コーチの名和です。
最近の私のブログ記事は、イベントやキャンペーンの告知がメインでしたので、
今日はブログ記事らしい事を書いてみます。


スクールでは一部の選手に「練習ノート」をつけることを義務づけています。
練習ノートの画像は、過去に渡邉コーチの記事があるのでそれを参照して下さい。
練習ノートには将来の目標(長期目標)、今月の目標(中期目標)、
今週の目標(短期目標)があり、これらの長期、中期、短期の目標を
達成するために「今日は何をするべきか」というのを明確にし、
1週間の練習内容または勉強した結果テストが何点だったか
などを記録してスクールコーチに提出します。
1週間の結果だけでなく、練習していて疑問に思ったことの質問欄、
保護者の方からの質問欄、スクールコーチからのコメント欄を
設けていますので、選手と保護者、コーチの3者がコミュニケーション
を図ることが可能です。
毎週この練習ノートを提出させ、内容をチェックしてみると
選手それぞれの個性が出ていると感じます。
適当にやっつけのように書いている選手は、練習でも真剣味が欠け
同じことを何度も言われています。
丁寧な字で目標も具体的に書いている選手は、練習も真剣に取り組んでいる
ことを感じ、上達が早い印象です。
人は誰もきついことはやりたくない、
面倒なことは嫌いだと思います。
練習ノートは面倒で、何を書いていいのかわからないのかもしれません。
でも、一部の選手は目標をしっかり書き、その目標を達成するには(実現するには)
今は何をしたらよいかというのを明確にし、毎日それを取り組んでいます。
ですが、ほとんどの選手は適当です。
練習に来る車内で書いたと思われるノートもありますし、
毎日付けるのではなく、1週間分を適当にまとめて記入していると
思われるノートもたくさんあります。
今週からは私もコメントを書くようにしており、
赤ペンでいろんな所にチェックを入れています。
練習内容を記入する欄を見てみると
スクールで教えられたことを自宅で繰り返し練習する必要があるのに、
1週間の間、ストレッチだけで終わっていたり、
1週間で2日しか素振りの練習をしていなかったり、
「これでは上手くならないな・・・」
と思われる選手がほとんどです。
「家ではまったく練習しないので、コーチから何か言ってやって下さい」と
保護者の方にお願いされることがよくありますが、
練習が好きで自ら進んでやる選手はほとんどないのではと思います。
プロ野球になると生活がかかっているので、自ら進んで練習していますが、
アマチュア野球ではなかなか難しいでしょうね。
今年の夏、元愛工大名電高校の中村監督がスクールの合宿に来ていただき、
講演をして下さいました。
その時に中村監督が30年近く高校野球に携わり、「野球選手に共通して言える
特徴がある」とお話しをして下さいました。
その共通の特徴とは
・カッコ良く思われたい、
・目立ちたい
・注目されたい
どれも似ていますが、この3つが特徴だそうです。
私がこの3つに当てはまるかと聞かれたら、
3つとも当てはまります。
まさにその通りだと思います。
プロ野球は生活がかかっているので、生活のことを考えると
モチベーションが上がり、練習して努力できますが、
小学生からのアマチュア選手の練習へのモチベーションが
高まるきっかけはまさに
・カッコ良く思われたい・・・ヒットを打ちたい!ミスなく守備をこなしたい!
・目立ちたい・・・・ホームランを打ちたい!
・注目されたい・・・・レギュラーになりたい!
これらのことを考えた時、練習へのモチベーションが高まるのだと思います。
また、これらのような欲望があっても練習が嫌いな者はやりません。
じゃあどうしたら練習するようになるかというと、
最初は強制するしかないです。
最初は強制されて続けていても、やっているうちに習慣となります。
「人は21日(3週間)続けたことは習慣になる」と言われています。
良い習慣、悪い習慣といわれますが、良いことでも悪いことでも
続けているうちに習慣となるようです。
その続ける期間の目安が21日(3週間)だそうです。
練習ノートはこのように自宅での練習を習慣化させるため、
半ば強制的に練習ノートを付けさせます。
ただ付けさせるのではなく、スクールから練習メニューを提供し、
その練習方法を教え、その練習結果を記入させます。
これをスクール在籍中はずっと続けさせ、自宅での個人練習を
習慣化させていくと共に、自分で立てた目標をどうしたら達成できるか
その目標に対して今は何をするべきかということを考えられる
選手に育てたいと思っています。
私は練習ノートを適当に付けることは許しません。
適当に書いてくる選手には赤ペンで真っ赤っかにします。
保護者の方もチェックして下さいね。

