ドラえもんの異説バッチみたいに、定説と異説がひっくり返る話は面白いと思う。

バカボンで、ピラミッドが墓ではないかもしれない、という話があったが、
それが現実になったり。

最近、芸能人のコンビの「かまいたち」がポスターに出ていて、なんとなく、
昔観た映画のことを思い出していた。

帝都物語で桂三枝が「かまいたちだ!」って叫ぶシーンがあったと思う。
観たあと、友達が「かまいたちって何?」って聞いてきた。
まず、迷信として、
カマの形をした前脚のイタチが突風のように近づいて、人間の首筋をスッと切りつけてくるという話。
次に定説として、突風の後の気圧差で真空状態ができて、そこに皮膚が触れるとスッと切れるという話。
つまりは何てことないのに気づいたら首筋に切り傷が出来ている現象。

そんなことを話したな、
・・・あれから数十年、果たしてそんな現象が実際にあったのか?
そもそも、そんな現象が実際にあったのだろうか?
現象そのものがイマジナリーなのでは?

現象は本当にあったとして、なぜイタチ?
昔はイタチも狸や狐のように世間的に浸透していた動物だったのだろうか。

調べてみると、どうやら、この現象、東北地方とか、寒い地域で起こるらしい。

じゃあ、氷の破片が飛んできたりとか?
寒くて皮膚が切れやすくなっていたり、アカギレの類か?

だけれど、どれも、首筋限定とは考えにくいし、血が出るようなところまで至らないのでは?
そもそも、真空状態が出来て、という話も、本当に真空状態ができるのか?
真空になったとしても、首筋限定?血が出るの?
それがイタチに結びついた理由は?

東北地方で調べていくと、イタチはけっこういるらしい。
この関連で、イタチの仲間に凶暴なのがいるという話も出てきた。
こういう獣に襲われたということ?

画像検索すると、構えて立って、いかにも襲ってきそうな画像が出てきた。
確かに凶暴に見える。
・・・あれ?この姿勢って・・・構え立ちって言葉がなかったか?

つーか、普通に「鎌鼬」で検索すればよかった。

「構え太刀」という説があるらしい。
真空の話も科学的な根拠がないという。

結局の所、肌が乾燥して何かの衝撃で裂けるという生理現象らしいが、
イタチがどう結びつくのかは確定できない。