「後継者」とは、地位・事業・学問などのあとを継ぐこと、または人。

岸田首相の息子である政務秘書官のご乱行振る舞いが話題になっています。バカ殿の若殿は、やはり愚か者のバカ殿だった!

 お釈迦さま(世尊)が晩年になり、自分の後継者に選んだのは魔訶迦葉(まかかしょう)でした。ある日、門弟たちが揃った席で、世尊は一枝の花を取って弟子たちに示した。しかし、それが何を意味するのか弟子たちはさっぱり分からず無言のまま。思案顔ばかりの中に、迦葉だけがニッコリと微笑みました。その瞬間、世尊は彼を後継者に決めたのです。世尊は「正しく法を見、皆を涅槃に導く道がある。それは無相で形があるようで形がない比類なき教えだ。文字や言葉では表しきれず、これまで説いてきた教えとは違う世界だ」

 言葉を交わすことなく心が通じ合う。このエピソードから「以心伝心」という言葉が生まれた。と「禅の知恵に学ぶ」(山川宗玄)にありました。この摩訶迦葉が初祖で、二十八代目が達磨さんのモデルである達磨大師です。

 政治家を世襲して、総理大臣になりたかった岸田文雄。願いを何とか成就して何かをしたい!という志はないからすぐに短命であることを悟る。そこで何をしたかといえば我が息子を後継者にすべく政務秘書官に抜擢。ところが、バカ息子は大いなる勘違いをして、勝手放題の振る舞いに及んだ。これが真実なのでしょう。

 世襲制度化した永田町の政治家倫理は不動のものかもしれません。叩き上げの政治家に比べて、どうも世襲政治家の首相たちは騒動しか起こさない気がする。それは「でも政治家」だから!だと思う。やることないから、政治家にでもなるか!程度の認識だから…。

 政治に対して6割近くが無党派層。わずか3割の政党支持層だけでこの国は運営されている。未曾有の高物価社会。30年続く賃金横ばい。日本人一人当たりの国民総生産(GDP)はOECD加盟国で6位(1995年)から今は20位に!

政治により腑抜け骨抜きにされた国民は文句も言わず「何もしない病」に!感染している。それは、会社、役所、学校など日本全体に広がっていると「何もしないほうが得な日本」(太田肇/同志社教授)にある。もう怒るエネルギーもない私たち! このままで良いわけがない!