現役の時の中学校での話しです。
髪を染めた女の子が登校してきましたが、
校則「髪の色は染めていけない」のために、教室には入れませんでした。
初任の先生の指導員をしていた私は、
「せっかく登校してきたんだから、教室に入れも…」と思いましたが、
けっきょく何も言えませんでした。
(外国はいろんな色の髪の子がいるのに…)
それでも納得がいかずに、何人かの先生にその校則の根拠について聞いてみました。
すると「中学生らしくないから」「校内が荒れるから」「トラブルに巻き込まれるから」という答がかえってきました。
これってどれだけ根拠があるのでしょうか。
(中学生らしくないと言いますが、中学生らしさって何でしょうか)
私もかってそうでしたが、先生方はよく「子どものために」という言葉を使いますが
それって、「先生のため」であることが多いような気がします。
子どもたちは、自分に関係あることは自分たちで決めたいという思いがあります。
(日本の中学生は制服だよね)
たとえば、毎年行われるクラス替えについても
「どうしてクラス替えを行うのか説明して欲しい」とか
「自分たちの意見を聞かないのは子どもの権利条約第2条意見表明権の侵害だ」と言う子もいるそうです。
ニューヨーク市立大学教授のロジャー・ハート氏は
「子どもの参画のはしご」なるものを発表し、
子どもの無力感を助長す非参画状態を批判しています。
「子どもの参画のはしご」を紹介しますね。
1段目は「操り参画」で、大人が言いたいことを子どもに言わせることです。
第2段目は「お飾り参画」で、理解をさせずに子どもに意見を言わせることです。
第3段目は「形だけ参画」で、子どもに意見は言わせますが、実際の決定は大人がします。
第4段目は「与えられた役割の内容を確認した上での参画」です。
第5段目は「大人主導で子どもの意見を提供する参画」です。
第6段目は「大人主導で意思決定をの子どもが参画」することです。
第7段目は「子ども主導の活動」です。
第8段目は「子ども主導の活動に大人も巻き込む」ことです。
この「子どもの参画のはしご」は、すべての行為を子どもにゆだねるということではないと思います。
事の善悪のような「枠」を大人が子どもに強いることは大切なことです。
ただ子どもが成長するときは「枠」をやぶる行為をします。
その時、子どもと一緒に「枠」を破る行為の意味について考える大人でありたいと思います。
あとお気づきだとは思いますが、
「子どもの参画のはしご」は、子どもの世界だけのことではありませんよね。
だって、「子ども」を「大人」に置き換えれば、大人の世界にもあてはまりますものね。
それでは、また
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