昨日は毎日積み重ねる練習の重要性を話題にしました。
なかなか反響があり、スクール練習時に自宅での練習メニューを
教えてくださいという声をたくさんいただきました。
みんなやる気になっていて良い感じです。
さて、最近は少年野球でもバッティンググローブをするのが
日常となっています。
バッティンググローブを使用するのを否定はしませんが、
私が子供の頃を考えると羨ましい限りです。
私が小学生の頃はジュニア用なんて売ってなかったような気がします。
高校時代もけが人などで審判が認めた者しか使用が認められてなく、
素手でバットを振っていました。
素手でバットを振りすぎたせいか、社会人野球ではバッティンググローブ
の使用が認められていましたが、何だか違和感があり社会人でも
素手でバットを振っていました。
私たちの頃は練習しているかどうか、手のひらのマメを見ることで
判断されていました。
素手でバットを振るので、まめができて手の皮が破れ、その下の皮まで
破れて血が出ます。
その血でグリップが滑り、バットが吹っ飛ぶことが何度もあるくらい
バットを振り込みました。
毎日降り続けていると手の皮が破れなくなり、マメがどんどん大きくなって
バットを握る時に違和感を感じるようになります。
その厚くなった手のひらのマメを授業中にカッターナイフで削るのです。
それが日常でした。
そのようなまめが出来ていると
「よく練習しているな」
と言われたものです。
スクール生でもほんの一部ですが、そんなまめが出来ている選手がいます。
その選手もやはり素手でバットを振っています。
バッティンググローブを使用するとマメはできにくいですね。
まめが出来ているから打てるというわけではないのですが、
選手にとってマメは勲章みたいなものですね。
私の小学生時代は子供会のソフトボール程度だったので、
自宅でバットの素振り練習をすることはほとんどありませんでした。
中学の野球部に入ってからは自宅でもバットを振り、5kmくらい
毎日走っていました。
高校に入ると練習はそんなレベルでなく、100mダッシュを100本、
バットスイング1000回、腹筋・背筋は300回ずつなど、中学のレベルでは
ありませんでした。
それはもうきつくて「死ぬんじゃないか?」と思ったことが
日常でした。
監督・コーチはさんざんきつい練習をさせたあとに
サラッと「よーし!ダッシュ50本!!」と
言うのですが、私たち選手は
「マジか・・・・」
「オレたちを殺す気か・・・」
「これは死ねっていうことか?」
と選手それぞれが小声で呟きます。
言われたとおりダッシュを始めるのですが、
10本を終えた頃にはもう息が上がり、立っているのもつらい
くらいですが、全員直立不動で順番を待ちます。
ちょっとでも疲れたような素振りを見せると
「おい、おい!きついなら辞めて帰れ!」
と罵声を浴びせられます。
そしてダッシュも終盤にさしかかってくると意識も遠のいてきますが、
そんな頃、監督が言います。
「もうあかん・・・と思ったらそこから歯を食いしばってあと3回やるんだ!」
「きつい時に力を抜くことは誰でも出来る!」
「そこからあと3回頑張ることで、お前たちの力になるんだ!!」
この言葉をきつい練習の時はいつも言われていました。
そんなのが習慣となり身に付くのか、マラソンの競争でも
きつくてペースを落とそうと思うのですが、
「よし、あの電柱までこのペースをキープしよう・・・」
「あそこの看板までがんばろう・・・」
と考え続け、最後までペースを落とさずゴールイン出来ていました。
「もうあかん・・・と思ってからあと3回」
これは多くの卒業生の魂に宿っていると思います。
野球選手を引退し、会社で営業職に付いた時です。
何社も訪問しても契約が取れません。
「もう疲れたから会社に帰ろうかな・・・・」
と思った時です。
「もうあかん・・・と思ってからあと3回だ!!」
と叫ぶ中村監督の声が頭の中で聞こえてきます。
「よし、あと3社訪問してダメだったら会社に帰ろう」
このように考えて仕事を続けました。
中村監督の教育方針は「野球を通じた人間作り」です。
「野球が上手くても甲子園に出場したとしても、そんなものは
社会に出たら偉くも何ともない」
「社会で通用する大人になることが大切なんだ!」
「そんな大人になるために、今は全国制覇という目標を持って
精神鍛錬をするんだ!」
といつも言われていました。
私が社会で通用しているかどうかわかりませんが、少なくとも私の中にはそんな
スピリッツは宿っています。
「もうあかん・・・」というときに力を抜くことは簡単ですが、
「いや、あと3回がんばろう」
というのを日常にしいてた私たちは、社会に出てもそんな気持ちで頑張っています。
きつくない、つらくない練習はありません。
それを続ける事で技術が上達し、自分に自信が持てるようになり、
強い人間になっていくのではと思います。
自宅で一人でつらい練習を続けることは難しいかもしれません。
ですが、それができるとすばらしい選手になれるはずです。
バットを振っていて
「もう疲れたな・・・やめようかな・・・」
と思ったら、そこからあと3回、力を振り絞って
全力で振ってみてください。
それがあなたの力になるはずです。
あなたもいっしょに野球をしませんか。
Nagoya23バッティングスクールCount23
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