キャッチボールは野球の基本です。
ボールを投げて、グラブでキャッチするというのは
野球独特の動作ですが、これが上手に出来ないと
野球は上達していきません。
ほかにもボールを投げるスポーツはたくさんありますが、
野球はボールの大きさが小さく、投げる時の握りに特徴が
ありますし、小さい分遠くに投げることも可能ですが、
その時の肘や手首の使い方がほかのスポーツとは
だいぶ違ってくるのです。
(テニスなんかはボールの大きさは近いけれども、
競技中はボールを握って投げるという動作はありません)
キャッチボールの送球を上達させる方法としては、
まずは近い距離からコントロールを付けることです。
10歳くらいになれば身長や力は足りてきますから、
最初は5メートルくらいの距離から始めます。
この時には、肘から手首の使い方を習得するために、
お互いに正面を向いて、足のステップを使わないで、
腕だけでボールを投げてみましょう。
肘を肩と同じかやや高い位置まで上げ、前に出しながら
肘と手首を“てこ”のように動かしてボールを投げます。
ただしあまり肘から先ばかりを気にしてしまうと、
そこに力が入り過ぎて肘を痛めてしまう可能性が高いので、
肩も大きく使ったほうが楽です。
肩からの動きで自然と肘→手首と動きを続けて、
相手の胸あたりを目標にして投げます。
これを『スナップスロー』と言いますが、これで
大体相手の胸近辺を外さないように投げられるように
なれば、第一段階は修了です。
スナップスローの安定はピッチングはもちろん内野手の送球にも
大きく影響しますので、必ずマスターしたいとところです。
無理の無いスナップスローは故障の少ない投球フォームに
もつながりますので、非常に重要です。
それから、スナップスローでも頭の位置を
動かさないように意識しましょう。
頭の位置が安定しない送球はコントロールも安定しませんし、
ボールの威力も安定しません。
この段階から体の軸を意識してボールを投げることを繰り返せば、
ステップを使っての送球でもだいぶコントロールが違ってきます。
キャッチボール上達の第一歩は、まずこのスナップスローを
楽に安定してこなせるようにすることです。
ここが最適です。