コーチの名和です。
スクールには中学3年生の軟式、硬式選手がいますが、この時期になると進学先の相談を受けることが多くなります。
野球での進学を考える選手は春頃からの動きになるので、県内外の強豪私学に進学を希望する選手が多くいます。
愛知県では今年の夏は私の母校の愛工大名電高校が甲子園に出場しましたが、1回戦敗退という残念な結果でした。
とはいえ、愛知の頂点に立って甲子園に出場したので、愛知でも屈指の強豪校の一つです。
スクールの中学生に進学希望先を聞くとやはり愛工大名電高校が多く、私の時代とは違い、入学するには学校の成績も重要視されるので、野球に勉強に一生懸命になっています。
スクールからは毎年多くの選手が強豪私学への入学をしていて、今年も楽しみな選手がたくさんいます。
また、最近は高校ですぐにレギュラーになれるようにと、スクールに入会して高校で通用するバッティングを身につけようと練習に来ています。
昨日のブログにも書きましたが、中学の軟式チームから高校野球部に入ると、硬式ボールでのバッティングに衝撃を受けます。
一振り一振りが手に激痛が走り、3球くらい打ったところでフルスイングができなくなります。
硬式野球は軟式と違い、バットの芯で打たないとボールは飛びませんし、手がしびれてかなりの痛みを伴います。
どこで打っても飛んでいく軟式バットで打っていると、高校で硬式に慣れるまである程度の時間がかかり、硬式選手との差になってきます。
そんな差にならないように、スクールには中3の軟式選手が硬式でのバッティング練習をしています。
バットの芯でボールをとらえるようになるには、いくつか練習方法があります。
一人で練習するのにいちばん簡単なのはティーバッティングです。
中学生でもティーバッティングをすると思いますが、ティースタンドを使って硬式ボールでティーバッティングをします。
どうしてスタンドが良いかというと、自分の立ち位置とボールまでの距離が一定になるからです。
また、硬式ボールを使う理由は、少しでもバットの芯を外すと激痛まではいかないにしても手にしびれがあり、その時のスイングは芯を外したことがわかるからです。
ティースタンドから決まった位置に立ち、ボールを打つのですが、芯で気持ち良く打てたときのグリップの手から芯までの距離感をつかむのです。
最初はベルトの高さのど真ん中のコースで練習をし、それで20球続けて芯で打てるようになるまで繰り返します。
その次にインコース、アウトコースに各コースになるように立ち位置を変え、ティーバッティングで練習して、ティーバッティングならどのコースでも芯で打てるようになるまで練習します。
これを毎日繰り返すことで、グリップから芯までの距離感がつかめます。
次は2人でのトスバッティングし、いろんなコースにボールが飛んでくるので、それをバットの芯で打てるように練習します。
これは基本のような練習なので、一度試してみてください。
これ以外の練習方法もありますが、指導とチェックが必要になるので、一人では無理があります。
中3生は高校野球部に入部しても困らないように、練習しておいた方がいいですが、受験勉強でそれどころではないと言われそうですね。
でも、声出しや球拾いから始めるがいいか、上のレギュラーグループと一緒に練習を始めるのがいいかです。
中学の硬式選手も同じこと。
中学の硬式野球と高校の硬式野球では、パワーもスピードも違います。
そして、3ヶ月もすると軟式からの選手がどんどん追い上げてきますよ。
中3の選手は高校野球部入部の準備でスクールで一緒に練習しましょう!