小学生がプロ野球選手のマネをするのはいいですが・・・ | びっくりするほど上手くなった!名古屋のバッティングスクール「Count23」

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名古屋にあるバッティングスクール「Count23」のブログです。
小学生・中学生などの少年野球選手がチームで活躍するための技術向上を目的とした野球スクールです。バッティング、ピッチング、キャッチボールなど多彩なコースでチームの中心選手に育てます。

コーチの名和です。




最近、小学生を指導していて思うことは、右投げ
左打ちの子供が本当に増えてきたということです。


私が現役のときは右投げの選手は右打ちがほとんどでした。


1人だけ右投げ左打ちの子がいましたが、基本的にはやはり
右投げの子は右打ちが多かったです。


何と言ってもここ数年は、イチロー選手や松井選手など
一流選手が右投げ左打ちなケースがも多いのも理由の
一つにあるでしょうね。


やっぱりこれからお子さんに野球を教えるのであれば
右投げ左打ちは確かに魅力的です。


まず投げる事に関していえば右投げの方が
全部のポジションができます。


一方、左投げだと守れるポジションがピッチャーと
一塁手、そして外野手になってしまいますからね。


別にルール的には左利きでも、どのポジションを守っても
問題ありませんが、どうしても投げるのが遅れて
しまうので、守れるポジションが少なくなってしまいます。


そして左打ちはやはり一塁に着くまでの距離が
短いのが魅力です。


あと個人的な感覚ですが、左打ちってなんか、カッコいい
感じがしませんか?


流し打ちも左バッターの方がカッコいい気がしますね。


こういうのもイチロー選手の影響だと思います。


でも、例えば小さい頃から左で投げているのであれば
無理に直す必要はありません。


左ピッチャーはプロでも少ないので大変貴重な
存在ですからね。


私が少年野球をやっていたときは左ピッチャーの子が
エースだったのですが、一塁に牽制をすると
ランナーが
だまされて飛び出し、よくアウトになって
いました。


その時に左ピッチャーはいいなと思っていました(笑)


ただ投げるにしても打つにしても誰にも
負けない力をつけることができれば、どっち
だろうが関係ないですけどね。


イチロー選手や松井選手に憧れて左バッターになりたいと
思えば、それも立派な理由だと思います。


ただ、イチロー選手のバッティングフォームを真似している
選手が多いですが、それはやめてください。


イチロー選手は数え切れないほどの素振りの練習をして
いろんなことを身に付け、考えて今のフォームで打って
いるのです。


練習が少ない子供やアマチュア選手がイチロー選手のマネ
をして打てるものではないです。


というのも、バッティングの基本とはかけ離れているからです。


「守破離」(しゅはり)という言葉を知っていますか?


これは昔から言われている言葉で、武術や芸術を身に付ける
ときの課程を表しています。


「守」とは、コーチや先生に指導された基本をしっかり守って
確実に身に付けることです。


「破」とは、基本を身に付けたらその形を破り、そこから自分
で考えた自分に合った形にしていくことです。


「離」とは、基本など常識的な形から離れ、さらに自由に
自分の形を極めることです。


イチローはこの「離」の段階に来ているので、子供のレベルで
かっこいいからとマネをしても打てるわけがないのです。


中学生までは「守」に徹して、まずは正しい形をしっかり
身に付けることです。


それが出来たら高校生くらいで「破」に行ってもよい
レベルの選手になれるでしょう。


とはいえ、子供のうちは特に伸びる可能性がたくさん
あるので、親が勝手に決めつけないで最初のうちは
子供の自由にやらせるのが良い方法でしょう。


「守破離」の「守」をしっかり身に付けるに
はこれです。