コーチの佐野です。
プロ野球の楽天イーグルスの
田中将大投手は相変わらず
凄いピッチングをしていますね。
日本シリーズでも巨人相手
に素晴らしい投球で、
先日は沢村賞の受賞も決まりました。
(まあ成績から言えば当然ともいえますけど)
何よりもレギュラーシーズンの
24勝0敗というのは、もうゲームの世界の
話としか思えないくらいですよね。
今年の田中投手は防御率が良いのも
確かなんですけど、それよりも
すごいのは負けのつく試合が
無かったということだと思います。
私が野球を見始めてからでも20勝投手は
何人かいましたけど、
0敗というのは記憶にありません。
どんなに素晴らしいピッチングを
していてもシーズンを通して
3~4敗はするものです。
あれだけすごいピッチングをしていた
ダルビッシュ投手でも20勝には届かず
毎年5敗くらいはしてました。
レッドソックスで大活躍の上原投手が
巨人時代に20勝したときも4敗してましたね。
そういうのを考えると0敗というのが
いかにすごい事かというのが分かります。
ダルビッシュ投手も上原投手も
良い時は「これは打てそうもないな」
というピッチングをしていましたけど、
やはりシーズンで何回かは負けています。
ではなんで田中投手は負けないんでしょうか?
私が見てて思うのは、田中投手は
力を入れて投げる時と抜いて投げる時の
メリハリがとてもハッキリしている点だと思います。
田中投手は下位打線で長打の危険が
小さかったりランナーのいない場面では、
全力投球と比べると少し力を
抜いて投げています。
どれくらい抜いているかは分かりませんが、
ストレートの球速で言うと5km/h
くらいは落としているみたいですね。
一見すると誤差範囲にも思える
小さな違いですが、プロのレベルに
なるとこれが精神面でも体力面でも
スタミナに影響します。
力を抜ける部分で抜いているから
体力も気力も試合終盤まで温存できるんでしょう。
もちろん普通の投手はそこまでの
余裕が無いですし、まして
アマチュアではそこまで求められる
ことは無いと思いますけど、ピッチャーの
考え方としてはとても
参考になるんじゃないでしょうか?
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