少年野球:肩の故障診断 | びっくりするほど上手くなった!名古屋のバッティングスクール「Count23」

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名古屋にあるバッティングスクール「Count23」のブログです。
小学生・中学生などの少年野球選手がチームで活躍するための技術向上を目的とした野球スクールです。バッティング、ピッチング、キャッチボールなど多彩なコースでチームの中心選手に育てます。


コーチの名和です。


スクール生のお父さんから、投げ方を見て欲しいと依頼があり、フォーム分析システムでピッチングフォームを分析してみました。


この投げ方をご覧ください。






半年くらい前まではこの選手に何度も「腕を横から振るな!」と注意をしていたところ、このようなきれいなフォームになりました。


この選手は野球総合コースで練習しています。



いろいろ気になる部分はありましたが、まだ4年生なので個性の範囲と判断してOKを出そうとしたところ、お父さんからピッチャーをやると、たまに肩胛骨周辺の筋肉の炎症が起て痛みが出ることがあると聞きました。



フォーム分析システムでこのような4分割の画面を作り、あることがわかりました。


あなたはわかりますか?










問題の箇所はここです。




肘を背中の方に引いているのがわかるでしょうか。


このようなテークバックをすると、トップの位置で肘が上がらないため、無意識に身体が横に倒れて肩や肩胛骨に負担がかかります。



肘を背中の後ろに引いたとしても肩胛骨の可動域が広ければ、肘はスムーズに肩の辺りまで上がるのですが、肩胛骨の可動域が狭ければ無理に肘を上げようとするため肩胛骨や肩に負担がかかって故障につながります。



左側の写真は、ある練習をさせて身体の側面に沿って腕を振り上げるようにしました。


元のフォームと身体の側面に沿って腕を振り上げたところの比較写真です。


肘を背中側に引くより身体の側面に沿って腕を振り上げた方が、肘が高く上がっているのがわかると思います。




あなたにも試してもらいたいのですが、肘を身体の側面に沿って振り上げて腕をぐるぐる回しすのと、肘を背中側に引きながら腕をぐるぐる回すのとでは、どちらがスムーズに腕が回るでしょうか?



肘を背中側に引いて腕を回すたびに肩胛骨がカクンと違和感があり、肩に引っかかりがあるような感じになりませんか?



そのような状態でボールを投げていると肩胛骨やその周辺の筋肉を痛めることになります。


では、どのような練習をすればこれが治るのか教えましょう。


これです。









この練習をさせた後は、腕の回転が良くなっただけでなくこのような変化がありました。




腕の回転がスムーズになり肘が軽く上がるため、不自然な身体の傾きがなくなり、腕がさらに上から振れるようになりました。


肘を背中側に引いて腕を上げて投げている選手は故障に気をつけてください。



しかし、この投げ方で全ての選手が故障するというわけではなく、肩胛骨の可動域が広ければ故障にはなりません。



身体の硬い選手が多いので、このようなことにならないようにストレッチによって身体の柔軟性を高め、関節の可動域を広げる必要があります。



あなたのお子さんは大丈夫ですか?



何かおかしい・・・


そう思いましたらフォーム分析をしてみましょう。



フォーム分析の詳しいことはこちら

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