私はNHKラジオ深夜便の愛聴者だ。午前3時からの作詞家、作曲家特集や故人の歌手の1時間は楽しい!時々、この深夜便のテキストも本屋で買うこともある。そこに「気になる日本語」の連載企画が面白い。

「一階「二階」「三階」をどう読みます?「いっかい、にかい、さんがい」ですか。所が、今の若い人たちは「三階」を「さんかい」と濁らず読むそうです。以前、東京マンション時代に、先にエレベーターに乗っていて走りこんできた年配者に「何階ですか?」と聞くと「さんがい」とたいてい答えた。一階から十階までのうち、濁るのは「三階」だけですが、これも今は少数派だ!と記事にありました。確かに「三本」も(さんぼん)も今は(さんほん)とか。同様に「三杯」も(さんはい)。記事を書いたNHK放送文化研究員の塩田さんによると「少数派(濁る)が多数派(濁らない)に引っ張られて均一化する例は多い!」と。呼び方が濁ろうが濁らずとも何も大きく生活に支障をきたすことはありません。ただ、これと関連して(いるとわたしは思うのですが)、最近の日本人のしゃべり方には異論があります。あの「?」の会話です。先日、夕方のニュースで小学生が多く参加した催し物会場からのレポートでのこと。女子アナがマイクを差し出し意見を求めると、小学3~4年の男女が2人こう答えた。

「多くの人が?楽しんで?よかった!」「初めて?野菜?土のまま触って?驚いた」私は、この小学生の頭を引っ叩きたくなりました。これ、親が普段から使っているから真似ているだけなんでしょう。今や、アナウンサーも当たり前のように使っていますが私をその都度、不愉快になります。

 スマホの交換にドコモに行った時も、20代の女性店員が、このクエスチョン会話オンリーで途中で席を立とうとしましたが、パートナーに止められました。私がこの会話に不愉快なのは、?しなくても何の不自然さがないのに、あえて使う人というのは、この話し方が今風だと思っているからです。私は、小さい頃、先生から上から目線で説教されているような圧力を感じるのです。たとえ、言い方は強くなくともその場を取り仕切っている雰囲気がありますよ。

 いい歳した高齢者がこのしゃべり方をすると、もうそれだけで「ああ、この人はおバカだなあ」と、聞く気にもなりません。本人は、たぶん、いま風だと思っているんですね。

 もう普通に話す(これ事態が少数派)時代はこないのでしょうか?音楽もそうですが、昭和歌謡はよかった!と言う私はここでも少数派です!