昨日は工藤さんらの野球教室を手伝ってきました。
プロ選手は工藤さんと高橋雅裕さん、野口さん、久保さんで、
60名の親子が参加しました。
工藤さんと高橋さんは愛工大名電高校出身で、私が
入学したとき高橋さんが2年生、
工藤さんが3年生でした。
当時の1年生、2年生、3年生が揃ったわけです。
(私はプロじゃないですが・・・)
私たちの野球部は寮生活だったので、工藤さんも
高橋さんも私の兄同然で、いろんな意味で可愛がって
もらいました。笑
工藤さんはあなたもご存じなので紹介はいらないと
思うので、今回は高橋さんとの思い出をブログに
してみます。
(ドラフト4位)、千葉ロッテ、千葉ロッテ守備コーチ、
楽天守備走塁コーチを経て、現在は東北で野球解説者
として活躍しています。
私が中3の時、名電の試合を観に行ったことがあり、
その時に高橋さんを見て「守備が上手い人だな~」
と思いました。
私が名電に入学し、高橋さんはと1年違いなので、
野球部合宿所では長い間一緒に過ごし、
特に尊敬する先輩でした。
尊敬の理由は自分に厳しく、かなりの練習量を
をしていたからです。
グランドでの全体練習も真剣に取り組んでいましたが、
練習後の自主練習も自ら厳しく追い込んでやっていました。
高橋さんの練習で印象深いのが、名電野球部が毎年、
年末に行っている蒲郡キャンプを私が中学生の時、見に
行ったときでした。
キャンプの旅館の前に50mくらいの坂があり、
高橋さんは夜の自主練習で3kgの鉄アレイを両手に
1個ずつ持ち、その坂を何十本もダッシュを繰り
返していました。
もう罰ゲームかペナルティかと思うほどの過酷さで、
中学生だった私は10本もできませんでした。
真冬の夜なのに上半身裸でダッシュを繰り返し、
その姿が街灯で照らされると身体から汗の湯気が
立ち上り、その姿は近寄りがたく恐怖を感じる
ほどでした。
ダッシュを終えると鉄アレイを持ったまま、
股わりの状態(相撲取りのシコを踏んだときのように
腰を落とした姿勢)で、すり足で坂道を登ったり
下ったり・・・
下半身の強化ですね。
中学生だった私は高橋さんの鬼気迫る姿に釘付けになり
ました。
「名電に入学したらここまでやらないかんのか・・・」
という不安も同時に感じました。
このような練習をしていた高橋さんは、工藤さんらと
甲子園でベスト4まで進み、ドラフト4位指名で
ベイスターズに入団しました。
高校時代に自らとてつもない練習量をこなしていたので、
プロに入団後もさらに厳しい練習をしていたのが
想像できます。
ベイスターズでは5年目にレギュラーに定着し、
1000試合出場や、連続守備機会無失策記録などを
作っています。
高校時代でも守備はダントツに上手く、プロで
即戦力になれるくらいのレベルでした。
私は守備はあまり上手くなく、高橋さんとの大きな
違いは、捕球時の腰の低さです。
高橋さんは身体が柔らかく、腰を低く落として打球の
バウンド高さに合わせるように目線を低くしていました。
高橋さんの腰の低さ、目線の低さはイレギュラーしたら
間違いなく顔面直撃するくらいです。
私はその捕球姿勢を見て、
「ボールが怖くないんかな・・・」
と感心していました。
硬式ボールで地を這う猛烈なスピードの打球は、
イレギュラーの恐怖があるので、普通の選手なら
自然に腰が高くなってしまいます。
高橋さんはそんなゴロでも腰と目線は低く、両手で
確実に捕球していました。
プロで活躍できる選手というのは、他の選手と何かが
明らかに違います。
この前、広島の前田智選手が引退しましたが、
イチローは前田智選手のことを「努力の天才」と言って
いました。
私もたくさんの選手を見てきたのですが、持って生ま
れたセンスよりも、人よりたくさん努力をした選手が
良い選手になっています。
工藤さんも高校時代は毎日18kmの距離を走って
学校に行っていました。
雨の日も風の日も雪の日もです。
高橋さんも鬼の形相で一番最後まで室内練習場に残って
練習していました。
そんな選手が球場で喝采を浴び、賞賛されるのです。
工藤さんにしても高橋さんにしても持って生まれたセンス
だけであのレベルの選手になったのではないのです。
あなたも努力次第でイチローや工藤さんを超えられる可能性
があるのです。
努力は絶対に必要です。
がんばりましょう。
昨日は尊敬できる先輩に会い、楽しい時間を過ごせました。
努力するための練習方法はここで身に付けられます。