「人生の脚本って、本当に書き換えることができるんですか
」
「どうやって、書き換えるんですか
」
「私、書き換える必要を感じてないのですが…
」
講義終了後の学生さんからの質問です。
「人生脚本」とは交流分析の創始者エリックバーンの言葉で、
彼は人生の脚本を書き換えることを提唱しています。
どうやって、書き換えるのでしょうか。
それでは、少し簡単に
彼の考え方を説明しますね。
芥川龍之介の小説「河童」じゃありませんが、
私たちは親を選んで生まれてきたわけではありません。
生れてみたら、こういう親だった、家庭環境だったということです。
生れたばかりの非力な私たちは
親やその環境を離れては
片時も生きてはいけません。
私たちはそのような親や環境のもとで
親に嫌われないような、あるいは環境に上手に染まるような生き方を選択します。
この生き方は親の描いた人生の脚本通りに生きていくということです。
たとえば、「親の期待に応えられるように良い子でいよう」
「お姉ちゃんとして、わがままをいわないようにしよう」というように。
このように決めることを「幼児期の決断」といいます。
ところが、私たちは成長するにつれて
親の人生脚本（幼児期の決断）で生きることに
抵抗を感じたり、苦しんだりします。
たとえば、「親の期待に応えるのに疲れてしまった」
「自分の意見や考えを持てなくなってしまった」というように、
生きづらさを感じて苦しみます。
苦しむ中、ある人の言動やある本の言葉と出会い、
それをきっかけにして親の人生脚本（幼児期の決断）を
自分の人生の脚本に書き換えようと決断します。
（このことを「再決断」といいます）
たとえば、「あるがままに、自分の思うように生きていこう」
「自分の考えや気持ちを再優先していこう」というように、
決断します。
「再決断」は１回では終わらず
月々日々に繰り返しながら
自分の人生脚本を綴っていくことになります。
「再決断」の時期は、人によって違いますし
「再決断」する必要のない人もいいれば、
なかなか「再決断」できない人もいるようです。
（再決断の必要のない人の中に、ある意味で大変な人もいますが…）
（人生は劇を演じるようなもの）
どの人の「再決断」にも共通して言えることがあります。
それは、生きづらさを感じ悩むからこそ
「再決断」の必要性を感じるということです。
このことは、親の人生脚本を自分の人生脚本に
書き換えるためには
生きづらさを感じ悩む必要があるということを意味します。
そう考えると
生きづらさを感じることや悩むことも、
満更悪くないなと思えてくるから不思議ですね。
それでは、また
おいしいランチと、お話の知恵講座
５／１４（日）
おいしいランチを食べながら、こころのお勉強をしてみませんか？
「おいしいランチと、おはなしの知恵講座」は、参加者さん同士が穏やかにコミュニケーションできる、
１日限定の講座です。
（※）
下記をクリックすると、講座の説明ページが開きます。
おいしいランチと、表現アートセラピー講座
６／４（日）
おいしいランチを食べながら、アートセラピーに触れてみませんか？
「おいしいランチと、表現アートセラピー講座」は、遊びながら自己分析ができる、
１日限定の講座です。
月に１回、ひげ親父の講座はこちら
月に１回、心について楽しく勉強をしてみませんか？
ひげ親父の講座は、カウンセリングに興味のある人、
心についてお勉強をしてみたい人、
自分で自分の悩みを解決したい人のための講座です。
すべての講座で、さっそくご予約をいただいています
ありがとうございます。
出版した本の紹介
