コーチの名和です。
8日(月)の野球総合コースの練習に愛知工業大学の石垣先生がスポーツビジョン(動体視力)トレーニングの指導に来てくださいました。
以前も何度かこのブログで石垣先生の紹介をさせていただきましたが、今回も簡単に紹介いたします。
5年くらい前に、ゲーム機のDSで「眼力トレーニング」
というゲームソフトで遊んだことがある方もいらっしゃると思いますが、このソフトを監修し、テレビでは「世界で一番受けたい授業」でも先生で出演しています。
この石垣先生がスクールの選手たちに動体視力トレーニングを指導してくださいました。
その他にも
動体視力トレーニングは強度は低いので、疲労感はほとんどないのですが、集中して見て動作を起こさないと上手くいかないので、難易度は高いです。
バッティングや守備は、見ることから動作を起こすので、見る力が低いと動作も遅くなり、良い結果が出ません。
バッティングではピッチャーがリリースした瞬間、
「ストレートか変化球か?」
「高いか、低いか?」
「外角か内角か?」
「ストライクかボールか?」
このような判断を0.何秒かで判断してスイング動作に入らないと上手く打てません。
見る能力が低いとストライクかボールかの判断が曖昧になり、ボール球に手を出して凡打になってしまいます。
見る能力といっても視力が低いというのとは違います。
「見る=判断」です。
バッティング・アドバンスコースではスポーツビジョン用メガネのプライマリーを使ってバッティング練習をしています。
こんなのです。
このメガネはレンズ部分が透過液晶レンズになっていて、視界を閉じたり開いたりしています。この開閉スピードは1秒間に5回から99回のスピードに調整できます。
硬式中学生のマシンを使ったバッティングでは、1秒間に10回の開閉スピードで練習します。
このスピードだとマシンからリリースされて手元のインパクトポイントまでに3回しかボールが見えません。
ボールの静止画像が3回見えるというような感じです。
この場合、1回目に見えたときに、飛んでくるボールの高低、内外を判断しなければ空振りになってしまいます。
このようなトレーニングをすることで、ストレートか変化球か、内角か外角か、高いか低いか、ボールかストライクかという判断が試合ではピッチャーがボールを投げた瞬間に見分けることができます。
そうすると当然ヒットが打てる確率も高くなり、ボール球には手を出すことが少なくなります。
このようなことができるためにスポーツビジョン(動体視力)を鍛える必要があるのです。
石垣先生はまた来てくださるそうなので、指導を受けていない選手は楽しみにしていてください。
また、ベースボールマガジン社から12月に発売される「Hit&Run」という雑誌には、スポーツビジョンのいろいろなトレーニング方法も掲載されますので、ご覧ください。