コピーして使うようなものですから、ただでさえ見えづらいし、その上自分はド近眼。空中ターゲットはともかく、地上ターゲットがSAMなんだかAA GUNなんだかよくわからないのは致命的。それでも頑張ってプレイしていたんですが、そのうちある思いが徐々に強くなっていきました。

 「おっきいテレビ、欲しいなぁ…」

 そのAQUOSを買った頃はまだ住んでいた部屋が狭かったんで、20インチのテレビでも充分だったのですけどね。XBOXを買う少し前に引っ越してリビングが結構広くなったので、20インチだと物足りなく感じてたってのもありまして…買っちゃったんです。37型ワイドのフルハイビジョンテレビを。
 今でこそ安くはなってきているものの、当時はまだそんなに安くなかったフルハイビジョン液晶テレビ。ずいぶん思い切った買い物をしたモンですが、まぁそれでエースコンバットは快適にプレイできるようになってほくほく。ところが、ゲームはそれで良かったものの、テレビがおっきくなったことで、今度は別の問題が出てきてしまいました。それはDVDの再生についてです。

 これはXBOXとは逆の現象で、DVD-Videoでは解像度は最大で720*480。解像度1920*1080のフルハイビジョンで表示しようとすると2倍以上に引き延ばす必要があります。これは拡大コピーと同じで、引き延ばせば引き延ばしただけ画像が粗くなります(水平解像度はさらにインターレースとプログレッシブに分かれるのですが、ここでは両者の違いには触れません)。
 これを防ぐために、解像度の小さい映像を大きい解像度で再生する際に、ただ引き延ばすのではなく不足している映像情報を補完する「アップコンバート」という技術があるのですが、それにはハードウェアが対応している必要があります。うちのDVD-HDDレコーダはアナログ放送専用のものなので、そんな機能は付いていません(XBOX360も対応せず)。娘やカミさんはあまり気にしてないみたいですけど、自分はとっても気になっちゃうのですよ。主に見るのがアニメなので。
 当時でも1万円くらいのアップコンバート付きDVDプレイヤーもあるにはあったのですが、PS2を含めれば再生できる機械が3つもあるのに今更プレイヤー増やすのもなぁ。それに、アップコンバートって非常に高い処理能力を求められるので、安い機械だとそれなりにしかならないみたいですし。でも、誰もが口を揃えて「非常に優秀なアップコンバート機能を持つハード」があるんですよ。それが「プレイステーション3」です。
 その強力なCPUパワーを生かしたPS3のアップコンバート機能は当初から定評があり、「PS3のアップコンバートを使って再生したDVDは、(ハイビジョンの)ブルーレイと比べても遜色ないレベル」とまで言われていました。

 「PS3、欲しいなぁ…」

 ただ、そうは言ってもやっぱりハードの値段が高かったですし、PS3でやりたいゲームも特になかったので、購入には二の足を踏んでいました。テレビにお金かけただけになおさら。ところが、2009年の秋に値段を思い切って下げた新型PS3が登場。120GBモデルで3万円と、「DVDのアップコンバートが超優秀なブルーレイプレイヤー、しかもやろうと思えばゲームもできるハード」としては一気に手頃な値段となりました。

 そうなるとね。買っちゃうわけですよ。うん、買っちゃった。

 気づけば次世代ゲーム機が2つになったのはさておき、DVDを見るのに強力な環境が整いました。加えて、ブルーレイの再生環境が手に入ったことは、アニオタとしてとても大きいのです。ハイビジョンのデジタル放送を見たらもうアナログには戻れないように、一度ブルーレイの味をおぼえたら、もうDVDには戻れません。DVDでしか出ていないものならともかく、ブルーレイとDVD両方で出ているなら、多少高くてもブルーレイを買うようになりました。これがまた、さらなる衝動を動かすことになるとは、その当時の自分は思いもしませんでした…。

続く。
 
 水槽が完全に立ち上がってしばらく経った後、やんごとなき問題が露見しつつありました。魚たちも毎日元気に泳いでおり、水質検査も問題なし。水が濁ったり変な臭いを発したりすることもなく、いい状態をキープできているようですが、次第に水槽の壁にぽつぽつとグリーンの点々が目立ち始めました。「コケ」です。「魚や水草がちゃんと生きていける環境は、コケも普通に生きていける」ということなので、コケはどうやっても発生してしまうもの。まぁ別にコケが生えたからと言って魚が病気になりやすくなるなどの害があるわけではないのですけど、水槽の壁面にコケがびっしりついていると見栄えよくないですし、そうなると中の魚が見えにくくなって「何飼ってるのこの水槽?」なんてことになってしまいます。一応、あまり富栄養化しないようにするなどである程度抑えることができるようですが、それでも完全に予防することはできないらしいです。
 まぁコケが付いたなら取ればいいだけの話であり、そのための用具なんかも売ってたりするんですが、人間というのはものぐさなものでしてね。あとからあとから生えてくるコケを掃除するのはめんどくさいわけですよ。「コケ除去薬」みたいなのもあるんですけど、薬は出来れば使いたくないですからね。で、例の如く先人たちはどのように対策をしてるのかと調べてみたところ、「コケを食べる生物」を水槽に入れて、コケを片っ端から食べてもらう場合が多いようです。言ってみれば対コケ用生体兵器ってところですね。生体が増えればその分水質管理も難しくなるはずなんですが、コケ掃除よりは水替えの手間のほうがよっぽど楽ということなんでしょう。実際、水槽の大きさにもよりますけど水替えなんて大した手間ではないですし、コケの有無にかかわらず水替えは必要なことですからね。

