自分が参加していない立場で高校野球を見ていると、
いろいろと気づかされることは多いです。
自分が参加している時はその時の試合をどうやって勝つかに
一生懸命になっているので当たり前といえばそうなのですが、
球場だったりテレビ観戦でもいろいろと違う視点で見ることができますね。
今回思ったのは、カットプレーにはその学校のレベルというか、
チームとしての総合力がとてもよく現れてくるんだということです。
ある程度チーム力に差のある学校同士の対戦になった時でも、
ランナーがいて打球が外野手の間を抜けようかという状況になることは
一度や二度はあります。
そんなときに、やはり強豪校といわれるようなところはそつのない
カットプレーを見せてくれます。
外野手がボールをおさえて、カットに入った内野手に返球する早さと正確さ。
どのベースでランナーを抑えるかという意思疎通が素早く行われ、
内野手が正しい位置にカットに入ること。
そして受け取った内野手がどうすればよいかを正確に伝える野手の間での
指示を出すタイミング。
こういったことが正しく行われているカットプレーとそうでない
カットプレーは周りから見ているとすぐに分かってしまいますから、
そこにはチームの力というのが一番出てくるところになってしまいます。
たとえば個人の力が高いチームでも、チームとしてまとまっていなければ
いろいろな場面で足をすくわれて、安定して勝ち続けるチームにはなれません。
たくさん野球の試合を見ていれば分かるようになりますが、
やはり甲子園にいつも出てくるような学校はそこが違うのです。
もちろんこれは高校野球だけの話ではありません。
プロ野球の場合は各チームがとても高いレベルまで鍛えられているので
見て分かるようなレベルの差というのは現れてきません。
逆に考えると、そうしたレベルにたどり着くには学童野球のときから
カットプレーなどのチームプレイをいつでも意識しながら練習したり、
そういう意識を持ったチームで練習を続けるといったことが
大事なのかもしれません。
ここが最適です。