コーチの後藤です。
先月は愛知工業大学の石垣先生にスクールにお越しいただき、動体視力トレーニング指導をしていただきました。
動体視力トレーニングは、打ったり投げたり走ったりという動作に比べて身体に対する負荷が低いので、選手らは物足りない感じでしたね。
しかし、動体視力トレーニングをなめてはいけません。
動体視力というのは、あらゆるスポーツにおいて非常に重要なものです。
動体視力は、視力というのは一般的な視力検査などで測定することができるものとは少し違います。
視力検査で視力がとても良い人の場合には、2.0などといった結果が出ます。
視力が良いにこしたことはありませんが、スポーツにおいてはこの視力はそこまで重要ではありません。
野球において重要であると考えられているのが動体視力です。
動体視力というのは、動いているものを正確に捉えるために必要な視力です。
この動体視力は特に打撃や守備の際には非常に重要になります。
動体視力を鍛える方法としては、毎日の生活の中で手軽に行うことのできるものから、パソコンや専用の器具を使用して行う本格的なものまであります。
当スクールでは、この両方の方法でトレーニングしています。
ここでは通勤や通学などの時間を利用して行うことのできるトレーニング法をご紹介します。
電車を利用している人の場合には対抗列車の窓の数を数えてみてください。
世界のホームラン王になった、ジャイアンツの王選手は、電車に乗っていて 通過する駅のホームにある、駅名が書いてある看板を読み取ることをして動体視力を鍛えていたそうです。
徒歩で通学、通勤をしている人の場合には走っている車のナンバーを目で追って、瞬時に暗記、もしくは全ての数字を足してみてください。
スクールでは、5月にイチローのお父さんことチチローさんと元愛工大名電高校野球部の中村監督のトークショーを行いましたが、その時にチチローさんが言っていました。
チチローさんはイチローと車に乗っているとき、前から来る車のナンバーの4桁の数字を読み取り、それを合計して正解させる遊びをいつもしていたそうです。
イチローもこの方法をやっていたのですね。
これは毎日続けることでトータルすると膨大な時間動体視力のトレーニングを行ったことになります。
このトークショーのビデオはこちらで見ることができます。
この動体視力を鍛えることでボールがバットに当たるインパクトの瞬間まで、しっかりと目で追えるようになる・・・
と考えている方も多いかもしれませんが、動体視力が良いからといってインパクトの瞬間まで目で追える人はいません。
これはプロの選手でも同じことです。
ただし、ピッチャーの手からボールが離れてキャッチャーのミットに入るまでの軌道を瞬時に判断することができるようになります。
動体視力を鍛えることでより正確にボールの軌道を予測できるようになるので、打撃の際には必ずプラスの効果が生まれます。
当スクールではこのようなトレーニングの意味や目的をしっかりと明確にし、野球を通して考える力を養うことができます。
野球の技術向上だけでなく考える力を養う必要のある小学生には、特におすすめですよ。
バッティングと動体視力トレーニングはこのコースで身につけることができます。