 で、具体的にどういう生き物がコケに有効なのかを調べてみたら、魚ではオトシンクルスやブラックモーリー、エビではヤマトヌマエビやビーシュリンプ、貝類では石巻貝やレッドラムズホーンといったところが有名どころの「対コケ用特殊部隊」のようです。ふむ。
 世間ではナマズの仲間であるオトシンクルスが人気のようですが、アカヒレの反省もあり異種混泳はなるべく避けたいので魚は除外。エビも水質変化に弱く、金魚が食べてしまったりするそうなのです。となると残るは貝。とはいえ、レッドラムズホーンなどの外来種は爆発的に繁殖するそうです。それはちょっと困る。その点、石巻貝の場合は淡水では繁殖しない(繁殖は汽水、つまり海水と淡水が入り交じった水)上、コケ取り能力も高いそうです。貝類共通の弱点として酸性に弱い(殻が溶けてしまうから)というのがあるのですが、うちの水槽は弱アルカリ性。問題なし。石巻貝ならこの間地元の観賞魚屋さんで売ってるのを見た。オッケー、ならばすぐにでも貝を買いに行かないかい(キメ顔)? と娘を連れて観賞魚屋さんへ。

 定休日でした。

 ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!

 さぁ困った。このお店、店主が趣味でやってるようなモンだから(本業は近くにあるお花屋さん)、閉まるのも早くて、会社から帰ってくる時間だと間に合わないんだよな。かといって池袋まで出るのも面倒だし…。まぁ明日会社帰りにデパートに寄って買ってくればいいだけの話なんだけど、自分は性格的に「思い立ったが吉日」なのです。今日買わなければいけない気持ち。ふむ、じゃあ近くの別の観賞魚屋さんを探そう!

 じゃーん! ナビウォーク~(のぶ代版ドラえもん口調で)

 本当に便利な世の中になりましたよね。ささっと観賞魚屋さんを探すと、ほほう、隣の駅の商店街にあるっぽいぞ。早速行ってみると、うちの地元の店よりも広めの店内に、けっこうな種類の魚が売られていました。へえ、水泡眼までいるんだここ。
 しかし、肝心の石巻貝さんの姿がありません。「ここでお店をやってもう50年になります」くらいのおじいさん店主に「石巻貝ありませんか?」と訊くと、「石巻貝はないねぇ。石巻はねぇ、すぐ死んじゃうからねぇ」との返事。なぜそんなはかない命を憐れむような言い方を。別にいいけど。そうか、じゃあやっぱ明日以降、地元の店で買うしかないかと思っていると、「タニシならいるけどどうだい?」と店主。「タニシもコケ食べます?」と訊くと、食べるとのことなので、ならばと6匹ほど適当なのを見繕ってもらいました。で、おいくらまんえん?

 「200円でいいや」

 いいのか、それで。 

 まぁそんなわけで帰宅して、金魚水槽、アカヒレ部屋、メダカ部屋に2匹ずつ投入。しばらく放っておくと活動を開始したようで、ガラスにひっついて口をパクパクさせています。おお、食べてる食べてる。この分だとけっこうな早さでコケなくなるかな? と思っていたのですが、それから数日が経過しても、ガラス面の緑の斑点はいっこうに減る気配はありません。
 タニシが仕事をしてないわけじゃないのですよ。現に、水槽に入れてた珊瑚や貝殻もところどころ緑色や茶色になってたんですけど、それは綺麗になくなっていましたし。なのにガラス面の斑点は残ったまま。「ひょっとして、食べられないのではないか?」と思い調べてみると、やはりこのガラス面に斑点状につく「スポットコケ」というコケはかなり吸着力が高く、しかも時間とともに固くなっていくんだそうです。仕方がないのでゴムヘラのついた水槽用のスポンジを買ってきてヘラでひっかいてみましたが、全然取れる気配なし。スポンジ部分を使っても相当力を入れてようやく少し取れたかな? という程度。なるほど、これじゃタニシさんも苦労するはずだわ。
 結局、スポットコケに一番有効なのは台所で使うメラミンスポンジらしく、試しに家にあったのを使ってみたらウソみたいに楽にコケが取れました。最初からそうしろって話ですよね…。とはいえ、それからしばらく経ちましたがスポットコケは出てこなくなったので、タニシさんたちがちゃんとお仕事をしているのは間違いなさそうです。

 そんなわけで、タニシが仲間に加わりました。