「日本は偉大なる愚民国家として繁栄してきたと思っている」

 これは2019年の4月4日朝日新聞で作家・真山仁さんが「視線」に書いた。つまり、国家のかじとりはおかみに任せて、ひたすら真面目に働き愚直に生きる。このような社会の成り立ちは、世界でも稀にみる一体感と成長を生んだという背景を指摘している。そして、あれから5年経過した今でも同じ社会状況下にある。自民党政権を支持し、当選したその国会議員たちは今まで何をしてきたか。闇献金稼ぎに精を出し国を滅茶苦茶にしてきた。そして、まだ同じ社会政治体制を維持しょうとしている。何も反省していない。首相の岸田はボンクラだが、また石破だ河野、小泉とか騒いでいる。

 真山さんが言う「政治家、官僚、メディアインテリ…ひと言でいえば偽政者と呼ばれる存在」こそが、この国を牽引してきた、その結果ということになる。いつも言われる、自民党もダメだが野党はもっとダメだから、取り敢えず自民党しかない!この判断が甘い汁しか生み出さない与党政権の驕りしか生み出さなかった。

「凡人のためのあっぱれな最期」を書いた樋口裕一さんが「日本人はものごとを曖昧にしてイエス、ノーをはっきり言わず空気を読んで周囲に合わせる。集団で固まる傾向が強く個人意識が弱い。不快であってもその場ではそれを口にしないで陰でこそこそ言うことが多い」

 何だかんだ言っても、今だにタテ社会で空気を読んで、しっかり意見を言わない私たち日本人が今日の日本を作ってきたのだ。自民党与党政権は、無党派層はとにかく黙っていて欲しい!選挙でも支持政党員だけで何とか乗り越えていける!と。我々はバカにされ無視されている。

 2019年からの日記ノートを再読していて、なーんも変わっていないこの日本にはため息しか出てこないで、嘆いている。変えないと!!