効果ももちろん変わってきます。
そのため、練習によってどのような効果があるのか、
ということをしっかりと伝えることが重要になります。
私が中学生の時には、監督が非常に厳しい方だったこともあり、
練習は常に言われるがままでした。
走りこみも、筋力トレーニングも、ティーバッティングも
とにかく言われるがままに行なっていました。
言われた通りの練習をしていく中で、
この練習は意味があるのか?
ということを疑問に思ったのです。
そのことをチームメイトに話すと、
そう感じていたのは私だけではありませんでした。
そこで、監督に直接質問をしてみたのです。
「この練習で得られることはなんですか?」
監督は非常に厳しい方だったので、
その質問をすることが
本当に恐ろしかったのを今もはっきりと覚えています。
ゲンコツ、もしくはケツバットも覚悟で質問をしてみると、
監督は今までに無いほど優しい顔で
この練習で得られる事について教えてくれました。
叱られるとばかり思っていた私やチームメイトは
あまりに優しく教えてくれる監督に
面を食らってしばらく驚きを隠せませんでした。
監督が言うには、本当であれば自ら考え、
練習の意味を知ることが最も良いこと。
しかし、自分で考えて分からなければ
監督にでもコーチにでも質問をすることが大切だ、ということでした。
練習にただ漠然と取り組むのではその効果は半減します。
さらに、練習の意味を知ろうとしない事は、
うまくなりたいという気持ちすら持っていないために効果は全く無い、
というのが監督の考えだったのです。
私はこの監督の言葉は非常に
自分のためになったと思っていますし、
これからの人生でも必ず役立つと思っています。
何事にも、自分からすすんで考え、行動し、
取り組むことこそが上達するために最も必要なことなのです。
指導を行う側も、指導される側も、
お互いが練習の意味をしっかりと理解し合うことで
初めて練習の本当の効果を得ることができるんだと思います。
当スクールでは、練習に対する心構えなどについても
指導をしています。