産院には事前にバースプランを提出させてもらっていました。
一度、転院してからの出戻り(笑)を
快く受け入れてくださったことへの感謝の手紙と共に。

出産当日の助産師さんとは初対面の方ばかりでしたが
そのバースプランも、お手紙も
皆さんが読んで共有してくれていました。


内容は、なるべく医療介入なしの
自然な形での分娩を志望するという主旨。

促進剤等の薬や分娩時の吸引器の使用をしないで欲しい、
帝王切開、会陰切開をしたくない
ということなどを書かせてもらい
先生には、それでも必要な時は使うよ
と念を押されていましたが

当日、
お産に関わってくださった助産師さんたちは、
私たちのバースプランを
大切にしてくださいました。

後からなぜそこまでしてくださったのかを聞いたら、
「お産の後悔は後々まで引きずる事が多いから
後悔が無いように納得したお産をしてもらいたいから」
と教えてくださいました。


実際、分娩までは
もしもの帝王切開に備えて添加物が入ってない
血液と同じ成分の点滴をすることを丁寧に説明してくれて
納得した上での点滴と
出産後は、出血を抑えるための
子宮収縮剤を点滴してもらいました。
(もうこれは赤ちゃんに影響がないことと、
出血が増えると大変な事になるので了承しました。)


ちなみに、薬をなるべく使いたくないという旨は
予想外のところにも及び
最低限の会陰切開と
自然に裂けてしまった膣から肛門周りの縫合10針も麻酔ナシ
その後、通常なら出される痛み止めも無し
という徹底ぶり(笑)

そこまで考えなかったけど
もうここまで来たら、痛みを味わいつくそうと
痛み止めも無しで過ごしました。
これが結構辛かった!

正直、陣痛の痛みが辛すぎて
子宮口を開かせるための薬を使う事や
帝王切開の打診があったとしたら
「やります」
と言ってしまっていたと思います。

でも、そうはならずに
最後まで自力でのなるべく自然な形のお産を
という目標を叶えてくれたのは
周りの方のお陰だったと思います。

助産師さんがこれだけ協力してくれているのに
私が自らもう切ってください!
とはとても言えなかったです。(笑)

ある意味、バースプランの事前提出が
自分への約束となってくれたように思います。

そして、後から聞いた話によると
もし途中で帝王切開になったとしたら
別の大きな病院への移送となったらしく
とてもでは無いですが
あの陣痛のさなかに一時間近くかかって運ばれるなんて
想像を絶します。

そんな体験もあり
実際に出産をしてみて
必ずしも自然分娩、医療介入なしの分娩が良い!
とは言えなくなりました。


これがもし助産院だったら違ったのか?
もっと痛みも軽減したのか?
それは経験してないので何とも言えませんが。

ただ一つだけ言えることは
産むこと、産み方が問題ではなく
本当に無事に産まれてきてくれればなんでも良い
と思わせてくれたこの体験は
私たちのこだわりを解いてより柔軟にしてくれる大きな恩恵でした。